
学校が春休みになったので3月24日~26日まで2泊3日で家族で野沢にスキーに行ってきました。
3日間とも最高の天気だったんですが、気温が高く4月か5月にスキーをしているような感じでした。

子供たちも3日間でずいぶん上達し、30°ぐらいある急斜面のコブもとりあえずなんとか降りれるようにはなりました。
ついでに私の妻も今までは平地もコブもずらしターンしかしてなかったが、カービングターンについて教えるとそのニュアンスが少しわかってきた感じで初日よりも進歩しました。もちろん3日間でカービングターンが自在にできるほどスキーは簡単ではありませんが…
そして道具には無頓着な私ですが、今年は久しぶりに道具を新調したので少しインプレをしてみたいと思います。
まずは今まで使っていた板のインプレ(といっても普段はサロモンのフリーライド用の板ばっかり使ってコレはめったに使ってなかったのですが…)
ID-one FR-X
私のは8年前のモデルなので色は違いますが、中身はまったく同じもの(私のは全面ブルー)
しかしこの板10年以上前にデビューしていまだに売られている化石商品(笑)
コブをメインターゲットにしたオールラウンド系の板でメーカーが謳うコンセプトはどんな斜面でも80%の満足感。
デビュー当時はそのコンセプトで間違いなかったが、もっと太い板が常識となった今や満足感が得られるのはコブ斜面のみでフラット、新雪、悪雪では満足感40%以下。
それなりにメジャーな板なのでネットでは様々なインプレがあり、ネガティブな評価では張りが強くコブで弾かれて扱いづらい、みたいな意見も散見されますが、個人的にはコブの中ではすこぶる扱いやすくズレもキレも思い通りでスイングウェイトが軽いのでクイックターンもやりやすい。
そして張りがある分、見た目以上にフラットでは切れるターンができるが所詮はこんな細いシェイプなので最近主流の太めのカービングスキーに比べたら全然おもしろくない。もちろん新雪や悪雪は全然ダメ。
今やもっとオールラウンドで使える板がたくさんある中、この板を敢えて選ぶ理由はほぼないうえ、さらに定価に近い高い値段で売られているこの板を買う理由はまったくないだろう。
ちなみにID-oneブランドのスキー板を展開しているマテリアルスポーツは従業員10人以下(日刊スポーツによると従業員4名)で聞くところによるとオガサカに製造委託している弱小メーカー。
モーグルスキーに強くワールドカップ選手の大勢が使用しており、古くは上村愛子やヤンネ・ラテラ、最近ではミカエル・キングスベリーや堀島行真、原大智らも使用しているが、弱小企業のため新商品の開発がほとんどできていないんじゃないかと思われ、フリーライドモデルについては完全に時代遅れな製品ばかり。しかもほぼ定価売りなのでかなり高価格。モーグルの公式戦に出る選手ならいざ知らず一般のスキーヤーがこのブランドのスキーを買う意味なんて何もないのでは?
スローライドとテクニカルライドのモデルのクオリティについてはわからないがとにかく高いので、同程度のクオリティでもっと安いスキーなんていくらでもあるだろう。
今シーズンに妻に新しくレディース初心者向けの基礎オールラウンドモデルを買ってあげたが、この手の板は安いものはビンディングとセットで\2万以下で手に入る。それでもフルロッカーになっておりターンの導入は楽チン。そこそこの幅とカービング系のシェイプなのでカービングターンもしやすく悪雪でも滑りやすい。もちろん初心者向けということでフレックスはソフトでずらしやすくコブも滑りやすい。スローライドのコンセプトなんてなにも高価なID-oneを買わずともこの手の板で十分だろう。
ついでにビンディングのインプレ
FR-Xにつけているビンディングはこちらのルック Pivot12

こちらもモーグルスキーヤーご用達のターンテーブル式のビンディング
良い点:誤解放が少ない(私は今まで1度もなかった)
悪い点:外しにくい。
重量に関しては特に重いわけではないが、決して軽くはない。そして値段も結構高い。
こちらもモーグルの競技をする人以外は敢えてこのビンディングを選ぶ意味はまったくないだろう。
しかも選手だったら解放値14以上のものを使うだろうし、解放値12のこちらの商品は確か絶滅してWTR規格のブーツにも対応するDUALという製品に改良されたもののみが存在してるはず。
今から9年前に板とビンディングのセットで\10万以上も出して買ったが、今から考えるとそれだけの値段を出すだけの価値はまったくなかったが、当時はこのビンディングより安くていいビンディングもなかったので仕方なかった。
一般スキーヤーにとってはターンテーブル式ビンディング自体時代遅れの化石商品ですわな…
お次は先日購入した新しい道具のインプレ
K2 Potion98Ti

名前の98はセンター幅98mmという意味でTiはラミネートされているメタルがチタンが使用されているようです。
新しく買ったものだがK2の3年前のモデルでもう現存してはいないが、ネットでは今でも入手可能。
3年前のモデルの在庫品なので\2万以下でゲットしたがパフォーマンスは最高でした。
3サイズが131-98-119のいわゆるファットスキーで、最近流行りのオールマウンテンモデル。
そして少し前から主流のロッカーモデル。この板はトップロッカーでテールはノーマルキャンバーになってます。
ちなみにこの板の後続モデルのFulluvitは同じ3サイズでトップとテールのフルロッカーになっているようです。
そのシェイプから新雪や悪雪が滑りやすいのは容易に想像がつきますが、果たしてフラットやコブは?
今回、野沢で使ってみましたが、まずはフラットを滑ってみると…
トップロッカーの恩恵か何の違和感もなく普通に滑れました。メタルが入っているおかげか私が持っている他の2つの板よりもよくキレて気持ちよくターンできる。ショートターンもロングターンも思い通りにターンでき、もちろん春の悪雪もものともしない。
そしてコブでも使ってみましたが、こちらも全く問題なく非常に滑りやすい。
メタルが入っているためコブで弾かれるんじゃないかという不安がありましたが全くの杞憂でした。
そしてファットスキーでコブは滑りにくいという先入観がありましたが、それもまったくの誤解だと認識させられました。
むしろモサモサの腐った雪にも足をとられにくいので細い板よりも春のコブは滑りやすい。
ここまで書くとまるでパーフェクトのような板ですが、ネガティブな面もあります。
まず、太い分絶対重量が重い。そのため肩にかついで歩くのはちょっと大変。
また太く重いためスイングウェイトが重くクイックターンがかなり苦手。
またパークで遊んでも面白くないだろう。
ただオールマウンテンの名の通り、新雪、悪雪、フラット、コブ、どこでも滑りやすく、こんな板が\2万以下で手に入るとなると最高であることは間違いない。
また、ネットから拾ってきた画像だとなんだか陰気くさく見えるが実際のスキー場ではもっと鮮やかで見栄えするカラーリングでとても気に入っている。
実はレディースモデルだがそんなの全然気にしない(笑)安くてモノが良ければ問題なし!
ちなみにこのスキー、海外のサイトでは様々なインプレがあるものの日本のサイトではほぼ0。
なのでここで断言しときます。このスキー最高です!
で、そのK2 Potionにつけたビンディングはこちら
チロリア AAAttack13
こちらも最近流行りのトゥピースのバネが横向きについているオールマウンテンモデル。
使ってみたインプレはとりあえず脱ぎ履きが楽で誤解放もない。
前述のルックPivotなんかよりも重量も軽く価格も安い。ファットスキーにつけるには申し分ないだろう。
カラーリングも赤、緑、黒の3色から選べ、選んだ赤は自分のスキーやブーツに合っていて気に入っている。
似たようなモデルがマーカーからも出ているが、マーカーのほうが値段が高いが重量は少し軽い。
自分は重量よりも価格重視にしてしまった(笑)
日影のコブ滑走動画
このときの使用しているスキーは上記のどちらでもなくサロモンのフリーライド用の板ですwww
結局はどの道具でも大して変わらない、ゆえに道具に無頓着なワタクシ(笑)