
4月はあっという間に終わったが、久々にワインをよく飲んだ。
15本近く飲んだかもしれない。
尿酸値がやたら高くなってからというものは、かなり控えて我慢していたが、定期検査でコンスタントに7の前半になったし、薬も通常の半分以下の服用であること、総合的に判断して多少のワインは許されるだろう。と個人的な診立て(笑)。
やはりワインだけというの少ない。美味しい食事が一緒であることは大切だ。
フレンチ、イタリアン、スパニッシュ、和食、中華・・・実に様々だ。
それに、自分から行くだけでなく、お呼ばれも結構あったし、飲む機会が多かったのも事実。
そんな中、ちょっと感動的なワインとの出会いがあった。
その1
ル・コロンビエール・ド・フェティ・クリネ2003年
ポムロールのメルロワイン。ボルドーでもポムロールはペトリュスをはじめとする官能的な赤で有名。妖艶な香りとぬめっとした味わいに病みつきになるヒトも多い。その中でルパンのオーナーが大のお気に入りのシャトーがフェティ・クリネという。この前飲んだのはそのセカンドで2003年だが、あまりの美味しさに単純に驚いた。
四の五の言わずにやたら美味しいのだ。甘く柔らかくそれでいてしっかりとした骨格。香りがボルドーものにしてはやけに華やかだ。ブルゴーニュのような繊細に漂うのと違って、ボワンと鼻腔に侵入する。1時間かけて飲んだが、最後はタンニンすら溶けてしまったかのような錯覚に陥るほど、まろやかだ。次回はもう少しゆっくり時間をかけて楽しもう。そうそうボルドーの2003年は噂にたがわずトレボンなヴィンテージだ。
その2
サン・コム・コート・デュ・ローヌ・レ・ドゥ・アルビオン2005年
これはでっかいぶっ飛びワインだ。ボクは個人的にコートデュローヌものは好まない。ギガルというとんでもなく凄いワインがあるが、美味しいけど自宅では飲みづらいワインだ、と思っている。残念ながら味わえていない、高いし・・・(笑)。というのも、シラーやグルナッシュ・カリニャンなどのブドウがが主体で、どうも大味なイメージがある。やはり、カベルネやメルロ、またはピノのような王道が手放しで好きだ。サン・コムは7~8年前に一度飲んだ記憶がある。誰かに薦められて半ダース買ったのだが、最初の一本が腐っていた。すぐお店に返却したが、替わりにボルドーモノのスペシャルサービスを受けたように思う。その印象が良くなかったが、今回は騙されたと思ってチャレンジしてみた。相変わらず半ダース買いも懲りない性分だが。でもでも本当に買って良かった。一ダースでも買っときゃ良かった。重量級のパンチのある、それでいてふくよかな飲み口、ちょっとスモーキーな怪しげな風味。カシスのような甘い香りも余計甘美な世界を演出する。こういう類はちょっとすればお下品な味に転ぶことが多いが、決して失われることのない気品は造り手の腕の確かさの証だ。
この二つの出会いは結構衝撃だ。大体からして値段も1本3000円絡みで、はっきり言って馬鹿安だ。ブラインドなら~万円のグランヴァンを軽く凌ぐと、ボク的には思ってしまう。
Posted at 2007/05/03 19:02:50 | |
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