
昨日は、ついで買いを入れて4枚のCD。
久々に行ったCD屋の陳列を眺めていると、即GETの、通好み丸出しがあった。フレディ・グリーンのリーダーディスク。
フレディ・グリーンは生涯カウントベイシー楽団でプレーした、超奇特なお方。1930年代から死ぬまで。凄い。ボクも70年代に実際の演奏を目にした。楽屋に押しかけて、握手してもらった。
およそ、星の数ほどあるビッグバンドの中で、図抜けて№1のリズムセクションがあるバンドは、カウントベイシーと誰もが言う。30年代でも、40年代、50年、60年・・・ずっと。演奏している曲が時代に合わせて変わっても、アレンジャーが変わっても、ベイシー楽団のリズムセクションは、ずっとドライヴし続けた。ベイシーのピアノとフレディグリーンのギターはずっと変わらない。人呼んで「オールアメリカンリズムセクション」の要がフレディグリーンのリズムギターだ。
リズムのカッティングが、ベースノートに合わせたコードが、サウンドの強弱が、そしてビートのノリが、天才だ。不世出の天才だ。元々の目的買いのジョンピザレリの親父さん、バッキーも洒落ているが、フレディグリーンの前では、悪いが形無しだ。
アップテンポののめり込んでいくようなドライヴ感も凄いが、スローテンポの、例えば「リル・ダーリン」なんかにおける、タメが滅茶苦茶効いたカッティングなんか、まず真似することは不可能だ。昔、ビッグバンドでベイシーを演奏していた頃、この曲だけはご免被りたかった。ノレ無いのだ、難しすぎて。ボクはラッパ吹きだったが、ホーンもリードもリズム隊も、ここぞって時に縦が合わない。リズムギターがバンド全体をリード出来ないからだ。
このCDに参加しているミュージシャンは、ほとんどが当時のベイシーチルドレンだが、大橋巨泉の言う「中間派ジャズ」の権化のような演奏だ。カラダが言うことを効かなくなるくらいムズムズSWINGする。
やはり、JAZZは粋なやつが好きだ。
Posted at 2006/10/10 19:27:13 | |
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