
最初に!
このブログは個人的な見解を多く含んでおり間違えもあるとおもいます
もし気が付いた方はコメント等で忠告下さると勉強になります
又、この製作にあたりアドバイスを頂い方々には大変感謝しております
BMWの乗り味を出しているパーツと言えるロアコンブッシュですが
まず何故このブッシュを変える必要があるかと言うところから書きます
それは『ノーマルブッシュがノーマルの脚を前提につくられている』ということ
ノーマルブッシュはノーマルの脚がストロークした時に最適なジオメトリー(アライメント)変化するように作られています
では脚を強化するとどのような状態になるかというとスプリング、ショックがストロークしない分の力がロアコンブッシュに掛かります=過度の変形や最終的には寿命を縮め切れてしまいます
それではロアコンブッシュの変更にあたって主流のジュラコンを選ばなかったかと言うと
ドーナッツ状に開いた硬い穴に差す形となるジュラコンでは穴に差したコントロールアームの動きが回転方向には良く動くが捻れ方向には動きが悪くなってしまいます
ブッシュの時はどの方向にも自由に動いて(制限はありますが)いたコントロールアームの動きが悪くなってしまうということです=サス全体の動きが悪くなるということ
(極端な例ですがレース車両の場合フルピロは当然ですがショック、スタビを外すだけでアームは下にだらりと下がってしまいます)
ピロ以外にもリジット化という方法もありますがこれはサスストロークを少なくセッティング(25ミリ程度)にしたサーキット専用車両の場合においては有効な方法といえます
ですがストリート仕様の脚まわりではストロ-ク変化が大きく路面の凹凸に反応しすぎてシビアなハンドリングになると思われます
よってストリートも前提とした場合はやはりある程度の逃げを残したピロを今回採用しました
そして今回なぜワンオフ製作となったかと言いますとそれはロアコンブッシュ部分にはかなりの力が掛かるということ
そしてコントロールアームの精度がブッシュを前提に作られているということ
要は既製品では対応出来ないこともあるということ
製作は強度、精度共に優れるNMB(ミネベア株式会社)のベアリングと特殊なジュラルミン(通常のジュラルミンの1.3倍の強度)でしか考えられないし、アームの固体差に対応するにはそれ専用の寸法取りを行なわないと使い物にならないと判断しました
ワンオフのジュラルミン加工は自分の世話になっているショップで荒削りの後、精密加工へと出すのですが大量生産の合間の加工となるので時間は掛かりますがきっと期待どうりの品物が出来上がってくると思われます
今後、製作途中の詳細は細かくアップしていきますが画像に関しては事情により載せることが出来ないことを最初にお断りいたします(個人的にメールしていただければ可能です)
また現段階はまだ話し合いの段階でアームの強度等をしっかりと検討したうえでの製作開始となりますので企画の変更も考えられます
注意)この製作はジュラコン等のロアコンを否定するものではなく脚だってサブタンク付の車高調、ブレーキだって8ポットがあるようにより高性能な選択としてピロを選んだだけです。ジュラコンによるステアのしっかり感などはその価格と比較してもとても効果の高いモディファイと言えます
Posted at 2007/07/13 17:33:49 | |
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ロアコントロールアームブッシュ | クルマ