
今朝のニュース。
鹿児島県さつま町の寿司屋さんのお家が濁流にながされていた。
さつま町??薩摩町じゃないの????
聞いたこと無い町名だし、ひらがななので馴染み無いなぁと思ったら案の定、宮之城、鶴田町、薩摩町が合併した町だった。
きっとこの悲劇の映像を全国の人たちが興味深く眺めていただろう。。。。
大変だねぇ、、田舎の人たちは。。。
鹿児島の水害、これは今に始まった話ではない。
平成5年に8・6水害というのがあった。
プロジェクトXのネタにもなったらしいが本当に悲惨なものだった。
ちょうど高校生だった僕は天文館で友人とテニスの試合が中止になって遊んでいた。
バケツをひっくり返してもこうはならんだろうってくらいの雨が降り出し、
マックでチーズバーガーをほおばりながら、デパート山形屋を眺めていると、
丁度ファションショーのような企画が終わったあとなのか着飾った女子が出て来て、
全身びしょ濡れで薄着が透けて、さらにその裾を腰まで上げて、、、当時の僕らは事の重大さに全く気付かないままはしゃいでいた。
僕は寮の門限があるのでバスで山の手に帰り、友人は天文館で傘持ってナンパに出かけた。寮に付く頃には大変なことになっていた。テレビを付ければ、さっきいた天文館は首の高さまで、ほとんど水没し、なんと消防車までもが流されていた。
友人の母から寮に電話があり、とても心配している様子だった。
当時は携帯もなく、友人の母親の心境を察すると涙が出て来て、
「なんとか連絡とりますから大丈夫です」と無責任なことを言っていたと思う。
能天気な友人は見事ナンパに成功し、その子と一緒に天文館一高いビルに避難していて、その報告に寮に電話してきてくれた。
もちろん「それどころじゃねぇよ」と伝えて、連絡した彼の母親も安心してくれたが、友人は本当についていて、実際かなりの人たちが亡くなった。
竜ケ水の土石流によって電車が海に流され、船に救出されたのが一番有名だが、
その時の車掌は水害後の心労によって亡くなった。
水害で直接的に被害にならなくとも、ニュースにならなくとも、その爪痕は簡単には無くならない。地方行政の歳出削減、経費削減の為の市町村合併もいいけど、町の名前は忘れても、そこに住む人がいるのは忘れてほしくないと思う。
なんだか都心は、どんどん高速も整備されて、地下トンネルで水害も無縁で、床上浸水なんて夢の話になっちゃってる気がするけど、地方なんてどうでもいい?という風潮にならないで欲しいと思う。
Posted at 2006/07/25 10:29:45 | |
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