タイトル通り、痛々しい事故ではありますが、なかなかに複雑な事件を一つ。
3人乗りバイクと、飲酒運転のタンクローリーが衝突・3人死傷
以下簡単に抜粋。
茨城県にて起きた、バイクと大型タンクローリーが出会い頭に衝突した事故で、バイクに乗っていた3人が路上に投げ出され、17歳の少年と少女が頭部強打で死亡、16歳の少年も顔面骨折の重傷を負った。
タンクローリーはそのまま現場から逃走。事故から約30分後に側面に衝突痕のあるタンクローリーを警戒中の警察が発見。運転していた24歳の男に職務質問を行ったところ、逃走の事実を大筋で認めたことや、呼気からアルコール分を検出したため、業務上過失致死傷と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)容疑で逮捕した。
事故によって死傷した3人は全員無免許で、信号無視の疑いもあることから、警察では運転者の特定を急ぐとともに、被疑者死亡で送検することも視野に入れて調べを進めている。
まぁ、何と言いますか…、まずはごくごく普通の何も非のない人たちが巻き込まれなかった、事故の被害者にならなかったことは幸いだったのでしょう。
タンクローリーはひき逃げ以上に何よりも飲酒運転。そしてかたやバイクの方もありえない3人運転に加え、更に全員無免許で信号無視らしい事も含めて、これはもう「どっちもどっち」という言葉がしっくりくる事故だったと言えるのではないでしょうか…。
3人でバイクに乗り、更に全員無免許など、正に愚の骨頂。もし、信号無視までしていたのであれば、もはや事故して当たり前。
どうもこういう一部の無法な原チャ乗りというのは、自転車などと同じような感覚でしか乗っていないのもいるわけで…。
そのような疑いがなされる人間の運転など、これまでどれほどの危険な思いを他のドライバーや歩行者に与えてきたかを考えれば、情状の酌量などありません。
飲酒運転にひき逃げというのも、これも当然情状の酌量はナシでしょうし、24歳という若さで飲むお酒が、そんなごくごくわずかであったはずもないでしょうし、ごくわずかであればこのような報道などされないでしょう。
よく事故などはどちらが(どのくらいの比率で)悪いという理論をもって、賠償や懲役、事後処理その他諸々を決定しますが、はっきりいってこの事故、個人的な意見だけであれば、どっちも同じくらいに悪質じゃないかと。どっちが悪いという議論をするにはあまりにナンセンスなレベルではないかと…。
死亡した少年少女2人にとっては無情な言い方かもしれませんが、タンクローリーの運転手も含めて、どっちも、相手に何かモノ申すというにはあまりに説得力のない事情が双方共にあります。
クルマもバイクもある程度まででも、秩序を守った上で運転しないからこういうことになる…といったところでしょうか…。
幸いにも助かった少年と、ひいてしまった24歳はこれからの人生、非常に重たい十字架を背負う事にはなりますが、お互いの非を自身で省みれば、やむを得ないと言えるかもしれません。
亡くなった以上は冥福は祈りますが、素直にどっちも被害者としては見れないケースなだけに、何のためにその若さで死んでしまったのか…を考えると、非常に後味の悪い死傷事故だったように思います。
酒飲むなら運転するな。免許も持てない者が運転するな。
これらを各人が守っていくしかないですね。
見ていて久々に後味の悪いニュースでした…。
Posted at 2006/08/21 12:24:01 | |
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