
下山の翌日から筋肉痛で足が痛かったですが、
ようやく収まってきました!
今はまた山に登りたい気分です・・・♪
・・・下界は暑いし・・・(-_-;)
さて、後編。
標高3080mで迎えた午前4時の気温は5℃くらい。
屋内の風の当たらない場所の温度計の気温なんで・・・、
外はもうちょい低かったかな。
6月の標高3000mの寒さがどれほどかわからなかったので、
防寒着をたくさん持って行ったんですけど、
結果的に、全部着ました(^^;
それくらい、冷えた…。
槍ヶ岳山荘に着いた午後から、体が冷えてきて、
上は、
①メリノウールの長袖シャツ
②長袖化繊シャツ
③薄手のフリースジャケット
④フリースベスト
⑤薄手のダウンジャケット
下は、下着の上に
①メリノウールのタイツ
②ダウンパンツ
という恰好で寝て、
山頂アタックの際には、下をダウンパンツから防風撥水の登山パンツに変え、
さらに、上下にレインウェアを着るフル装備で登頂開始!
首にはネックウォーマー、頭は帽子の上にヘルメット。
手は2重にグローブを装備!
風が強くて寒くてね~(^^;
でもこの恰好だと、登ってる間は暑くなりました(当たり前!w)
山頂着いてからは寒くなく快適に過ごせましたが♪
スタートは午前4時07分。

夏至を過ぎて、日の長い初夏の1日。
日の出の時刻は4時25分くらい?
山頂でご来光を見るために、急いで登ります。
でも、前日の雨の影響もあって、
槍ヶ岳の岩場、鉄ハシゴは凍結していて滑る滑る。
気を付けながら、集中して、夢中で登ってたら、

あら、山頂に着いちゃった!
時刻は4時23分。
日の出直前。間に合いました♪
ちなみに、僕のほかには誰も登って来ません。
こんなに天気よくて、サイコーのご来光が拝めそうなのに、勿体ないな~。
…と思ってたら、山荘玄関前に数人出てきました。
ほどなく、その時が来ました。

槍ヶ岳山頂の祠の後ろ、雲海の向こうから太陽が顔を出す。
おはよう日本・・・( ;ヮ;)感動デス!
山の頂上でご来光見たの、初めてなんですよ。
槍ヶ岳の山頂から見る日の出はほんとに素晴らしかった。
きっと、富士山より凄い!・・・と個人的には思ってますが!

クタオも初、槍ヶ岳!

狭い山頂。
凍結してる岩で足元は滑る滑る!

お腹すいたので、にぎり飯!
槍の穂先でおにぎり、食べたいじゃないですかー!

槍の穂先で、モーニングショット、したいじゃないですかー!!w
とかやってたら、

日本人3人チームが登ってきましたよ!

無事に登頂。
賑やかな山頂になりました。
左から2人目、オレンジの方は初めての槍ヶ岳だったそうで、来て良かったと感動してました!
そりゃ、初めての登頂でこの景色!
感動しないハズがありませんね!

眼下に槍ヶ岳山荘。

朝日を浴びる、穂高連峰。
赤く輝くこの僅かな時間帯(モルゲンロート)が、最も美しく見えるのです♪
3人チームは先に下山。
僕はまだまだ山頂を楽しむ。

セルフタイマー自撮り。

日が昇っていくと、赤かった穂高連峰も白と黒の色彩に戻ります。

西側、笠ヶ岳の稜線。槍ヶ岳の影が浮かぶ。
奥に白山も見えます。
北西方向、

槍ヶ岳から西に延びる『西鎌尾根』の奥に、
双六岳、その奥に黒部五郎岳、
右後方に
薬師岳。
槍ヶ岳に登ると、北アルプス北部の、この景色が見れるからイイね~♪

北側には、劔岳や立山が望める!
もうちょい東側に目を向けると、白馬方面。

白馬岳や鹿島鑓ヶ岳などの、後立山連峰が望める!

すぐ前には、槍ヶ岳の北方稜線の『北鎌尾根』。
数々の登山史(遭難記)で書かれる超難関エリア。
僕は一生行くことはないでしょう。
東には
常念岳と蝶ヶ岳、そしてその稜線(常念山脈)。
後ろには雲海が広がり、一番後ろに八ヶ岳がドーンと横たわる!
南側には、

奥に南アルプスの山並みが見える!
当初は
北岳に行くつもりだったけどね~。
左最奥には富士山~/^o^\

これまでに登った色んな山のほとんどが見える。
これから登りたい山も!
北アルプスの中央、槍ヶ岳。
この山はやっぱり、特別です!
1時間以上を山頂で過ごして、時刻は5時40分。
朝6時から朝食なので、下りなければ・・・。

山頂にかかる鉄ハシゴ。
左が登り専用、右が下り専用。
日が昇ったから、凍結解除で怖くないよコワクナイ!
スイスイ下りて、

6時ジャストに山荘に入る!
丁度、朝食の準備できました~とスタッフが出迎え♪
温かい飯を頂きましょう!
日本人3人チームと、4人だけで朝食。
この間に、テント泊の韓国チームは山頂に向かってました。
朝食後は、ちょいと散歩。

山荘の南側にはテント場。
この岩場の間(とその向こう側)にテント区画が設けられています。
ホントは今回、テント持ってきたかったんですが・・・、
久しぶりの登山で6月の3000m峰、
なるべく荷物を軽く、身体への負担を軽減したかったので、
持ってこなかった。
今度来るときは、テント泊したい!
ということで、テント場のチェックです!
槍ヶ岳のテント場は、
『槍ヶ岳が見える側』とその裏側の『笠ヶ岳が見える側』の2つに分かれていて、全部で39張り限定。それ以上は張れません。
断然人気なのは槍ヶ岳が見える側。
槍が見える側のテント場は、A~Gまでの7区画のみ。
少ない。
ゆえに、夏は激しいエリア争奪戦が繰り広げられます!(笑)

こちらはAの区画。
日当たり良好♪

正面には槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘がドーンと見える!
A、B、Cはほぼ同じ展望。
D以降はだんだん展望が狭くなってる感じ?
最上段で最後方のG区画だと、

立てばようやく槍の穂先が見える程度・・・(^^;
その代わり、反対側は広~い展望です。
人で溢れかえるこれからの槍ヶ岳、
好展望のテント区画をゲットするのは至難の業!
GWから梅雨の間はガラ空き(今回も韓国チームの1張りだけ)なので、
来年は狙おうかと考えたり・・・(^_-)-☆
さて、予定ではこの日のうちに下山して帰ることになってます。
午前7時41分、

槍ヶ岳山荘を出発しまーす!

最後に、北西側の景色を見る。
雲が消えて、全部見えてますね!
2015年夏に歩いた山域ですが、この夏(8月)はまた行ってみようかと考え中です。

見下ろす槍沢。
上高地から槍ヶ岳までに至るルートは通称『槍沢ルート』と呼ばれてます。
かつて氷河によって削られた、U字型の地形を歩くルート。
盆休み頃になると、ほとんどの雪渓は消えます。

この日は天気も良く、下から登ってくる人もそこそこ居ましたね!

雨を予想してたけど、今回もてる坊、大勝利☆

12本爪アイゼンを着けて槍沢を下る。
振り返れば素晴らしい槍ヶ岳の姿。
来年はGWから山に行って、雪渓歩きを楽しもうかな♪
9時半、雪渓の終端、『大曲』に到着。

アイゼンを外します。
10時、キャンプ場『ババ平』に着く。

青空と新緑が眩しい・・・(*´ヮ`)
かつて、1日目に宿泊した『槍沢ロッヂ』はここに建てられてました。

高山植物もそろそろ咲き始める季節。
12時、『横尾』に到着。

カラスは・・・いないな!(笑)
休暇はあと1日。
翌日も天気予報は晴れ。
ここから
穂高岳方向へ行って、涸沢で宿泊するという追加プランもありましたが、
やはり、このまま帰ることにします。
また来たい、
そう思えるくらいがちょうど良いです。
うん、来週も来たいな♪
横尾までハイキングに来ていた男性(初めて上高地に来たそうな)と少し話しながらテクテク歩き、
次のポイント、『徳澤』に着く手前で、

前からスゲーのが走ってきた!
僕が山に入ってる期間に、周辺で大規模な遭難救助訓練をやってたみたいで、
それの関係ですかね。
13時17分、『徳澤』に到着。

ここでランチにしましょう!

食堂の名物メニューのカレーを食す!

この日も徳澤のキャンプ場はガラ空き。
どちらかというと、
槍ヶ岳、穂高岳に行く登山者は、上高地からスタートして往復するルートは好まないんです。
僕もそう。
上高地から横尾までの約10kmの道のりがツライんですよね。
特に、帰りは。
ひたすら、単調で長い。
何度も歩いてると飽きちゃうんですよね~。
景色は良いけども(^^;
15時13分、ようやく河童橋まで戻ってきた~!

いや~、長かった!
観光客のほとんどは外人さん。
日本人は少ない・・・平日だし、こんなもんかな。
ベンチでしばし休んで、
16時半のバスで上高地を出ました。

ただいま!ただいま!ただいま!!
外人さんらはバスと電車で来ますから、
相変わらず駐車場はガラ空きでした。
温泉で汗を流して、帰路につきました。
久しぶりの槍ヶ岳登山。
いや、登山自体も久しぶりか。
とても素晴らしい3日間になりました!
最近は体調も不調気味だったし、仕事ばかりで気が滅入る日々でしたが、
この山行でだいぶリフレッシュできましたね!
8月、夏休みの山歩きが楽しみで仕方ないです(*´ヮ`)b
さてどこに行こうか?
予定通り、
北アルプス北部に行くか、
また白馬を歩くか、
今回行かなかった穂高に行くか、
それとも、他の山域?
また、槍ヶ岳?
'`,、('∀`) '`,、
今度はデジイチ持っていきたいね~。
今回は、
ヤマレコにも登山記録載せといたので、
この夏、槍ヶ岳行きたい方(いるのか?w)は参考にしてくださ~い♪
*ちなみに、今現在(6/30)、
雨の影響で横尾~槍沢ロッヂ間は通行不能になってるそうな。
おわり。
Posted at 2019/06/30 15:30:49 | |
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やまー | 日記