
こんばんは。
小説好きな爺ですが、買ってきても最後まで読まない小説もあります。
あまりにも酷い内容だったりすると、数十ページ読んだところで
読むのを止めてしまうことも・・・
この本を買ったのはだいぶ前なのですが、
ようやく今日、読み終えました。
誤解されたら困るので先に書いておきますが、
決していい加減な内容などではなくて、むしろ凄い小説だと感心していました。
この内容は女性作家ならではのものだと思います。
世の中には、男性であっても女心を素晴らしく上手に表現される
男性小説家もおいでになります。
そういった小説だったら、こんなには疲れなかったものと・・・
辻村 深月氏の『傲慢と善良』は凄いです。
女性の心理、女性の感受性、移ろい、などなどを見事に小説化されています。
途中で読むのを中断することも何度かありましたが、
最後の方になって、ようやく読むスピードが加速され、
終盤にはノンストップで読み切った。
表紙にある、「圧倒的な恋愛小説」というのも頷ける。
さまざまな周囲の環境で流され、変化していく女性の心情を
これほどまでに表現できるとは・・・
受ける印象は人によって違うでしょうが、
女性作家の小説であっても、面白そうな小説は買うようにしているが、
少なくても、この本以上だった小説は記憶に無い。
ごくごく些細な事の積み重ねで書かれた小説ですが
今年に入って読んだ小説では、現時点ではNo.1かと。
ただし、女性の心理を小説から読み解くのは疲れます。
そういった内容の小説は・・年内は読まないと思います(笑)
やっぱり爺にはハードボイルドか、刑事ものですかね。
北方 謙三氏には現在物も描いて欲しいところ。
骨太な男の世界を読みたです。
専一の右手の負傷・・・痛みは殆どないのだが、
曲げるとピリリッ!と、弱い電流が走ります。
あと数日はおとなしくしておこう。
明日からが雨模様なのもあるしね・・・
お疲れ様でした。
Posted at 2020/06/10 21:07:19 | |
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