
言わずと知れた、二眼レフカメラの代名詞。
6×6のスクエアフォーマットの120フィルムを使う中版カメラ。
ボクも以前は随分撮影に使った。
とにかくレンズが素晴らしかった。ローライも種類が年代別も含めて沢山あって、当時の最新型は2.8GXだったが、敢えて60年~70年代製造の2.8Fを探して手に入れた。2台購入したが、それぞれレンズが違う。ツァイスのプラナー80mmの付いた物と、シュナイダーのクセノター80mm。前者は女性的なこってりとした色がのってきて、赤色の発色なんかは想像を絶する妖艶さだった。一方クセノターは男性的で線が太く、モノクロの階調表現が素晴らしかった。
フォーマットがスクエアで最初はちょっと戸惑ったが、何となくだらしなく取れない、ちょっとスーツを身につけてパシッと撮らないといけない思いがしていた。
ローライを使って最高に良かったこと。それは頭を下げて下を向いてファインダーを覗きこむ。街中でスナップショットしても、撮影対象者からも気にされないし、さりげなくショットできる。また、お辞儀をしながらという格好がとても健気で素敵だ。
同じスクエアフォーマットでは八ッセルブラッドという名機があるが、レンズもツァイスシリーズが数多くありコマーシャル業界ではデファクトスタンダードだった。少しばかり使ってみたが、シャッター音がパッコンパッコンとやけに大きく、スナップにはちょっと向かなかった。その点ローライはレンズシャッターなので、とても静かで良かった。
今は手元にプラナー2.8のものしかないが、多分このままずっと防湿庫の番人になってしまうだろう。でもこのローライの撮影スタイルが大好きで、スナップショットでありながらローアングルや、ちょっとアイポイントのズレタ良さが忘れられない。
今無性に欲しくなっている、もうすぐ発売のオリンパスのE410や510は、コンデジと同じようにライヴビュー機能がついており、液晶画面を見ながら撮影できる。さらにボディ内手ぶれ補正もゴミ落とし装置も。
一眼レフでありながら、液晶画面を上向けると、まるで二眼レフと同じスタイルで撮影できるのだ。オリンパスの現行Eタイプも同じことが出来るが、画素数や高感度でイマイチなので、手に入れていないが、今度の新シリーズには期待している。
お辞儀をしながら、街中をスナップする。昔の気分でちょっと楽しめそうだ。
Posted at 2007/03/26 14:47:38 | |
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