山ブログのつづき~!
栂池を出発し、どんどん南下して白馬三山を越えたところまで来ましたね。
9月3日(土)、山行3日目となるこの日は、更に南へ縦走!
『天狗の大下り』、『不帰ノ嶮』、『牛首の鎖場』の3つの難所を通過し、
『唐松岳』と『五竜岳』のピークを踏んでから、五竜岳から伸びる『遠見尾根』に入って下山。
初日にチンクを置いた『白馬五竜スキー場駐車場』に戻ります!
スタートは『白馬鑓ヶ岳』の南に建つ天狗山荘から。
この日の道をわかりやすい(?)写真で~!

また白馬ツーリングの時の写真からデス(^^;
この日も稜線を歩いて行きますよ!
9月3日、朝4時前に起きて、頑張って朝飯をお腹に入れます。
そういや書き忘れてましたが、今回の山行、朝ご飯は山小屋の朝食は頂いてません。
1日の行程が長いので、ゆっくり朝ご飯食べてる時間はなかったので~(^^;
2日目の朝は、栂池山荘で用意してもらったお弁当を食べ、
3日目の朝は持参したパンとソーセージをモグモグと・・・。
朝早すぎて全然、食は進みませんが、入れとかないと後で疲れます…。
朝食を終え、出発は朝5時。
まだ日が昇る前ですが、ライト無しでも歩けるくらいには明るくなったので出発!
山荘を出てからは、緩やかな尾根道を歩いて行きます。
夜明け前でうす暗く、またこの日もガスが掛かっていたので視界はあんまりよくありませんでした。
が、
そんな条件の時に、彼らは出没します!
ライチョウ~♪

ちょっと暗いのと距離があるのとではっきり写せてませんが~!
3羽で行動してました。おそらく全て雌。
朝からラッキーな出合いをしてから迎えた日の出の時刻。
ガスも急に晴れて行き、朝陽に照らされる山々が姿を現しました。

それまで肌寒かったですが、陽が当たるとポカポカしてきますね♪
さ、五竜岳まで向かいますよー!
山荘を出てから45分、緩やかで展望の良い尾根歩きは終わり、
いよいよ難所に入ります!

天狗の大下り
約300mを一気に急下降!
膝を痛めないように気を付けつつ、スリップにも注意して下ります。

鎖場もあるよ!
下りてから上に向けて撮影。
垂直な壁に見えますね~(^^;
約300mを下った先が『不帰キレット』と呼ばれる鞍部(その稜線でもっとも低くなってる場所)です。
この区間のわかりやすい写真があったので、ドーン!

天狗の大下りの標高差が凄いですな。
一番下ったところが不帰キレット。
そこから不帰Ⅰ峰、Ⅱ峰と登って下ってを繰り返して行きますが、
その区間を『不帰ノ嶮』と呼んでいます。
30分かかって、不帰キレットに到着。

一気に下り、目の前には不帰ノ嶮が大きく立ちはだかります!!
さ、気合いを入れ直して、岩場に取りつきますよ!!
不帰Ⅰ峰は見た目よりも簡単に通過できます。
写真の鋭く尖った頂きには向かわず、横を抜けていく感じですので。
問題なのは、次に来る不帰Ⅱ峰。

不帰Ⅰ峰を抜けて、下ってる途中で撮影した不帰Ⅱ峰。
どこに道があるのか、遠目にはわかりません(^^;
不帰Ⅱ峰は北峰と南峰に分かれてます。
左の尖った頂きが北峰、右が南峰です。
不帰ノ嶮の最大の難所がこの『不帰Ⅱ峰・北峰』になります!

不帰Ⅱ峰北峰の真下、取りつき場所から撮影。
ほぼ真上に向けて撮影してるわけですが、さて、道はどこ~!?
急峻な岩場の登りで足を止めて写真撮ってる余裕は無いですが、それでも撮影w

手前側から、奥に進んでいきます~。
足滑らせたら、アウトー!

手前から奥へ~!
足滑らせたら、アウトー!!
この日は、夜明け前に出発したわけですが、その理由は2つありまして、
1つはこの日のうちに下山するため、早めに行動する必要があったこと。
そしてもう1つは、
同じルートを27人の団体さんが歩くことが分かっていたからです!(^^;
(前のブログで杓子岳山頂の写真に写ってた人たちです)
歩くのは見ての通りの狭い岩場の難所。
27人の団体さんと同時に入ったら、通過に何時間かかるかわかりません!!
彼らより先に行動する必要があったわけですね。
前夜に団体ガイドさんが「明朝は5時に出発」と言っていたので、僕も同じ時間に出発したわけです。
さて、30分で無事に不帰Ⅱ峰北峰を登り切りました。

難所突破記念にクタオ登場~♪
反対側から登ってきた登山者さん(ご夫婦)とお話しつつ一休み。
不帰Ⅱ峰、僕の歩く北側から登るのも大変ですが、ここを逆に下っていくのはもっと危険。
僕の後ろに何人登ってきているかを伝えます。
写真を見て分かるとおり、見通しの利かない狭い岩場ですので、登山者同士のすれ違いには気を使います。
声を掛け合うのは基本!
情報は伝えますよー♪この時は後ろに3人いましたね。
人数と場所を伝えつつ、更に後で27人の団体さんとすれ違いますよーと念押しもしておいてw
夫婦と別れて、不帰Ⅱ峰南峰へ・・・。

まっすぐ歩くだけで特に危険はありません。
鋭い岩場の北峰と違って、南峰は広い砂地のピーク。
ゆったり休むにはこちらの方が良いです。

南峰から、北峰(右)とⅠ峰(中央)を振り返る。
Ⅰ峰とⅡ峰、けっこう標高差ありますね~!
奥に見える白い山が『白馬鑓ヶ岳』です。
さて、先に進みます!

今度は不帰Ⅲ峰が見えますが、こいつは登らず、横を通過します。
難所はⅡ峰でお終い。
左奥の三角の山が次のピーク、『唐松岳』です。
Ⅲ峰の通過中、

またまた、ライチョウ登場!!
登山道の脇にいました。
この日2回目、今回の山行では3回目の遭遇!
なんて運が良いんだろう・・・(*´ヮ`)
雌が3羽いました♪
そのうちの、岩陰に潜んでた1羽を脅かしてしまったら、
飛びました!
ライチョウはほとんど飛ばないんですが、初めて飛ぶとこも見れました、ラッキー♪
…脅かしてしまったのは良くないですけどね、ワザとじゃないよ~(^^;
足を止めて、ライチョウを見てたら疲れも吹き飛び、その後一気に唐松岳の山頂へ・・・。

午前8時19分、唐松岳、到着!
左奥に次に進む『五竜岳』、右奥に『剱岳』が見えます。良い天気だ♪
山荘から3時間での到達を予想してましたので、まぁ、良い感じに進んでますね(^^)
(ライチョウ撮影で10分以上止まってましたしねw)
唐松岳に着いたら、やはり歩いてきた『不帰ノ嶮』を振り返りたくなります。

ライチョウがいた『不帰Ⅲ峰』

最大の難所、『不帰Ⅱ峰』

全体像。
『不帰ノ嶮』の向こうに『天狗の頭』、
その向こうに『白馬鑓ヶ岳』とその頂上の右にちょっとだけ『白馬岳』の頂上が見えてます。
この日も長野県(右側)は雲がモクモク湧いてます。
反対側には、

唐松岳頂上山荘と、左に八方尾根が伸びてます。
さて、山荘まで行きますかー!

山荘前には、高山植物の女王『コマクサ』が咲いてました。
もう終わりかけですが、見れて良かった♪

唐松岳頂上山荘前にて休憩。
山荘からすぐに次の難所『牛首の鎖場』があり、その奥に五竜岳が見えます。
まだ、日帰りで唐松岳に登って来る登山者がいない時間帯なので空いてましたね♪
パンをかじりつつ、前方に聳える剱岳を見ながら休憩してましたが、
そこで異変に気付きました・・・。
左の登山靴のソールが剥がれてきてるぅ~(;´Д`)!!
出発前には異常ないのは確認してましたが、ここにきて壊れるとは・・・。
靴は壊れ始めると、一気に崩壊しますからね。
まだ歩くのは大丈夫そうですが、緊急事態にどうしたものかと考える。
一応、ソールが剥がれても応急処置できる紐はザックに入ってましたが、
念のために、すぐにこの八方尾根から下山するか、
そのまま五竜岳まで向かって、予定通り遠見尾根を下るか、
決断を迫られました。
で、
そのまま五竜岳まで向かい、五竜岳の山頂には登らず、遠見尾根を下山することにしました。
あと1か所難所はありますが、すぐに通過するし、その後は普通の道になるので行けると判断!
靴の状態を見ながらの山行・・・再開!
『牛首の鎖場』は、これまでの難所に比べれば大したことありません。
それなりに高度感のある岩場を通過しますが、さっと通過。
靴も問題ナシ!
前方に五竜岳を眺めながら進みますが、
ここにきて再びガスが掛かってきました。
徐々に展望は無くなり、写真はほとんど撮らず・・・。
しかし、そんな条件の時に、彼らは現れる…!!
ライチョウ~ヽ(´ヮ`)ノ~♪
またまた登場!
この日3回目、通算4回目!!
しかも、今回は数が凄かった!
6~7羽同時に登場!!
一度にこんなに見たのは初めてで興奮しましたね!
近くを歩く登山者にも教えたら、みんなで撮影会開始(笑)
長いこと足を止めてしまいました、ライチョウ、登山道で寛いでるんだもん…(^^;
ライチョウの群れに別れを告げ、
ますますガスで白くなっていく登山道を歩くこと1時間50分。

午前10時50分、無事に五竜山荘に到着!
登山者がたくさん休んでいましたね!
入口の空き缶ゴミ箱が凄い・・・。
ほとんどビールの空き缶(^^;
多くの方がビール片手に寛いでました…(午前中だよw)!!
そういや、

プロフィール写真のこのTシャツ。
この五竜山荘でのみ買うことができるTシャツですが、
なるほど、酒好きが集まる山小屋ということでこんなデザインになっているのかと妙に納得(笑)
ちなみに、今年は8月11日に祝日『山の日』が出来ましたが、
それを記念した限定「山が好き 酒が好き」Tシャツが売られていましたので・・・
買ってしまった(笑)
(注)まつしたは、お酒はほぼ飲みませんw
さて、
登山靴を確認したら、やはり剥がれが進んでました。
やはり山頂アタックは止めといたほうが良さそうということで、ここで昼食タイム。

山荘の食堂で温かい『きのこうどん(800円)』を頂く・・・♪
30分ほど休憩してましたが、ガスは晴れず濃くなるばかり。

見えん・・・\(^o^)/
この先に五竜岳の山頂が見えるんですけどね~。
見えてたら、

こんな感じに。
見えてたら、こう見えてました写真が見つかったので載せてみる。

今回、歩いた道が良く分かりますね~。
靴のトラブルとガスによる視界不良がなければ、
五竜岳山頂に登って、下山できる時間はありましたが・・・。
今回はこれにて、下山します!
11時24分、五竜山荘を出発して、
去年秋の五竜岳登山のときに歩いた遠見尾根を歩く・・・。
ガスが濃いので写真は撮ってません。
振り返っても何にも見えない・・・(ノ∀`)ザンネン
13時56分、五竜岳登山口に到着!
無事に下山しました!
靴は更に傷んでましたが、
あとはゴンドラで駐車場まで下りるだけです(*´ヮ`)b
前回、下山した時には

”ほんとうにおいしいソフトクリーム”を食べましたが、
今回は、

やっぱりこれを頂きました(看板が手書きからバージョンアップしてました(笑))

ゴンドラ「テレキャビン」で駐車場へ。
今回も冷たいおしぼりのサービスあり☆
登山者には嬉しいサービスです♪
14時50分、放置してあったチンクの無事を確認して、今回の山行は終了です!
お疲れ様でしたー!
台風10号が過ぎて12号が来るまでの僅かな合間での山行になりましたが、運良く(?)お天気には恵まれましたね!
てる坊のおかげなのか、日頃の行いなのか…!?(^^;
あ、ライチョウにも恵まれましたね!!
全部で14、15羽見たかな!?
次はいつ見れるかなァ・・・(*´ヮ`)

白馬岳を始めとする『後立山連峰』は歩きやすくて、景色も素晴らしいところです。
ルートはほぼ一直線。そしてそこから下山できる登山道もたくさんあるので、トラブルが有った時も柔軟に対応出来ます。
登山始めたら、是非目指して貰いたい山域です。
僕もまたの機会に、のんびり歩きたいと思います。
さて、靴を修理に出さないとね~。
とりあえず、今年はもう険しい岩場歩きは終わりかな~。
今後は山登り行けるかちょっとわからないのですが、
また行けたらブログに書きまーす。
長々と見て頂きありがとうございました。
お時間ありましたら、オマケにこちらをどうぞ♪
ライチョウ動画1
白馬乗鞍岳で撮影。
右が雄、左が雌です。
ライチョウ動画2
不帰Ⅲ峰で出合ったライチョウたち。3羽とも雌です。
ついでに、昔撮影したライチョウくん。
2010年7月、西穂高岳で撮影。
登山道で砂浴びする雄のライチョウ。
足元でゴロゴロしてて可愛かったな~(*´ヮ`)

左が雌、右が雄。
(夏の)羽毛の色の違いが良く分かりますね~♪
ペンギンと同じくらい好きな鳥、ライチョウ。
あぁ~また会いたいな~(*´ヮ`)