
荒井由美の時から、ひこうき雲のデビュー当時から好きだ。
プロコルハルムという犬の名をバンド名にしたグループがアイドルという、変わった女性シンガーソングライター。
サイドを固めたミュージシャンがティンパン系のピカピカ連中。
そりゃ、最初耳にしたときは日本のPOPSも結構やるじゃん、と正直思った。
JAZZや舶来ロック、POPSを耳にしていたボクでも、サウンドが新鮮、荒井由美のコードや転回が日本人離れしていて惚れた。
でも、一番凄いと思ったのは、何と言っても歌詞に尽きる。
どの曲も世界が完璧にできあがっている。スキが無い。短い言葉や言い回しで、どうやってヒトの揺れ動くココロや、移ろう季節や、時間や空間の同体験を感じさせることが出来るのか?
ボクにはとても不思議だった。
松任谷由美になったとき、とてもショックだった。ユーミンの歌詞に出てくる女性に、ボクの片想いの娘をダブらせ、その先にユーミンがいた。
ユーミンの新譜を買わなくなって久しい。デビュー当時のLPからずっと買い続けていたけど、そうそう、武道館にも行った。
今でもユーミンの曲はボクのクルマの中では定番だ。何十曲入っているのだろう。今も一緒に口ずさむ。
以前コマーシャル制作の仕事にのめり込んでいたとき、ユーミンの曲は、歌詞は、広告の世界観を作り上げるときとても参考にさせて頂いた。パクろうと思ってパクれるほど薄っぺらな世界でないことは重々承知の上、チャレンジしてみた。歌詞になぞらえて、コピーも書いたりしてみた。結局どれもモノになら無かったが、改めてユーミンの凄さに敬服した。
ユーミンの作品は、自分自身の等身大に近い青春(笑)の一ページと重なっている。
最近歳をとったせいか、ちょっと過去をほじくり出しては、感傷に浸る。でも、そんなことしてちゃあ、やっぱ駄目なんだよね。
ユーミンだって、今も現役、頑張っている。まだまだ落ち着くには早すぎる。もっと貪欲にボーケンジャーにならなくては(爆)。
Posted at 2006/07/18 12:54:09 | |
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