
ブログでフェアがあるのを知って押取り刀で行きました。
前回のフェアもこの3台が並んでいました。
とりあえず、店内に入ると正面にモーニングフロスト(パールホワイト)のVanquish Volanteが鎮座していました。
内装はローズレッドでちょっと渋めです。
http://astonmartin-akasaka.blogspot.jp/#!/2014/02/new-vanquish-volante-morning-frost.html
個人的にはオープンカーのように目を引くモデルなら内装は明るい赤のスパイシーレッドか、せめてチャンセラーレッドが良いと思いますが、オープンにしたときにこれだと目立ちすぎなのですかね。
ステッチはホワイトで内外装でコントラストがあって、オープンのシルエットを見ていると欲しくなります。
乗り出しは3,900万円くらいだそうです。
確か3,900万円を少し切ると言っていたと思いますが、手も足も出ない価格なのでこれ以上は突っ込んで細かく聞きませんでした。
興味があるかたは直接お問い合わせでお願いします!
それから余計なお世話ですが、消費税が8%になると4,000万円に突入するでしょうから購入希望の方はお早めがお得です。
さて、2階にはデモカーだったストレイタスホワイト(メタリックホワイト)のVanquish Coupeと1オーナー車のブリッヂウォーターブロンズ(メタリックブロンズ)のVanquish Coupeと2台置いてありました。
中古車とはいえ、いずれも3,000万円超ですので見て、触って、そして乗り込んでくらいが関の山。
試乗したときは気がつきませんでしたが、アクセルのストロークが深い。
500馬力を超える車でこれだけ深くアクセル踏み込むというのは勇気がいりそうです。
写真を撮っていると呼び立てた担当の営業マンが出てきてくれました。
無駄話をしていると試乗させてもらえそうな雰囲気に・・・
憧れのVanquishにとても惹かれましたが、まだ運転したことのないV12 Vantage Sを指名。
ちょっと薄暗い中を20~30分ほど運転させてもらいました。
エンジンは、Vanquishと同じものが載っています。
V12 6ℓDOHCで、最高出力573ps/6750rpm、最大トルク=63.2kgm/5750rpmを引き出します。
ただし、加速性能に関しては、0-100km/hがVanquishの4.1秒に対して3.9秒、最高速も295km/hに対して328km/hとパフォーマンスは上です。
また、ミッションは、Vanquishが6速ATであるのに対し、V12 Vantage Sはシングルクラッチの7速セミATです。
クリスタルキーを差し込むと、ライオンのようなガォーという大きな咆哮でエンジンが始動します。
一軒屋が立ち並ぶ閑静な住宅街でこの車を所有することは許されるのでしょうか。
日中しかエンジン掛けられなそうです。
フェイシアはツィルカーボンファイバーでスポーティーな雰囲気がありますが、Vanquishより操作ボタンが多くてごちゃごちゃしている印象です。
Vanquishのパネルラインは軽いS字を描いていますが、V12 Vantage Sはやや切り立っていて側面と底面にぶつかっているので連続性がなく、比較すると優雅さに欠けてしまいます。
センター下にある時計もアナログで雰囲気はあるのだけれど、プラスチックっぽくてあまり高そうに見えなかった・・・
また、シートの調整ボタンがプラスチック製で、ジュエリーパックでメタルになっているVanquishと較べると普通の車です。
もちろん位置づけが違うし、そもそも車両本体価格でほぼ1,000万円も高いフラッグシップモデルと較べるのは間違えですが、こうみると凝り方はVanquishが数段上です。
さて、スタートしようとVanquishのようにブレーキから足を離しても前に進んでくれません。
セミATだったと思い出し、アクセルペダルに足を乗せて細い路地を低速で慎重に抜けますが、前に進もうとアクセルを軽く踏んでもライオンに吼えられてしまいます。
営業マンにエンジン掛けた直後にスポーツモードのボタンを押されてしまいましたが、折角なのでオートマモードにしてすぐに加速を開始。
あれれといったレベルです。
ギアチェンジが遅くて失速する時間が長く、思ったような加速ができませんし、途切れ途切れで加速感がありません。
これなら、BMWのSMGⅢのオートマモードのほうが相当レベルが高いです。
1回で使う気がなくなり、すぐにパドルシフトに切り替え。
こちらはシフトチェンジも早くてとても良いです。
ただし、強く加速させようと1速から2速、3速とシフトチェンジさせるとシフトチェンジ直後の吹け上がりで車体に揺れがきます。
4速以降は振動がでませんが、気になります。
もしかしたら、Vanquish Sがリリースされたら7速セミATになるかもと期待を抱いていましたが、このままならGTカーのVanquishには搭載されないと思います。
ちなみにクラッチは1.5万㎞くらいで費用は100万円くらいとのこと。
維持費もしっかりと計算しておく必要がありそうです。
それにしても排気音が大きくて室内に響くのにはびっくりです。
スピーカーからライオンの咆哮を聞いているみたいです。
もっと長く踏み込めるチャンスがあると良いのですが、都内の一般道では無理ですね。
Vanquishとの音の違いも自分なりに掴むことはできず。
YouTubuで聞いたOne-77のような控えめだけれど官能的な音が好きなのだが・・・
帰り道はいつものようにM6 V10サウンドを楽しんで帰ってきました。