シディアス卿のブログ一覧

まぁ、ちょっと堅い話ですけども。

最初、速報を聞いた時には
「え！差し戻すってことは高裁は危険運転致死傷罪認めなかったのか？？？」
ってビックリしたんですが、そこは高裁も地裁の判断を支持したそうで。

１審で公判前整理手続かなんかで裁判所が危険運転にならないよ～って言ってたのに、判決で適用したのがダマシ撃ちみたいなもんだから、被告に弁解させたりしないといけないしね。もう１回。ってことらしいですが、裁判員裁判なんだからそういうことも起こり得るんじゃないですかね？

地裁の裁判官は、そこまで踏み込んで判断しないよ～。上級審でやればいいじゃん。って思ってたんだけど、裁判員は遺族のこともあるんだからしっかり判断しないとってことで踏み込んで、そう言われたら裁判官も全否定するわけにもいかないから、判決でひっくり返したってことかな？

そんな単純な話じゃないってことなら、スイマセン。でも、そう見えちゃう。
なんか地裁がやらかしたみたいな報道になってるとこもあって、気の毒な気もしますが、実は制度上の問題なんじゃないですかね。ちょうど始まって10年なんだし、見直すところはさっさと見直せばいいんだけど、何十年経っても変わらなそう。

そもそも、なんで裁判員制度始めたのか考えれば答えはすぐ出るのに。
一番気の毒なのは、残された遺族ですね。中学生ぐらいと小学生の女の子の目の前で両親が・・・って、情景を思い浮かべただけで鳥肌が立ちます。

それにしても、弁護士ってそれが仕事なんでしょうけど、
「あおり運転と事故に因果関係はなく、危険運転致死傷罪は成立しない」
って堂々と主張できるのはある意味スゴイなぁ。
後段の危険運転致死傷罪の成立は法律に不備があったせいで微妙なのは分かるけど、前段はちょっと理解できないですね。