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バスのタイヤ痕を見て、ハードな車の運転をする人ならピンときただろうが、
運転手はハンドル操作で曲がろうとしている事と、ブレーキが掛っていない事と、かなりの速度は出ていた事が分かる。

リアタイヤ痕、前輪のアンダーステア痕だ。


リアダイヤのブロック痕がしっかり残っていてメーカーも特定できるのに対して、フロントはかなり切り込んでいるスライド痕だ。

参考になる動画がある。
３分３０秒の辺から見てほしい。
車体の戻りとＳ字コーナーが合致してしまうと想像より低い速度で横転する事が分かる。



あと、道路管理者に言いたいのは、下の動画は事故現場の碓氷バイパス登りのものだが、１２分４４秒にあるような虚偽の標示を立てる事は　警戒標識に対する信用を失わせる。
こんな嘘の物より、　Ｓ字カーブ　バス・トレーラー注意　とか　半径=８０ｍ　にしてもらいたい。

それから緊急避難所の看板がわずか２枚しかなく　直前の１００Ｍ・２００Ｍのみ。少なすぎ。
この緊急突っ込み帯が事故のカーブの左側１３分２０秒にあるという事は、この区間は大型車のブレーキフェード事故が発生しやすい下り坂だ。

この緊急避難所の看板が下りの直線の上の方から１００ｍおきに設置してあって、１２分４５秒にあるエンジンブレーキ使用の看板が下り坂の上の方に設置してあって（頂上にもあるが、カーブが終わって車体が安定した直線の上部に　　エンジンブレーキ　８％下り坂　の看板があるべきと思う）　ドライバーが標識どおりにエンブレを入れていたら　この事故は起きなかった可能性が高い。

それから何度見ても、緊急避難所の設置位置がおかしいと思う。施工角度も合っていない。

長野県に住んでいても、登った後に８パーセントの下りがあるとは想像しにくい。

地図みても、登りのＳ字区間が終わっての直線と緩やかなＳ字カーブが、スピードが出るとこんなに危険なカーブになるとは、ほとんどの人は感じないと思う。



事故を起こしたバスの実際の映像（毎日新聞）
http://mainichi.jp/movie/?id=917124822002

この映像を見ると運転手はスピードの落ちないバスをハンドル操作で　できる限りのコントロールをしている。スタッドレスタイヤで、ブレーキが効かない状態としたらハンドル操作は的確と感じる。
居眠りやウトウト状態ではない。

頂上での動画は、いたって普通の走行状態だ。
登りと同じギアのままで、エンジンブレーキと排気ブレーキを掛けて下ってくればこんなにはスピードが出ない。

一ヶ月程前、大型道路標識に税金が投入されるニュースがあり、さっそく道路管理課に国道19号線での設置の要望のメールを送った。

標識設置者は法律に従った設置をしたかもしれないが、高速化や高齢化に即した設置を希望する。

亡くなった皆さまのご冥福を心よりお祈り致します。