瑞鶴のブログ一覧

　ここもメジャーな廃線跡なので多くのページで紹介されています。よって概要だけ(^^;)

　写真は大釈迦側の新旧線が分岐して少し走った所です。
　左のトンネルが2代目大釈迦トンネル、右が新大釈迦トンネル、その右側の土手とその先右上に延びる盛り土が旧線です。2代目大釈迦トンネルと書きましたが、見えるのはスノーシェッドで、トンネル本体は約370m先です。初代大釈迦トンネルは旧線の遙か先でここからは見えません（というか、入口は既に埋められて存在しない）。新トンネル脇の旧線は削られていて、手前に向かって下り勾配で徐々に休止線に近づいていたはずです。
　切り替えの経緯ですが、まず1963(S38)年に旧線から2代目大釈迦トンネルのルートに切り替えられ、そして1984(S59)年に新大釈迦トンネルのルートに切り替えられたようです。2代目は将来の複線化のために休止線扱いとなり現在に至ります。
　


　今回の探訪では時間の制約や草藪に遮られるなどで一部省略しました。またの機会に訪れたいのですが、4月中旬頃までに行きたいですね。

　奥羽本線は大鰐温泉を出発するとすぐに平川を渡り、しばらくその川に沿って走っています。そのうち平川の支流？を渡る橋が現れますが、その脇に架け替えで放棄された築堤が見られます。新しい橋の竣工は1971(S46)年で奥羽本線の複線化とほぼ同時期ですが、長峰～石川間は単線なので単に橋の架け替えによる付け替えと思われます。

大鰐温泉側に残る築堤。築堤が切り取られているのはかつて架道橋があったから？(2016.5)


橋台や橋脚は一切残っていない。(2016.5)


橋を通り過ぎるとすぐに架道橋を渡る。これも旧線のものは残っていなかった。(2016.5)


車窓から石川側の旧路盤を見る。(2009.3)

　この区間は1971(S46)年の複線化に際し、唐牛トンネルを複線用に新設したため、その前後が廃止されました。今回はとばしたため以前の写真で紹介します。

碇ヶ関側坑口。車窓からは上部が見られる。(2009.3)


長峰側には橋台と築堤が残っている。(2009.3)

　この区間は1970(S45)年の複線化にあたって大がかりな路線変更が行われ、旧線は廃止されました。こちらは多くのページで紹介されているので省略。写真は旧陣場駅から津軽湯の沢方面に延びる廃線跡。

　この区間に上下線が離れる部分があり、その上り線の途中に陣場方向に路盤が分かれているところがあります。これが旧線で、上り線の陣場方向に沿っており、下り線との合流点手前で下り線の下になりますが、合流後もそのまま上下線脇に沿って続いて、集落の先で合流しています。集落内には橋の跡もあり、橋台が残っています。1971(S46)年に複線化。




雪でわかりにくいが、下り線の下から陣場方向に廃線跡が延びている。下り線車窓より。(2009.3)


上下線合流後もその脇を築堤が続く。上り線車窓より。(2009.3)


集落に入る手前は農道として使われているようだ。(2016.5)


集落内に残る橋台。（2016.5)


橋の先の現在線のカーブ箇所で合流。(2016.5)