
今朝、会社の前で不思議な体験をした。
朝から、夏の太陽は容赦なく光線を降り注ぎ、サングラスをかけないと目玉の奥が痺れそうに痛い。染みこんでくる痛みだ。木々の葉のディテールが強いコントラストのせいでギラギラと輝く。ゆっくり歩いていても体中から汗が噴き出してくる。歩くことを止めると一気に汗だくだ。
四谷近辺は迎賓館やホテル、神社も多く木々が一杯だ。ちょうどこの季節は朝からセミの大合唱だ。その中を通勤する。
いつものように会社の前で身分証を取り出そうと鞄を持ち替えた。ふっと目をやるとスラックスの右ポケットのあたりにセミがとまっているではないか。いつ止まったのか全く気が付かなかった。ゆっくり歩いていたせいもあるだろうが、ちょっと自分の鈍感さに驚く以上に、不思議な感じがした。ミンミンゼミだ。
すぐ飛んで逃げるだろうと思っていたら、いっこうにそんな素振りもない。手で掴むとジージーとしゃがれた声で鳴く。雄だ。再びシャツの胸元あたりにとまらせて、ボクのフロアーまでお供させた。一向に逃げない、不思議だ。
セミに好かれるとは思いもよらなかった。以前、トンボがとまった経験はあるが・・・。
もしかして、もう寿命の状況なのか、弱っているようにも思えてすぐ外ではなした。小さな木に戻した。
最近、子供とセミ取りをよくやっているせいかもしれないが、実に不思議な思いで一杯だ。
Posted at 2007/08/09 12:59:08 | |
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