
DAT。デジタル・オーディオ・テープ。
ボクの自宅には3台のDATレコーダーがある。1台はポータブルタイプ。今は、否ここ何年間は全然電源が入ってない。
今日、ちょっと片づけをしていたら、まだ未使用のDATテープがいっぱい出てきた。DVカメラ用のテープと同じサイズなので間違って使ってしまいそうだ。
CDが市民権を得て暫くたったころ、15年以上も前になると思うけど、自宅録音というホームレコーディングのマスターとしてDATを使い出した。プロ用はやたら高価だったので、コンシューマー用のビクターやSONY、AKAIなどのDATを買い揃えた。
ホームレコーディングといっても当時は、デジタル機器はやたら高価だし、マルチレコーダーもせいぜい8trの38cmだった。ミキサー卓も24inのアナログ、シンセサイザーのパラアウトをサブミキサーでまとめてたら、やたら配線が複雑になって、慌ててパッチベイを購入した苦い想い出がある。当時借りていた住まいの4畳半の部屋は完全に音楽スタジオ化していた。驚くことにシーケンサーはロジックオーディオの前身のノーテーターで、アタリのコンピューターに20MBのやけにでかいHDDを取り付けて録音していた。その最終マスタリングがDATにおちていた。
当時の録音が残っているが、自画自賛であるが、そんなに悪くは無いと思う(笑)。
暫くして、YAMAHAからオールインワンの16trのデジタルレコーダー&ミキサーが発売され、即買いしてのりかえた。すでに音源はシンセからサンプラーに移行しつつあったし、コンピュータもマックのGシリーズ。ロジックオーディオもMIDI制御オンリーから、オーディオ中心になり、波形編集ソフトなども随分買い込んだ。最後はコンデンサーマイクにも手を出し始めて、といってもノイマンなど到底手が届かなかったが、それでもマイクアンプやら、コンプレッサーやら随分散財した。よく考えればサブカーにポルシェがあっても可笑しくない(爆)。
プロのミュージシャンでもないのに、今思えば寸暇を惜しんで、音楽に没頭していた。当時は写真もやっていたので、一体どうやって時間をマネジメントしていたのか不思議だ。当然、今とおなじ、ふつーの会社勤めのさらりーまんだったし・・・。よく首にならなかったものだ。
DATは48kのデジタルで録音出来るので、CDの44.1kより音は良かった。だから、ついでに多くのアナログレコードも録音していた。当然発売初期型以外はデジタルコピーガードがついて、CDのコピーは出来なくなっている。
今はMPEGの圧縮技術が高くなってMP3でも高いレートで録音すれば、フツーのヒトの耳では充分鑑賞に堪えうる。音楽の善し悪しも充分に解っているだろうと思うお偉い評論家の皆様は、アナログじゃないと駄目だとか、最低でも192k以上での分解力がないと駄目だとか、凄いこと言ってるけど(失笑)。凄い耳してると感心だ。
だから、今はi-tuneでごっそりHDDに入れ込んで、それがマスター。管理も楽だし、持ち歩きもクルマにも充分。可処分所得が億を超えれば、はじめてアナログ用のオーディオを真剣に聴くようにしようと思う。それでも、DATでも充分すぎると思うのだが。
Posted at 2007/04/22 16:03:34 | |
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