2006年10月23日
暗い話です。嫌な人は読まないで下さい。
金曜日、骨髄バンクからお手紙が来てました。
コーディネート中止のお知らせでした・・・
原因は腰痛。
日常生活に支障がなくても、通院が比較的最近だったこと。
採取の際、相当腰に負担がかかるそうです。
ドナーに少しでもリスクがある場合、財団としては中止するのだそうです。
そういったリスクを承諾のうえ、進めていたのですが・・・
実は俺の娘、1歳4ヶ月の時、大きな病気をしました。
彼女は、たった1歳で、大きなハンデを負うことになりました。
ただ、まだまだ脳が成長途中であったこと、持ち前の好奇心でリハビリをこなせたことにより、今では先入観さえなければ、普通の子供です。
その時、俺はただ傍にいることしか出来なかった。
苦しむ娘を助けてあげられなかった。
その苦しみを代わってあげたかった。
俺は無力でした。
たった一人の父親なのに。
その時に強く思いました。
人を救いたいと。
でも俺は今更、医者にはなれない。
何か、自分にできることはないか??
娘と同じ病棟には、白血病で苦しむ小さな子供たちがいました。
今にも消えそうな小さな命が、「生きたい」と強く願っている姿を目の当たりにしました。
躊躇しませんでした。
娘から完全に生命の危機が去ったころ、俺は骨髄バンクに登録しました。
決して出会うことができない命だけど、救いたくて。
でも
俺はまた、人を救うことができなかった。
俺はまだ、無力だ。
俺は所詮、偽善者だ。
そんな自分が嫌になりました・・・
俺のドナー登録は、当分の間「保留」となりました。
でも、くよくよしてても仕方がない。
保留解除の時期が来る頃には完全に腰痛を治してやる!!
落ち込む俺を励まし、気分転換させてくれたカミさんに感謝。
Posted at 2006/10/23 11:31:41 | |
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