2010年08月16日
オタクおっさんの戯言
NHKのBSで14日の23時から放送された「MAG・ネット スペシャル アニメの革命児 金田伊功」という番組、丁度コミケ上京中のホテルでも見れたので、就寝準備をしながら視聴!
コミケ2日目までの疲労で半分くらいで寝てしまったので、先ほど家で録画しておいた分を見ました。
きっかけはコズミックファンタジー作者の越智先生がインタビュー受けて出演するというので。
金田伊功さんは、私の年代ではアクション作画の第一人者。
代表作のバースは正直雑誌記事しか見ていませんでしたが、(未成年の貧乏学生でしたから)今回の紹介で改めて自分の見ていた作品で数多く参加していたのを再認識。
ザンボット・ダイターン等、アニメとしても変革期になり始めた頃に、「魅せる」演出の数多くの手法を表現した方ですね。それまではマジンガーとかゲッターでは見られなかったロボットにでも大胆に動かせるポーズ構図、ビームも基本直線(光がまっすぐ)なところに、うねって放射する等、かなり斬新な表現を確立させていましたね。
今のアニメのアクション部分の基本演出にもなっていますね。金田さんの功績が大きいことを再認識。
それと同時に番組では最近のアニメに思っていたことも言われていましたね。それを越智先生が言っていた部分がまさにそれなのですが、最近のアニメは作画の統一性ばかり言って、作画アニメーターの個性をつぶす製作法しかしていないですね。
良くネット系の掲示板だとちょっとキャラの表情とかの作画が設定がと違ってきただけで「作画崩壊」だとか言って大きく騒ぐ。
私がかなり現役で見ていた頃は、むしろ作画監督とかの個性はむしろ好意的に見ていましたね。ガンダムとかで言うと見ていて、この作画監督は「小林利光さん」「山田きさらかさん」「北爪 宏幸さん」とか、見ていて「誰が担当しているかわかる」の楽しかったんですけど。
今でも好きな作品のドリームハンター麗夢ですが、キャラデザインは設定が見るとシンプル!でもOVAシリーズで作監が違うと、各作品麗夢の表情とかが違っていてそれは話数の個性としてみていました。(一番は本家・毛利作画でしたが)
今アニメ作画(特にキャラ)はキャラデザインを完全に模写できる人が居ればいいという状況になっていないか?そう心配する限りです。
私はただ綺麗に絵を仕上げる人よりも、少しばかり絵が荒かったりバランスが微妙でも、個性的な絵を描く絵描きさんの方が好きだったりします。個性とは一番の表現方法だと思うんですよ!今アニメで表現方法が凄い!というのをあまり感じなくなりました。技術的表現(CGなど)は進化していますが、「よくこんな構図や動かし方を良く考えつくな」というのが少ないんですよ・・・それがそれまでの進化しすぎた結果なのか、人材の問題なのか・・・
おっさんにとってはちょっと心配になった番組内容でした。
ブログ一覧 |
戯言話 | クルマ
Posted at
2010/08/16 14:52:49
タグ
今、あなたにおすすめ