2014年11月07日
実は私は生まれつき心臓に障害があり幼少時に2度手術をしており、3級1種の障害者手帳も持っております。
そのせいで小学校~高校までは体育の授業の走る系、泳ぐ系はほとんど見学でした。
おかげで運動会のかけっこは一度も出たことがないし、学校のマラソン大会は当然見学、泳ぐのは大の苦手です。
だから自転車に乗るときも上り坂ではなるべく抑えて乗って心拍数が上がらないようにして、それでも心拍が160を越えそうなときはさらにペースダウンして心臓に負担がかからないように乗っておりました。(そんなふうにしてもあざみラインでは180いきましたが…)
そもそも自分がスキーを始めたきっかけは、スキーなら上りはリフトに乗って上がっていくだけだし、下りは重力にしたがって下りてくるだけなので、これだったら自分でもできるだろうという安易な考えからでした。もちろんそれだけが理由ではなく楽しかったというのが最大の理由で、さらにスキーとは実際にはそんななまやさしいものではありませんが…
そんなこんなで自分が大阪に住んでいたころは、手術を受けた国立循環器病センターで定期的に検診を受けておったのですが、東京に住むようになり毎年大阪まで検診を受けに行くのは大変なので紹介状を書いてもらい、家の近くに慈恵医大病院があるのでそこに1度検診を受けに行きました。
ところが慈恵医大で検診を受けようと思うと1年のように長い期間があくと受診の予約ができず1度外来で診察を受けてから次の検診の予約をしなければならず、その外来の受診というのが3時間ぐらい待たされるので、それがいやで定期健診を受けるのをやめてしまいました。実際自覚症状なんて何もないし。
で、先日風邪をひいたときに近所の病院に行ったときにそこの先生から”定期的に検査を受けてますか?”と聞かれたので正直に面倒くさいからずっと言ってませんと返答した。すると、ここの病院でもエコーの検査ができるので慈恵医大に行くのがいやならここで受けますか?と言われたのでそうすることにしました。
そして本日その検査を受けたのですが、いつものとおり静脈流に一部逆流が見られますが、それ以外はとりたてて別段問題なし、とのこと。
そしてせっかくなので今日はいろいろと尋ねてみました。
まずは、心拍数を160ぐらいまで上げるような運動をしてもいいですか?と
すると別に構わないと。
なら、心拍数を180で1時間ぐらい運動するようなことをしてもいいですか?と
そしたら具体的にはそれはどんな運動ですか?と聞かれたので、自転車で山を上がる行為ですと答え、そういった行為によるリスクは普通の人と同程度なんですか?と尋ねると、そうですね、ということだそうです。
ならば、更に踏み込んで、仮にスポーツ心臓になるようなことがあっても、それが体に及ぼすリスクは普通の人と同程度ですか?と聞いたところ、Yesということだそうです。
このときの私の晴れ晴れしい気持ちは同じ経験をした人間でないときっとわからないでしょう。
本当に飛び上がってバンザイした気分でした。
今日は本当に盆と正月とクリスマスと誕生日が同時にきたような気分です。
ということで来年はヒルクライムにも挑戦してみよう!
でも、そういった競技よりも基本的には勝手気ままなサイクリングのほうが好きですが。
しかし、小学校~高校までは、そんな自分の病気のせいで他の人と同様に運動ができないというのは本当につらかったですが、不思議なもので大人になってからは自分がそんな病気を経験できて本当に良かったと思っております。なぜかというと、そうやって”死”を常に意識すると、どう生きようか、ということを真剣に考えるからです。”死”を意識して生き方について常に考えていると人生が充実したものになってきます。かのランス・アームストロングも著書の中でツール・ド・フランスで7連覇したことよりも癌になったことのほうが自分にとっては良いことだったと言っておりました。(ここではとりあえずドーピングの件はおいといて)彼の言っている意味が私には本当によくわかるような気がします。
この1ヶ月以上風邪があまりよくならないで本当にストレスでしたが、その風邪のおかげでこんなことになろうとは、世の中何があるか本当にわからないものですね。とにかく、またワクワクできることが増えて本当に良かった!!!
Posted at 2014/11/07 14:49:56 | |
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