缶コーヒーの事ではない。
出会いと別れ
誕生と死別
故障と修理
病気と治癒
喜びと悲しみ
大なり小なりの節目と共に歩む日々。
どう捉え、どう消化していくのか。
少年はいつも先を見つめていた。
少年はいつしか年老いた。
先を見つめていたのにいつしか先が見えてしまい、
振り返るようにもなった。
後悔したりする事柄もでてきてしまったが、
その代わりに感謝の気持ちも覚えた。
年を重ねる事も悪いもんじゃない。
年老いたその少年の、
感謝の気持ち込めたWoodland Trail
三菱ジープJー57
G54B Astron 2555cc SOHC
120ps/5000rpm
21.3kgーm/3000rpm
年老いた少年のルーツだ。
このジープでこの林道を辿ったあの日
その時から年老いた少年のジープライフは始まっていた。
湿ったエンジン音。
オルガン式のアクセルペダル。
重い大径ステアリングにフルバケットシート。
ブラッドレーにジープサービス。
そしてのこのボディカラーに年老いた少年の心は踊った。
ダートに入り四駆に入れる。
四隅のタイヤがガッチリ地面を掴んでいる
その感触を重いステアリングから感じとる。
緑の匂い
湿った土の匂い
水の流れる音
冷たい空気
木漏れ日
風が葉を揺らす音
全身で感じた自然
壁が無いのが何よりで
この喜びを与えてくれた大きな理由。
屋根が無いというより
ドアも無ければフロントウィンドウも倒せる、
前後左右から上方にかけて余す事なく自然を味わえる。
こんな車、あったんだ。
こんな楽しいクルマ、今まで知らなかった。
「なんで俺、笑ってるんだろう?」
ニヤニヤしてる自分が年老いた少年は可笑しかった。
このクルマに自然の美しさを教わった気がする。
このクルマと出会って自然を好きになった気がする。
このクルマと出会って優しい運転を覚えた気がする。
このクルマに似合う男になりたかった
このクルマと共に歩んでいたかった。
なのに手放す事を決断した。
理由はひとことの言葉に置き換えられない。
今までの感謝の気持ちをこのブログに込める。
ありがとう、Jー55
Posted at 2018/07/30 20:51:22 | |
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林道 | 日記