
昨夜はワイン万歳デーだった。
ある有名な音楽事務所の旧知の代表に、存分にご馳走になった。
先週急に、会いたいとのオファーを受けたが、すでに金曜まで夜が埋まっていたため、今週早々に設定させていただいた。
スタートは銀座みゆき通りにある、割と有名なワインバー&レストラン。業界人が多いと聞いていたがそのとおりだった。でも、ワインリストには結構な秀逸モノがオンパレードで選択するのに随分迷った。もちろん、ソムリエの美女に相談することも出来たが、やはりここはボクが飲みたいワインでわがまますることにした(笑)。
選んだワインは、妖艶な香りがたまらないポムロール。悩んで結局「シャトー・トロタノワ85年」にした。ラ・コンセイヤントや金に糸目をつけなければペトリュスの選択肢もあったが、ここは他人の財布と言うことで、そこそこで手を打った。それにしてもこのお店はリーズナブルだ。ちょっと名の通ったレストランの半額程度の値段が付いていた、正直驚いた。ソムリエにそのカラクリを尋ねたが、そこはプロ、あっさり煙に巻かれた。
19時スタートでしっかりとディナーも楽しんで、22時に銀座を後に、ハシゴは元麻布にした。かつてのテレ朝の裏手、知る人ぞ知る高名な和食屋が一階にあって、お目当てのワインバーはその地下だ。とびっきりの美しいソムリエの女性がオーナーのバーだ。
連れてきて頂いただけでもラッキーな気分だ。でも、その女性はボクの連れが昔っからのファンでどうも付け入るスキは全くなさそうだった(笑)。
ここでは、彼女のお任せにしたが、早速飲んだワインを訪ねられた。トロタノワの同じヴィンテージがあるとのことでお店違いの飲み比べも頭をよぎったが、それは芸がないと思い(実は違うモノを楽しみたい貧乏根性)、お勧めの中からサンジュリアンを選んだ。「シャトー・レオヴィルラスカス93年」。
トロタノワの85年は、90年代後半からかなり変化した重厚タイプと異なって軽やかで繊細で且つ華やかだ。飲むほどに余韻が長引いて酔っていく。あのパーカー大先生は、どうも80年代のトロタノワがお嫌いな様子で評価が低い。でも、ド・しろーとのボクは大好きだ。以前飲んだ83年も86年も結構お気に入りだった。他人がどう言おうとボクはボク。
レオヴィルラスカス93年は、今飲み頃だと思う。これ以上寝かせると水っぽく痩せていくのではないかと勝手に思いこんでいる。グラスに注ぎしばらく時間が経つと、やんわりと開いて香り立ってくる。口当たりもグンと柔らかになり、とろりとした甘いベリーが印象的だ。トロタノワに比べ随分男性的だ。これはこれで、とっても美味しい。
あっという間に午前も2時近くになり、慌てて引き上げた。
タクシーではすっかり爆睡していたが、美味しかったワインの余韻に浸って良い夢見心地だったことは言うまでもない。
Posted at 2007/07/18 13:33:15 | |
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