<錆処理・各部清掃>
ワイヤーブラシ・サンドペーパーなどで錆取り。その後錆処理剤で皮膜処理。
細かいパーツは灯油→パーツクリーナーでクリーニング。
ボルトナット類はタップ・ダイスを使ってネジ山をさらったのち、クリーニング。

グリス・オイルなどの油汚れ落としは、安くて手に入りやすい灯油を使っている。
ただ灯油だけだと油分が残るので仕上げにパーツクリーナーを使用している。
作業風景
<リヤリンク周りのOH>
カラー・二ードールローラーベアリング・ダストシールを外して、灯油→パーツクリーナーで洗浄。
耐水性グリスをたっぷり入れて組み上げ。
<プラスチックパーツのクリーニング>
フェンダー・カウル・サイドカバーなどのプラスチックパーツはメラミンスポンジで表面を
きれいにしてから火であぶって光沢を出す。
そして東急ハンズで買ってきたタンクカラーと同色のカッティングシートで化粧。シュラウドは
各種ステッカーを適当に貼って、その上から透明のカッティングシートで保護。
<フロントブレーキスイッチのセット>
たいした作業ではないが、スイッチ本体がメーカーをまたいで流用範囲が広く、オク新品で
最も安かったYAMAHA純正をゲットし取り付け。
<ハンドル左スイッチのOH>
オクで購入した中古品。見た目はきれいだがウインカーレバーのクリック感が頼りない感じ。
せっかくなので分解・清掃を行う。
配線がぎっしり詰まっているので作業性は悪いがしっかりとバラす。クリック感を出すための
チッチャなバネやタマが入っているので、飛ばしてなくさぬよう注意しながら進める。結構汚れてる。
歯ブラシ併用パーツクリーナーできれいに掃除。

可動部にグリス少なめに塗布。ベアリング並みにグリスをみっちり詰め込むと動きが渋くなってしまう。
接点はヤスリで磨いておく。

これで気持ちよく公道を走れる。
<メーターパネルと周辺ハーネスの新規作成>
オクで落とすにもメーターは割りと高いというのもあったのだけど、フロント回りを軽くしたいという
気持ちもあったので、サイクルメーターを使って自作することに。
ノーマルの配線図から新たな配線図を引きなおし。
配線色をなるべく合わせてスペシャルハーネスを作成。
ランプ類はウインカー・ハイビーム・ニュートラルの確認用。
基本LEDだが、ウインカーランプは左右の点滅時に極性が変わるので普通の電球とした。
アルミ材でプレートを作成し、取り付けて完成。
メーター照明はLEDで直接上方から照らす。
照明の材料
<ホットワイヤー作成>
秋葉原でパーツを調達し製作。効果のほどは??
<アーシング>
秋葉原でパーツを調達し製作。効果のほどは??
<ヘッドライトのH4化>
元々RMは35w程度の提灯ライトだが、ARになって55/60wH4化になっていて
元々ジェネレーターは同等の性能を持っているので強化を図る。
カウルごとAR仕様もありだが、一応ノーマルの顔に当分はこだわりたいので、
NSR250用のガラスレンズをオクで落として、カウルの開口部をちょいと拡張して取り付け。
スイッチングの負担と効率化のためにこれまたオクで落としたリレーをかませる。
<修理・修正を行った部位>
①エアクリーナーボックス内仕切り板
レースに使用していた際、仕切り板に大きな風穴を開けて高回転よりとしていたが、
これからはアタック系がメインとなるため穴塞ぎを行った。
②排気デバイス用ケーブル端部キャップの補修
エンジンからの取り出し口ケーブルとをカバーするサック状のモノが、すぐ劣化して裂けてしまう。
しかも単体では販売しておらず、ケーブル込みとなっている。
どうしたもんかと考えていたが、秋葉原の電気街で熱吸縮チューブを見ていたら、
肉厚で弾力性もあって、径もちょうど良さそうなチューブを見つけ、購入し早速裂けたサックに
かぶせ熱を加えたところジャストフィット。

すでに施工してから7年経過しているがひび割れひとつない状態を保っている。
<超ショートレバー作成>
作るのは簡単。ちょん切って角を落としてサンドペーパーで仕上げるだけ。
クラッチは人差し指と中指の2本がけ、ブレーキは人差し指の1本がけ。
長いままだと薬指・小指を挟んでしまうのでいつもこうしてる。
MFJ公認のレースに出る際、エンドのタマがないと車検に通らないのでエポキシパテで跡付け。

3年経過しているがはがれていない。
<組み立て・完成>
修理・修正・OH・化粧直しが済んだ状態。
いよいよ組み立てにかかる。
まずはフレームにエンジンを載せる。アタりそうなところには前もって養生用テープを貼っておきつつ、
さらにフレームに傷をつけないよう細心の注意を払って載せるのだが、サクッと言うわけには行かず、
左側から上下左右角度を付けながら押し込む。

二人でやれば楽できるだろうが、我が家は男一人ゆえ一人力で27kgのアルミの塊と格闘。
エンジンさえ載っかってしまえばあとは粛々と作業を進めるだけ。
ハーネスとリヤサス・スイングアーム回りを組み付けたところで、ちょうど自宅の外装を
塗り替えている業者に手を借りて外に運び出す。
日没前までにはメーター回りを残しほぼ完成。
外の作業スペースの全容
狭いよぉ~。けど閉所愛好癖の私にはBESTな空間。
いよいよ今日は試乗。キック数発でかかりましたよ。キャブをOHしておいたので当然。
保安部品のチェック。これも全てOK。
ジェネレーター・レギュレターも含め電気系も問題なし。
走り出して見るとキャブのセッティングはかなりずれているようでギクシャクする。
手持ちのジェット類でセッティング。
あとは林道・アタックなど実走しながらセッティングを煮詰めることにする。
とりあえず走れるようになったので6/23をもって完成。
で、実走の当日。行先は大名栗林道とその近隣のアタックルート。
結果中速域がボコついて全体のつながりが悪い。MJとJNの段数を調整してまずまずの結果を得た。
その他問題点として、ウインカーの位置が悪かったようで排気をモロ浴びて溶けてなくなっていた。
それとジャンプ・振動で新品のナンバーがこむら返りを起こしていた。ショック。
テール回りをノーマルに戻すことにする。早速オクでリヤフェンダーとテールASSYを落札。
完成の姿。
3/12から初めて6/23(8/16)の完成なので、約3ヶ月の作業であった。