
電気通信主任技術者(線路)に合格しましたので、忘れないようにメモ書き。
○受験背景
電気通信主任技術者(伝送交換)に合格したので、忘れないうちに線路も受験。
○電気通信主任技術者(線路)って?
事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関し総務省令で定める事項を監督させるため、(中略)電気通信主任技術者を選任しなければならない。
↓
「事業用電気通信設備を設置する電気通信事業者等には、必置資格になる」ということです。
事業用電気通信設備以外には資格がいらないので、単なる知識証明みたいなものです。
○試験制度
《受験料》
18,700-(科目免除数×700)(円)
《試験科目》
筆記試験のみ、マークシート多肢選択式。全部で3科目。
1.電気通信システム(略称:システム)
2.線路設備及び設備管理(略称:線路設備)
3.法規
なお、多肢選択式だけど8択や16択という、偶然には答えられない方式です。
8択なんて問題文(A,B,Cの3つ)があって、「全て正しい」「Aのみ正しい」(中略)「全て正しくない」という、2*2*2の8パターン選択肢が全て記載されています。
つまり、1ミスも許されません。(笑)
余談ですが、「全て正しくない」という選択肢は記載がありますが、正答になることはほとんど無いようです。
ただし、最近は上記心理を狙って?あえて「全て正しくない」という選択肢を出すようです。
・合格基準は各科目60%以上の得点(素点方式)
合格した科目については、3年間科目免除制度あり。
《試験日》
1月と7月の下旬頃。日曜日実施
《合格率》
25%前後
伝送交換電気通信主任技術者所持により、システム及び法規は免除されました。
○お勉強
なんとなく年末にかけて、勉強開始。専門は捨てていたので、事実上1科目ですが、線路設備の試験範囲がかなり広いです。
・通信線路の概要、水底線路の概要、通信土木の概要、セキュリティ、線路設備の維持管理
通信線路はさておき、水底線路と通信土木が難関です。「モノ」の試験なので、情報処理技術者試験から入るとなかなか辛いかもしれません。
なお、試験対策は、
線路設備及び設備管理で一通り勉強→過去問演習としました。
前段の知識(一陸技、工事担任者等)があったので、結果的には動物本だけでなんとかなりました。
○試験当日

東京会場にて受験。試験自体は午前、午後共受験。
線路設備は微妙、専門は…
○合格発表
自己採点の結果は、
線路設備:60/100
専門 :50/100
合格点60点以上
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全科目免除申請資格キタ━(゚∀゚)━!
ギリギリ合格リスト(得点率合格点+5%以内)
第一級陸上無線技術士「無線工学の基礎」:得点率63%
第一級アマチュア無線技士「法規」:得点率70% ←合格点数7割
工事担当者(AI・DD総合種)「技術」 :得点率60%
電気通信主任技術者「法規」:得点率60%
ネットワークスペシャリスト午後1:得点率64%
電気通信主任技術者「線路設備及び設備管理」:得点率60%
総務省系資格は、全部ギリギリ合格…
効率的とも言えるが、こんなのでいいのかな??
結果通知書は、不合格でした。

合格率は27.0%でしたが、建前的には不合格なので次回の全科目免除者によるかな。
で、全科目免除申請。大してやる事も無いのに、9,500円は高いような…
「電気通信主任技術者全科目免除申請に係わる試験免除通知書」なるものが到着しました。

これで、受験番号と合格年月日があるので、免許申請ができます。
試験免除通知書受領後に免許申請。申請から10営業日もかからず、無事に免許証到着。
総務省の免許証発行は、相変わらず早い…
封筒@郵便書簡

郵便書簡を知らなかったのか、「不足料金受取人払い」が消された跡がありました。
表面
裏面

裏面の注意事項はあまり見ないので、文字化しておきます。
1.事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関する事項を監督するときは、その職務を誠実に行わなければならない。
2.事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関する専門的な知識及び能力の向上を図るように務めなければならない。
3.電気通信主任技術者資格者証に関する照会は、総合通信局(沖縄総合通信事務所を含む。)に行うこと。
事業用電気通信設備を自分でいじることは無いので、宝の持ち腐れかもしれません。
○感想
・伝送交換設備に続き、有線電気通信設備への造詣を深める事が出来ました。
・試験範囲が広いため、早めの対策をオススメします。
・次こそ?消防設備士をリベンジ…
以上、電気通信主任技術者(線路)攻略法でした。
参考になれば幸いです。