
以前に掲載した
D3 BiTurbo & D5 Turboの試乗記で頂いたコメントを拝見した際、B3 BiTurboも試乗しておいたほうが良さそうだなあと思いました。
今日は当初予定から大幅に変更となりましたが、ちょっと寄り道してチャレンジすることにしました。
先ほど、
都築PAでのイベントはブログにアップしましたが、世田谷ショールームに到着すると結構お客さまがおりました。
しばらく待っていると担当の営業マンの接客が終わり、要件を切り出すとOKとのこと。
ただ、右ハンドルのアルピナ・グリーンの試乗車は先約があるので、左ハンドルならすぐにでも準備できるとのこと。
折角の試乗なのに、運転で余計な注意を払ったりストレスを感じたくないので右ハンドルを待つことに。
暫し歓談していると試乗車が戻ってきました。
エンジンは2,979cc(ボア84.0mm×ストローク89.6mm)の直列6気筒ツインスクロールターボが搭載されており、スペックは次のとおりです。
最高出力410ps/5,500‐6250rpm、最大トルク61.2kgm/3,000‐4,000rpm、
0-100km/h4.2秒、最高速度305km/h
ちなみに、D3 BiTurboも2,992cc(ボア84.0mm×ストローク90.0 mm)の直列6気筒ツインスクロールターボが搭載されており、スペックは次のとおりです。
最高出力350ps/4,000rpm、最大トルク71.4kg・m/1,500‐3,000rpm
0-100km/h4.6秒、最高速度278km/h
まず、運転席に座るとフロントの短さと目線の高さを感じます。
見切りの良さととっつきやすさがあります。
(これは、アルピナの特長ではなく3シリーズの特長ですよね。)
6シリーズのノーズがいかに長く、着座位置や目線の低いのかを再認識しました。
シートやミラーを合わせてブレーキを離せばスルスルと前に進みます。
(これも、オートマ車ならではですね。)
とても400馬力を超える車のスタートとは思えない軽快な感じです。
最初は第三京浜の道路の継ぎ目を確認するためにコンフォートに設定します。
環八から第三京浜に入ると前が空いたので、フルスロットルにします。
2,500回転あたりから排気音とともにググッと加速を始めます。
ギアチェンジも感じさせず、加速が衰えずに前に前に行く感じです。
はっきりいって、ティプトロニクスは不要です。
強い加速が始まるまでの時間は僅かですし、これ以上の加速を求めるのであればティプトロニクスでギアを落とすような乗り方をするよりスーパーカーに乗るべきレベルと思います。
パワーの盛り上がり方も滑らかでターボの段付き感も感じませんでした。
ところが、二子多摩川料金所の張り出しにより車線が蛇行しているところでちょっとした怖さを感じました。
ハンドルが軽くて切り出しがややふらふらモードで、ラインに乗って上手く走れない感じがしたからです。
これも普段は硬派なGTカーに乗っているからかなあと思っていましたが、後で営業マンの説明を受けてスポーツモードにすべきだったと知りました。
セッティングは足回りだけだと思っていたのが、ハンドルの重さやミッションやエンジンの反応も変るとのこと。
確かにスポーツモードに切り替えると、操舵を切り始めるときのふらつく感じがずっしりとしました。
さて、アルピナを試乗するときのメインイベントともいえる第三京浜の継ぎ目をコンフォートで迎えます。
いなしてくれて心地良いです。何個か乗り越えたところでスポーツモードに変えると振動の伝わりが強くなりましたが、それでも十分にいなしてくれます。
高速道路ではこれくらいが安心して乗っていられる硬さといった印象です。
今回の試乗は次の予約があるので都築でUターンです。
気持ち良く加速という場面は限られていましたが、排気音はなかなか良かったと思います。
ティプトロニクスでギアチェンジしなくてもアクセルベタ踏みすればスムーズかつ十分な加速が得られるという点ではトルク数値で上回るD3 BiTurboと遜色はないと感じました。
敢えていえば、排気音はB3 BiTurboのほうが気持ち良いです。
ただ、車両価格はD3 BiTurboの977万円に対して、B3 BiTurboは1,063万円。
もちろん、B3 BiTurboのほうが良いものが標準装備だったりするので単純比較はできませんが、D3 BiTurboのほうが燃料代もかなり安い済みますし、排気音にこだわりがなければ維持費が抑えられるD3 BiTurboが良いのかもしれません。
まあ、標準ラインナップのBMWではなくAlpinaを選ばれる方が、排気音を気にしないとは思えませんが・・・
私が気になったのはロードノイズ。
やはり、ここは1世代前とはいえ6シリーズに分があるようです。
もう少し堪能したかったというのが本音ですが、突然お邪魔して何とか時間を捻出いただいた営業マンに感謝です。
ブログをご覧になった皆さまが試乗されるときの参考にしていただければ幸甚です。
タイトル画像は試乗車にしたかったのですが、1枚きりで良いものが撮れなかったのでB6 SuperChargedとの競演にしました。
やっぱりAlpinaは格好良いです。