ブレーキキャリパーオーバーホール ③ 交換とブレーキラインエア抜き
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前回組み立てたオーバーホール済みキャリパーを、車体に付いているものと交換していきたいと思います。
スライドピン上下・ブリーダープラグ・バンジョーボルト・バンジョーボルトパッキンもついでに新品にしました。
スライドピン上 : ミヤコCS-C6751
スライドピン下 : ミヤコCS-C6081
ブリーダープラグ : 41128-8J100
バンジョーボルト : 46356-0E00A
パッキン : 46237-A4600
2
外す前のトルクがかかる状態で、あらかじめフルードが漏れない程度にバンジョーボルトを緩めておくと後々楽です。
上下のスライドピンを外しキャリパー本体を外しました。
3
ブラケットを固定しているボルトを外します。
4
塗装済みブラケットを取り付けます。
ブレーキパッドを支えるリテーナーをはめて、ブレーキパッドを入れようとしたのですが・・
リテーナーとの隙間が狭すぎてパッドが入らない〜
色々試したところ、塗装の塗膜が厚すぎたみたいです。
リテーナーが当たる部分の塗装を剥がして均したらブレーキパッドが入るようになりました。
この塗装剥がしでかなり時間を使ってしまいました・・
5
なんとかブレーキパッドが入った様子。
せっかくきれいに塗った塗装は剥がれるし、ブレーキ周りの汚れがついて汚い状態になってしまった・・
キャリパー本体を交換する場合はブレーキホースを外す必要があります。
なるべくキャリパーに近く作業に邪魔にならない部分のブレーキホースをクランプで挟みました。
そうするとブレーキフルードの漏れやエア混入を最小限にできると思います。
スライドピンやスライドピンブーツ周りにはKUREのシリコングリースメイトペーストを塗りました。水分が入らないようにしっかりグリスを塗りつつ、余分な空気も抜きつつ作業しました。
バンジョーボルトのパッキンも忘れずに交換します。
6
左右のキャリパーを交換したらいよいよブレーキラインのエア抜きです。
手動式の負圧で吸い出して交換できるポンプを買っておいたので、それでエア抜きしようと思います。
ところが!
ずっと吸い続けても細かいエアが出てくる〜
まるで熱帯魚水槽のポンプみたいにブクブク気泡が出てきます。
新しいブレーキフルードを1リットル使って、出てくるフルードの色も新品の透明になっているのにエアが出ます。
夕方になり、ホームセンターにて足りなくなったブレーキフルードを高い値段で買いつつ、泣きそうになりながら色々調べると、負圧式だとブリーダープラグの隙間からエアを吸うらしいということが分かりました。
ブレーキラインのエアは抜けているけど、ブリーダープラグの隙間から吸うエアが紛らわしく見えるらしい。
ブリーダープラグにシールテープを巻く方法もあるらしいですが、今回はブリーダープラグ周りにシリコングリスを盛って試してみると、なんと出てくるエアが止まりました。
その後ブレーキテストをしてみると問題なさそうです。
あまりスッキリしないまま、この日はとりあえず作業終了となりました。
7
数日後・・
ブレーキ性能に問題は無いのですが、やはりもう一度エア抜きしてみることにしました。
まずはエア抜きホースのサイズを変えてみます。
これまでは内径6mmのホースとホースバンドでしたが、リアのブリーダープラグには緩すぎました。
それで内径5mmのホースに変更します。
エア抜きの方法も変えました。
ホースにワンウェイバルブを付けて、ブレーキペダル足踏みの通常のエア抜き方法にしました。
ブリーダープラグを少し緩めて、じわじわとフルードが流れてくる良い塩梅に調整し、ブレーキペダルを踏みこみます。
その結果は・・動画を撮っても確認しましたがエアは出てこず、負圧式の時点でしっかりブレーキラインのエアは抜けていた事が判明しました。
8
ついでにもう一度キャリパーを外して、ピストンとブーツの状態を確認します。
しばらく走った後でも、問題なく動いている事が目視で確認できひと安心です。
汚くなっていた塗装もタッチアップしてお化粧してあげました。
エア抜きについてですが、ブレーキフルードの全量交換にはとても便利な道具だと思いました。一方で最終的なエア抜きの確認にはワンウェイバルブのほうが良いと感じました。
交換かエア抜きか、用途に合わせて使っていきたいと思っています。
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