2011年05月07日
思い出3(当時の愛車はAE92です)
正直これから走るZの助手席に女性が座っているとは思いもしなかった
自分の胸がドキドキしているのがわかる
硬派で知られる『WORKS』のZにハイビームを向けてしまったこともあるが
そのクールな瞳の女性にドキッとした
ハッと我に返って辺りを見ると自分を誘ったKと箱根エリアでも有名なマシンが揃っている
車両総数は20台を軽く超えて低い地響きに似たような排気音が駐車場に響き渡る
そして約束の時間になると次々と深夜の西湘BPにZが消えて行く
AS MoriチューンのBNR32、友人のSW20ターボもそれに続いた
自分がどのタイミングで走り出そうか迷っているとKが先に行けと合図する
中学のころの自分とKの関係を考えると絶対に自分を先に行かせるはずはないのだがきっと何か考えがあるはずだ
Kの目的は自分であることはわかっていた
(Sのことも無関係では無いだろう)
西湘BPではKPに負ける気はしなかった
案の定、長い直線ではKPがミラーの中でどんどん小さくなって行った
少しでもマージンを稼ごうとする自分はリミッターが効いたまま左右に車線変更を繰り返し一般車を抜いていく
R1に合流し箱根湯本の駅前を過ぎる頃一瞬KPの姿がミラーにうつる
油断があったのかも知れない
自分も目一杯アクセルを踏みつけるが大平台のヘアピンカーブを過ぎた頃にはバンパーすら確認出来ないくらい迫るKP
すでに直線で稼いだマージンは無くなっていた
しかし、タイトコーナーの続く箱根では簡単に前車を抜けるはずもなく2台はそのまま富士屋ホテルの交差点を直進
『生意気なKのどこをSは気に入ったのか?』なんて考えていると
宮城野のコンビニを過ぎた辺りでKの姿がバックミラーから消えた
?
次の瞬間自分に並びかけるKP
Kは最初から目的地の乙女峠までで唯一長い直線のあるこの場所で勝負を掛けるつもりでいた
つづく
Posted at 2011/05/07 21:21:45 | |
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