
以前、ブログにてお報せした『シートベルトの首吊り問題』ですが、此の度晴れて解決致しました(^^)♪……(と、つい先程迄は思っておりました💧)
scroscio号(メガーヌ3エステートGT220)のシートをRECARO・SR-7 LASSICに替えた際、シートベルトバックルが適切な位置より高くなってしまい、①ラップベルトが腰骨に掛からず、いざと云う時に腹部を圧迫する危険性がある。②バックルが高い位置に在る為、ショルダベルトも又、正常な位置より上に来てしまい、結果首吊り状態になると云う、大変好ましく無い問題が発生してしまった件は、既報の通りです。
原因は、バックル固定ボルトの穴位置不適切。バックル自体はシートレールに固定されるのですが、naniwayaさんから購入したKZF4R(=GT220)用シートレールのバックル取り付けスティ(に開いている、固定ボルト用の穴位置)は、“純正シート用レールに開いている穴位置” を参考にしていると思われます。ですが。
純正シートレールには、ハイトアジャスタが付いてます。為に、“アジャスタ最上端でのバックル位置”を基準に穴位置を設定しているらしく、最下端ではバックルが跳び出た状態になってしまいます💧
“リフタを最下端にするのは大柄な人”と決め付け、“だったら腰周りもあるだろうから問題無いよね?”との判断の元に決定したのだとしたら、無問題どころか大問題です!バックル位置は、あくまで“ラップベルトが適切に腰骨に懸かる事”を規準に算定すべきであり、“最大公約数”で決めるのは間違いです。
アジャスト量の大きなシートの場合、バックル取り付け位置はレール基部では無く、上部構造(※シートと共に上下する部分)に設けるべきでは無いでしょうか?
其の為に頑丈にせざるを得ない=重くなる&コスト上昇を招いたとしても、其れは“安全性とトレードしていい”事だとは思えないのですが。
まぁ、此処迄は完成車メーカが問われるべき事柄です。純正品がどう在ろうと、アフタパーツとしてのシートレールを造られる際には、“其の上にシートが載っかった時に、シートベルトが適切に機能出来る”事を規準に、各ディメンションを構成して戴きたいのですが……
最初に送られて来たシートレールに問題が在った件は、既にお伝えした通りです(※①そもそもプリテンショナの取り付け位置が左右逆だった💧②バックル取り付け位置が、適切な位置より高い)。
首吊りの原因となるのは、②ですね。“純正レールに倣えば安全面での不具合は出ない”と思われたのかと考えられます。安全基準の適合を受けなくてはなりませんから、上記の発想は大変良く解りますが今回、倣うべきは“アジャスト機能の無い、助手席側シートレール”だった訳です(※最初期に輸入されたGT220の中には、助手席にもアジャスト機能が付いた個体が在ります💧 私が知っているのはiron3さん号位ですが)。

此方が(ハイトアジャスタの無い)助手席側シートレールのバックル取り付け位置。かなり低い場所に有ります。

此れ等一連の不具合をnaniwayaさんに伝えた処、完璧な対策品が此の度、送られて来ました! 安全上の問題であったとは言え、流石の対応です!! BRKTだけ造り、『此れに附け替えて下さい』では無いですよ? レール毎造り替えです!!! まぁ、本来の製品はボルト留めでは無くカシメ留めですので、“対策品”では無く『対策を施した“真の”完成品』を渡したかったのでしょうが、此処迄の対応を、スピード感を持ってやられるパーツメーカは中々、無いですね(^_^;)
何処かのインポータにも見習って戴きたiおっと愚痴が……💧
……此の時の私には、後々に再度トラブルに見舞われる等とは、知る由も無かったのでした(^_^;)
早速、交換作業に入ります。対策品は、バックル取り付け位置を下げる為、20mm程下側に延長。唯延ばしただけでは強度が下がる為、横方向のサイズも拡げてあります。完璧ですね♪
此れならラップベルトも腰骨に適切に懸かr……オゥフ!Σ( ̄□ ̄;)

……プリテンショナの基部に在る、回り留めベロの事が考慮されてません……此れでは取り付け出来ない(※前回迄は、純正のBRKTを流用してました)💧

回り留めベロの拡大図。2ヶ所あり、水平の位置出しにも寄与します。

裏側から。納入された汎用プリテンショナに、ルノーで回り留めを施しているのでしょうか?

付かないBRKTの左隣に、純正BRKTを乗せてみた図。コンパクトなサイズの中に、プリテンショナ固定ボルト穴・回り留めスリット・レールへの取り付けボルト穴・補強の為の凹凸形状等、必要な構造が全て詰まってます。

純正BRKTにプリテンショナが付いている状態図。作動した際の反作用に耐える為の回り留めです。同様なスリットを今回不具合が有ったBRKTに開ける事も不可能では無いですが、当然其の分の強度が下がります。
一難・二難去ったのに三難目とは💧 私自身は長男ですが┐('~`;)┌
不本意乍ら。今回は2つ在るベロの内、前側を切り跳ばします。此れはお勧め出来る方法ではありません。純正BRKTに回り留めが施されているのには、“そう在るべき”理由が在るからです。こんなパーツでも、恐らく値段は其れなりにする筈です💧

ベロを一つ切り跳ばす事に依ってBRKTと密着させられ、ボルトを締める事が出来ました。もう一つ開いている穴にボルトを差し、回り留めとします。
……中々、上手くは行かない物ですね。原因は何でしょう?恐らくはですが。①現物を精査し、②『何故そうなっているか』を完全に解析し、③自分達の製品を設計する際、其れ等を完璧に盛り込むの内、何れかが不足しているのだと思います。『全部足りない』と言ってしまうのは簡単ですが、往々にして足りないのは①ですね💧 現状把握に不備が在ると、以降の総ての作業に影響が出て来ます。

付くには付きましたが。此れは此の儘には出来ませんね。GT220のシートを交換すべく、此のレールを買った方は皆、同じ目に遭ってしまいます。どうしようか……一度naniwayaさん迄行こうかな?
時間作り出すのに苦慮しそうですが、行く価値はありそうですね。naniwayaさんのご近所に住まわれて居られる方で何方か、ご同伴して下さる奇特な方はいらっしゃらないでしょうか?
(( ̄_|チラッ
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2017/09/11 21:20:32