
再び野球ネタです。しかも長文(汗)
プロ野球実行委員会が9月1日に行われ、
来年3月に行われる第2回WBCの監督について
話し合われました。
北京オリンピックでメダルなしという結果をうけて、
星野監督続投は、ほぼ白紙という状態でした。
中日からは「直近の日本シリーズ優勝監督を」
という提案がなされましたが、
「現役監督がシ―ズン前に離れるのは難しい」
という意見も出て、
結局会議ではまとまらず、「可及的速やかに人選を進める」
と言うコミッショナーに一任されることになりました。
有識者、関係者の意見を聞き、9月末には決定されるようです。
報道によると、
日本で開催されるWBCアジアラウンドの主催が読売新聞社で、
巨人の渡辺会長は、星野監督続投を推薦しているらしいです。
主催者が星野監督を推しているということは、
そんな雰囲気になりそうですね。
星野監督で北京ではメダルは取れませんでしたが、
WBCで勝てるかどうか、というのもこれまた疑問があります。
星野監督は短期決戦にはむいてないと、以前から言われてます。
「燃える男」や「闘将」と呼ばれたように、
現役時代は打倒巨人に燃えて、長嶋、王にも真っ向勝負をし、
監督となってからも、選手には闘志を持つことを求めました。
力のない選手、弱気な選手は容赦なくトレードや戦力外にするなど
非情なところを見せる一方で、フォローすることも忘れず、
選手がミスをしても挽回のチャンスを与えたり、
タイトルのかかった選手の起用を最優先するなどして
選手との強い信頼関係も築いていました。
こういった指導方法や采配は、
シーズンを通してチームの強さを維持するためには効果がありますが、
一定の選手に固執するというマイナスの面も出てくるなど、
それが直接、短期決戦での強さにつながるという訳ではありません。
さらに北京オリンピックにおいては、
阪神の監督を辞めてからブランクがあったからか、
代表選手が各チームの主力選手であったからか、
ただのやさしい監督になってしまったようで、
勝負師としての非情さや、厳しい判断ができませんでした。
「金メダルしかいらない」と同時に「日本の野球を見せつける」
と言っていた星野監督ですから、ただ勝つだけでなく
自分の理想とする、熱い感動的な野球で勝ってこそ意味があり、
それが今までお世話になった日本球界への恩返しだ、
と思っていたのではないでしょうか。
それが空回りしていた感じでしたね。
星野監督でWBCで勝つためには、北京オリンピックの敗戦をよく分析し、
自分のポリシーに固執しない、柔軟な姿勢でのぞむ必要がありますし、
なにより勝負師としての勘を取り戻さなければなりませんが、
そのためには相当な試合をこなす必要があるでしょう。
WBCまで期間が短すぎる気がしますね。
しかし、星野監督のほかに有力候補と呼べる人がいないのも事実。
シーズン直前の開催のため、現役監督では難しい、
という会議での意見も、その通りだと思います。
王監督の時は、ソフトバンクの戦力が充実していましたから、
監督がチームから離れる不安はあまりありませんでしたが、
今はそんな余裕のあるチームはないと思います。
落合監督や野村監督のWBCも見てみたいですが、
自チームを立て直すことで、頭がいっぱいなのではないでしょうか。
個人的には、北京オリンピックをよく分析しているという点で
前日本ハムヘッドコーチの白井一幸や、前西武監督の伊東勤を推したいですけど、
ないだろうなぁ・・・。
Posted at 2008/09/03 02:23:28 | |
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