ネパールその5(ヒマラヤ)
投稿日 : 2007年12月28日
1
ネパールへ行くなら
世界の屋根ヒマラヤの山々を見たい!
可能なら世界最高峰エベレストを見たい!
皆さんも思うでしょう。
でも私がネパールを訪問したのは雨季の8月。全く山を見られずに帰る事になるかもしれない。そんな季節です。
カトマンズに到着してからずっと雨、しかも登山や観光が目的での訪問では無かったので、綺麗な山々を一瞬でも見られたら良いなぁ。私はその程度に思っていました。
ところが旅も終わりに近付いた頃、首都カトマンズから東へ十数キロ東にある古都バクタプルに滞在していた時に珍しく晴れて来ました。
もしかしたらヒマラヤを見る事が出来るかもしれない!
そう思ったのは私ではなく、滞在先のご主人ビセスワーさん。よし、今からヒマラヤを見に行こう!私、彼、彼の兄、彼の教え子の4人でヒマラヤ眺望の名所、ナガルコットへ午後から日帰りで行くことになりました。
2
ここがバクタプルからナガルコットへ向かうバス乗り場。停まっているのはボロボロの怪しいローカルバスです。
どれに乗って行くん?あのバス。もう満員で乗れそうにないで。だいじょーぶ。ほら。(英語でのやりとり)
溢れた人が次々とバスの屋根に乗っています。このアングルで写真を撮ってる私達も当然屋根に乗るしかありません。素敵な体験キター(笑)
3
バス後部の梯子から屋根に登って出発を待っていると、目の前に別のバスが到着しました。うん、バスの屋根に乗るのは横から見てもやっぱり危なそうだ。
一方自分はというとこの通り。握力だけが頼りです。足は踏ん張れません。怖いよ~。でも、同行の彼に危なく無いですか?って聞いても、大丈夫♪って返事しか返って来ません。
4
いよいよ出発。バスは暫く写真の様な田舎道を抜けると、どんどん山道へ入って行きます。そして道はどんどん急坂で狭いつづら折れに。後から聞いたのですが、10キロちょいの距離で、標高が1400Mから2000Mまで一気に駆け上がるんだそうです。凄いっす。
そしてこの後、この日の写真はぷっつり途切れます。やっぱりやられました。写真を撮るどころではない強烈な雨が降って来ました。
で、雨に降られた私達はどうなったかと言うと、
5
ドアには「ROOM B」と書いた鍵。なにやら朝の気配です。こうなるまでの経緯は・・・
まもなくナガルコット到着という頃に突然の大雨。屋根に乗っていた私達はもちろんずぶ濡れになり、さらに土砂崩れで退路を断たれました。迫り来る夕闇の中、空いている宿を探して一晩ナガルコットで過ごすことになりました。そして運よく小さく綺麗なペンションを見つけて、冷えた体を温めてゆっくり眠ることができたのでした。
ということで、夜半まで雨が降り続いていたのですが、朝のドアの向こうは、雨あがりの霧の世界でした。
6
夜明けと共に静かに晴れる霧
霧が晴れると、徐々に遠くまで眺望がひらけて来ました。
7
遠くの山の、さらに遠くに見える、8月なのに頂きが白い山々はもしかして…
やったー!
凄いです!
この目で6000M級のヒマラヤの山々を見る事ができました。
8
熱いチャイ(甘いミルクティー)を宿の人が出してくれました。
このベンチに座って、時間を気にせずゆったりとヒマラヤを眺めながら迎えた朝。
私はこの経験をこれからずっと忘れることは無いでしょう。
私達が宿泊したこの宿の名前は何と「雲海リゾート」。いや、冗談ではなくて本当にこの名前です。地球の歩き方にも載っています。ネパール人の旦那様と、日本人の奥様が経営しておられます。しかも奥様が香川県出身だとか(驚)。日本人だと判ると、旦那さんも日本語で話してくれます。偶然の積み重ねが超お奨めな宿をネパールで見つけてしまいました。皆さんも一泊いかがですか?
つづく
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング