
いよいよ密会です。事前予告されていましたが、現れたるは青のメガーヌ2RS。
エボルテックジャパンさんのホームページで拝見した、あの車両です。Iさんと共に来られた、Mさんの愛車です。
青いメガーヌ2&3が揃い踏み。嬉しい♪ 矢張りメガーヌ2は大変個性的で、独特の存在感が有りますね。
一度電源が落ちる迄、ボンネットのロックを外した状態で放置。其の間に食事を済ませます。
会社を興された経緯・緑整備さんで現在、おこなっているメガーヌRSプロジェクトのお話・欧州で舵を切られつつある、48V化に就いての考察等、大変興味深い会話でした。
お喋りのネタは尽きませんが、本来の目的を果たすべく車に。暗電流量は許容範囲内。ですが電圧を測定してみた処、13.1〜2Vとやけに低い。オルタちゃんと仕事しとるのか?因みに、同じEVー1260を搭載しているMさんのRSは13.7〜9有ります。此れ位が普通ですよね。
此処からIさんの本気が炸裂します。電圧計を付けた状態での実走試験です。秦野IC迄の高速上を、アクセルやライトのON・OFFを交え、逐一モニターし乍ら走行します。後ろをMさんのRSが追走し、見守ってくれます。
秦野からは一般道を走行。段々と原因が見えて来ました。
結論から言います。メガーヌ3Ph2から実装された、エナジースマートマネジメント。此の制御ロジックは、極力オルタネータを始動させないタイプでした。兎に角、走行中に充電してくれない。そりゃ、電圧も低いままでしょうよ。オルタ回さなければ其の分、燃費は稼げるかもですが、バッテリーには厳しい使われ方です。たとえ純正の鉛バッテリーであっても、これでは長くは持たないでしょう。
推論として、私が経験した電源喪失は、
①会社の帰り、充分に充電されない状態で帰着した(※恐らく13.1〜2V位)。
②丸24時間以上放置されたあいだに、13V未満迄電圧が下降した。
③低気温に晒され、バッテリーが冷え切っていた。
等の条件が重なり、セルを回せず安全回路が働いてシャットダウン、と云う経過を辿ったのだと思われます。単純な不活性化に因るものでは無く、ましてや過電圧での充電に因る破損では決して無いとの事。判ってみれば、犯人と謂うか、真の原因はメガーヌ自身に在りました😱
何故か、RSでは此処迄電圧が低くはならないそうです。もう少しオルタはちゃんと仕事してるとの事。何でRSとGT220とで制御を分ける?
ともあれ、今回のテストで見えて来た対策法は、“GT220にEVー1260を使用するならば、なるべくエンブレを活用してオルタに仕事をさせる ”&“アイドリングストップはなるべく避ける”となりました。って、あの制御ロジックを何とかするのが本筋ですよね?
Iさんも、『バッテリー側で何とかするならば、容量増やすしか無いです』と仰っておりましたが此れはもう、バッテリーが被る責任じゃないよ!
……ルノーとしても、初めてトライする燃費対策法とあって、些か行き過ぎたのでしょうか?オルタを極力回さない事に依って、エンジン負荷を低減するその狙いは立派ですが、充電不足になってどうする!
……そんなこんなで、意外な地点に着地しましたが原因は見事に判明し、実走テストの目的は達成されました。IさんとMさん、本当にご苦労様でした。そして感謝です。
ユーザーのトラブルに素早く対応し、共に解決に向けて取り組む姿勢を目の当たりにして。益々此の会社が好きになりました。(こうやって信頼ってモンは、醸成されて行くんだなぁ)と、大変勉強になりました。
リチウムイオンバッテリーの搭載を考えている全てのユーザーさんへ。此の会社(の製品)は信用出来ますよ!
きっとIさんをはじめとするスタッフさん方は、更なる改良を施して来るでしょう。もう少し待ってみれば、更に良い製品が出て来るやも知れません。
ですが。何年後かに出ているであろう、充分に熟成され切った、何の不安も感じさせないリチウムイオンバッテリーを待つのでは無く。
此の産まれて間もないEVー1260と過ごす、面白可笑しい日々を、私は後悔する事は無いでしょう。実に“得難い”、今回のトラブルでした。嗚呼、画像がうまく上げられないのが恨めしい💧
Posted at 2016/12/01 23:47:15 | |
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