おきあんのブログ一覧

昔々、おじいさんとおばあさんが暮らしていました

ある日、とあるメーカーの三徳包丁を二本購入したそうじゃ

一本はおばあさんが
もう一本はおじいさんが使っていたとさ

その三徳包丁、高価なものではないのじゃが、一応刃はVG10というそこそこの材質で硬度もなかなかのもので、よく切れて使いやすい包丁じゃった

ある日、おばあさんが魚をさばく時、いつもなら出刃包丁を使うのじゃが、
その日に限って三徳包丁でさばいたそうじゃ

案の定、三徳包丁の先端の刃が欠けてしまったのじゃ

おばあさんは、それからしばらくは別の包丁を使っていたが、欠けた三徳包丁の使い心地が忘れられず、札幌でも有名で信用のおける刃物店に研ぎを依頼したそうじゃ

研ぎが終わり帰ってきた三徳包丁は恐ろしいほどの切れ味じゃった

ただ、木のまな板の上で前にすべらなくなったそうじゃ

包丁の一番後ろの刃がひっかかるのじゃ

よく見ると、包丁の先から1/3の刃と一番後ろの刃の二点がまな板に接しているせいだと気づいたのじゃ

まな板に垂直に立てると、その二点の間に隙間が見えるそうじゃ


長ネギを切ると、おじいさんのはスパッと最後まで切れるのに、おばあさんのは100％繋がってしまうようになってしまったのじゃ

おじいさんの同じ包丁は必ず一点でしかまな板に接していなかったので、原因となる違いは明らかじゃった

刃物店に電話して説明したが、いまいちわかってもらえず、包丁を持ち込み、研ぎ直しを依頼したそうじゃ





ということで、今日私のバッグには包丁が入っています
怪しい者ではありません