
箱根は仙石原・ポーラ美術館にて、標題の特別展が開催されております(※来年の3月迄)。
今日は此れを観に行って参りました。日中は11月並みの気温と相俟って、一際標高のあるポーラ美術館への登り坂も凍ってはいませんでしたが、夜は解りませんね。
メインの展示は『ルソー・フジタ・写真家アジェのパリ』でしたが此方はざっと流し観。然し、フジタの描く子供達の表情は、何度観ても不思議に面白い。
兎に角、何者にも似ていない。実に日本人離れした描き手ですね。ま実際、日本国籍を離脱してフランス人になった方ですが(^_^;)
それはさて置き、目的の装身具展です。素晴らしいのは、これらが部族の長等への献上品として造られた美術品では無く、女性にとっての“投資”であり、“預金通帳”でもあった工芸品である点です。
つまり、身に付けられる形で全財産を所有していたと。困窮した時にはバラして処分したでしょうし、そうでない時には、一目で出身部族が解る、身分証明と謂うか、“出自証明”の意味を為していたかと思われます。勿論、護符的な意味合いも強いでしょう。
デザインのモチーフになった物は、花・雄羊の角・鷹等、遊牧民族(或いは狩猟民族)であった彼等の暮らす土壌を想起させ、日本人にとって身近な魚や昆虫等は見当たりません。
僕は、美術品を観るのも好きですが、こう云った工芸品、それらを使っている人々の、生活や民族的背景が見えて来る品々を観るのが大好きなのです。
此のコーナーに、かれこれ2時間位は居ましたでしょうか?思い返せば、女性しか観ておられませんでしたね💧
中央アジア。一度は行ってみたい処です。ラリー車で隊列を組んで、なんて素敵ですね。該当する車が、ルノーにあるかしらん?



Posted at 2016/12/19 21:47:08 | |
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