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イイね!
2007年04月11日

もうこの世にいないヒトから話は聞けないけれど…

もうこの世にいないヒトから話は聞けないけれど… 先日、大阪に行ってきました。
そのときに、必ず行っておきたかった場所があります。


写真を見て、それがどこだかわかった方もいらっしゃるでしょう。


そうです。
尼崎の、JR福知山線の事故現場です。

決して冷やかしで行きたかったってわけじゃないです。
一度この目で事故現場を見ておきたかったんです。
亡くなった多くの方々にお線香をあげておきたかったんです。


事故が起きたあの日、自分は研究室にいました。
当時書いたブログ
この事故の事を知ったとき、全身の力が抜けました。
ただただプルプル震えながら、新しい情報が入ってくるのを受け止めるだけ。そんな1日になってしまいました。

『またまとめて記事を書きたいと思います。』なんて書いてるけど、結局、そのままこの事故をまとめて書く事はできませんでした。

それくらい衝撃的な事故でした。
安全だと思ってた鉄道で、土佐くろしお鉄道での事故に続いて、事故が立て続けに起こったんですから、それはそれはショックでした。


当時から行っておきたかった場所。
それがこの事故現場だったんです。

自分が行ったからって、自分の経験以外には何にもならないのは承知でした。
ただあのときの事を思い出すだけかもしれないって思ってました。
でも、それでも行っておきたかった。


最近、当時の車掌が退院したという事で、ニュースになってました。
<尼崎脱線事故>「運転士、不安だったかも」乗務の車掌証言

 05年4月に起きた兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、事故車両に乗務していた松下正俊車掌(44)が28日、毎日新聞の取材に応じた。遺族や被害者に対し「申し訳ない気持ちがずっとある。機会があれば事故時の状況を説明したい」と謝罪。事故直前に駅でオーバーランした距離の過少申告について、運転士と口裏合わせをした際、乗客への対応で車内電話を途中で切ったことについて「運転士は、(自分が)怒ったと思い、不安だったかもしれない」と語った。事故後、救助活動に加わらなかった点は「あまりの事故に意識がもうろうとしていた」と釈明した。
 松下車掌は事故5日後から不眠や適応障害などのため入院し、今月25日に退院した。事故後、自ら取材に応じたことはなかった。28日は大阪府内で取材に答えた。
 松下車掌によると、死亡した高見隆二郎運転士(当時23歳)はかつて同じ職場で、話をしたことはないが顔見知りだった。事故当日は朝から同じ車両で乗務し、異常は感じなかったという。
 しかし、電車が伊丹駅で72メートルオーバーランした直後、高見運転士から車内電話で「(距離を)まけてくれへんか」と依頼される。松下車掌は「だいぶと行ってるよ」と答えたが、途中で男性客からおわび放送を求められ、運転士との電話を切った。「高見運転士は(口裏合わせの求めに自分が)怒ったと思ったのかもしれない。(切る前に)『まけるよ』とは言っておらず、不安だったかもしれない」と証言した。
 松下車掌は直後、高見運転士が処分を受けずにすむよう、指令に「8メートル」とオーバーランを過少申告した。「以前、一緒に乗務した運転士が100メートルのオーバーランで、退職してしまった。きつい処分を受けるし、運転士に口裏合わせを求められたのも初めて。(高見運転士は)全く知らないわけではなく、気の毒だと思った」と釈明した。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は昨年12月に公表した事実調査報告書で、運転士が松下車掌から指令への列車無線の報告内容に気を取られ、ブレーキ操作が遅れた可能性を示唆している。
 電車は制限速度70キロの現場カーブに約116キロで進入して脱線したが、松下車掌は乗客対応や指令への連絡に追われ、速度超過に気付く余裕はなかったという。
 事故後、前方まで線路上を歩いたが、7両編成の車両が6両しかないのにショックを受け「意識がもうろうとした」と言う。先頭車両は、線路脇のマンション駐車場に入り込んでいた。血だらけで救出される乗客に謝罪を繰り返したが、救助作業はしなかった。警察官に声をかけられ、兵庫県警尼崎東署に向かった。
 2年近くたっても遺族らに謝罪していない点について、松下車掌は「謝りたい気持ちでいっぱいだったが、事故を防げなかったことをうまく説明できるかわからず、そのうち外で人に会うことさえ怖くなってしまった」と述べた。
出典:毎日新聞



あのとき、ここで多くの人が亡くなりました。
あのとき、運転士はどういう状態だったのか、今となっては想像でしかわかりませんが、スピード超過でカーブにさしかかった電車は、カーブを曲がりきれず…


クルマでも同じ事が起こりえるんですよね。
制限速度って、やっぱり何らかの理由があって決められているもので、安全にその道を走るためには、必要な基準なんだと思います。

クルマも地球上を走る以上、物理法則から逃れる事はできません。
持ち合わせている限界性能以上では走る事はできないし、曲がる事も止まる事もできない。


事故が起きてからでは遅いです。
事故は未然に防がなくてはなりません。

あなたが事故でケガしたら、命を落としたら、どれだけの人を悲しませるでしょう?
あなたが誰かを事故に巻き込んだら、どれだけの人を悲しませるでしょう? あなたはその人達に何をしてあげられるでしょう?


運転に自信のある方も、たまには自分が普段、どんな運転しているか、見直してみても良いんじゃないでしょうか。


最後になりましたが、事故でなくなった多くの方々のご冥福をお祈り申し上げます。
ブログ一覧 | ニュースから | 日記
Posted at 2007/04/11 00:39:20

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この記事へのコメント

2007年4月11日 0:43
身を摘ままれる思いです
コメントへの返答
2007年4月11日 22:49
世の中には根拠がないのに自信満々な方もいらっしゃいますからね…

気をつけないと。
2007年4月11日 3:49
当時,神戸にいました。
当初もうちょっと軽い事故なのかと思っていました。

確か最初は「電車が駐車中の車を引っかけた」みたいなニュースでした。

執務中に上司が事故の話を聞いてきて,ニュースを見るためにテレビを点けたところ,時間の経過とともに放送される事故の内容が変化していき,ことの重大さに職場は騒然としました。

地元の方が多かったので,身内の方に利用者がいる方もいらっしゃったようです。
幸いなことに被害にあった方はいらっしゃいませんでしたが。

友達が通学に使う路線だったので,連絡を取ったところ3両目だったかに乗っていたけどかすり傷で済んだと聞かされホッとしました。

あまりにも痛ましかったので,神戸在任中にそこへ立ち寄ることはついにできませんでした。(明石の歩道橋には数回行きましたが。)

思いの外自分で制御できることって限られていますから,慎重に運転するようにしたいですね。
コメントへの返答
2007年4月11日 22:55
実は、この頃、妹が西宮に移り住んだんで、自分も心配してメールしたら、スグに返事が返ってきて安心しました。


>確か最初は「電車が駐車中の車を引っかけた」みたいなニュース

その通りです。
でも、電車が駐車中のクルマを引っかけるって事は、すでに脱線してるって事なんですけどね(汗)


自分も行こうかどうしようか、直前まで迷ったんですが、大阪に行くなんて事はそうそうないんで、せっかくの機会だと思って行ってきました。

今でも献花台があって、多くの花が積まれてました。
警備員の方とJR職員っぽい人は、人が通るだけで深々と頭を下げてました。
今でもあの場所は特別な場所なんだと痛感しました。


決して無理のない運転を心がけたいと思います。
2007年4月11日 7:35
事故で亡くなった方々の 御冥福をお祈りします
自分もニュースで見てましたが悲惨な事故でした
確かに危ない運転する輩が居ます
自分でもないとは言えません
でも人間って馬鹿な生き物でやってからじゃないと分かりません
下手すればやっても分からない人間もいますが
自分は出来るだけ ゆとりのある運転を心がけたいと思います
コメントへの返答
2007年4月11日 22:57
自分もハイペースで走らせるのは好きなんで、あんまり強くは言えないのが事実だったりします(汗)

一度事故を起こすと、ちょっとした事まで気になるようになりますよ。
自分がそうですから(苦笑)
あのときの事を忘れないように運転したいと思います。
2007年4月11日 20:10
この頃父が神戸へ単身赴任していました(記憶が確かなら 汗)
で、この事故を見たときすっごくあせった覚えが・・・。

死にたくない、生きたい。
コメントへの返答
2007年4月11日 22:59
↑にも書きましたけど、自分は妹が西宮に移り住んだ直後でした。
JRを利用するようなところには住んでないんですけど、何かしらの用事で乗ってたんじゃないかと思いました。何事もなかったかのようなメールが帰ってきましたけど。


>死にたくない、生きたい。

その気持ち、大事だと思います。
2007年4月11日 21:59
この沿線に住んでいます。
隣の家の人や会社の同僚の嫁さんが乗っていましたのでひとごととは思えません。
隣人への取材はひどいものでした。昼夜問わず家の前に取材陣がいましたから。。。
コメントへの返答
2007年4月11日 23:03
>隣人への取材はひどいものでした

そうでしたね。
このとき、マスコミのいき過ぎた取材の事もたびたび話題になってました。
報道合戦はひどかったですもんね…

プロフィール

「今年のSUBARUニュル・チャレンジは2時間49分を残して、車両火災によるリタイヤで終了…
ドライバーが無事だったのが不幸中の幸い。
来年、また頑張って欲しい。
https://www.subaru.jp/nbr24h/
何シテル?   05/28 20:10
南の島でのんびりドライブしてます。                                                              ...
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