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2014年07月27日

試乗記 Alpina B3 BiTurbo

試乗記 Alpina B3 BiTurbo 以前に掲載したD3 BiTurbo & D5 Turboの試乗記で頂いたコメントを拝見した際、B3 BiTurboも試乗しておいたほうが良さそうだなあと思いました。
今日は当初予定から大幅に変更となりましたが、ちょっと寄り道してチャレンジすることにしました。

先ほど、都築PAでのイベントはブログにアップしましたが、世田谷ショールームに到着すると結構お客さまがおりました。
しばらく待っていると担当の営業マンの接客が終わり、要件を切り出すとOKとのこと。

ただ、右ハンドルのアルピナ・グリーンの試乗車は先約があるので、左ハンドルならすぐにでも準備できるとのこと。
折角の試乗なのに、運転で余計な注意を払ったりストレスを感じたくないので右ハンドルを待つことに。
暫し歓談していると試乗車が戻ってきました。

エンジンは2,979cc(ボア84.0mm×ストローク89.6mm)の直列6気筒ツインスクロールターボが搭載されており、スペックは次のとおりです。
最高出力410ps/5,500‐6250rpm、最大トルク61.2kgm/3,000‐4,000rpm、
0-100km/h4.2秒、最高速度305km/h

ちなみに、D3 BiTurboも2,992cc(ボア84.0mm×ストローク90.0 mm)の直列6気筒ツインスクロールターボが搭載されており、スペックは次のとおりです。
最高出力350ps/4,000rpm、最大トルク71.4kg・m/1,500‐3,000rpm
0-100km/h4.6秒、最高速度278km/h

まず、運転席に座るとフロントの短さと目線の高さを感じます。
見切りの良さととっつきやすさがあります。
(これは、アルピナの特長ではなく3シリーズの特長ですよね。)
6シリーズのノーズがいかに長く、着座位置や目線の低いのかを再認識しました。

シートやミラーを合わせてブレーキを離せばスルスルと前に進みます。
(これも、オートマ車ならではですね。)
とても400馬力を超える車のスタートとは思えない軽快な感じです。

最初は第三京浜の道路の継ぎ目を確認するためにコンフォートに設定します。
環八から第三京浜に入ると前が空いたので、フルスロットルにします。
2,500回転あたりから排気音とともにググッと加速を始めます。
ギアチェンジも感じさせず、加速が衰えずに前に前に行く感じです。
はっきりいって、ティプトロニクスは不要です。
強い加速が始まるまでの時間は僅かですし、これ以上の加速を求めるのであればティプトロニクスでギアを落とすような乗り方をするよりスーパーカーに乗るべきレベルと思います。
パワーの盛り上がり方も滑らかでターボの段付き感も感じませんでした。

ところが、二子多摩川料金所の張り出しにより車線が蛇行しているところでちょっとした怖さを感じました。
ハンドルが軽くて切り出しがややふらふらモードで、ラインに乗って上手く走れない感じがしたからです。
これも普段は硬派なGTカーに乗っているからかなあと思っていましたが、後で営業マンの説明を受けてスポーツモードにすべきだったと知りました。
セッティングは足回りだけだと思っていたのが、ハンドルの重さやミッションやエンジンの反応も変るとのこと。
確かにスポーツモードに切り替えると、操舵を切り始めるときのふらつく感じがずっしりとしました。

さて、アルピナを試乗するときのメインイベントともいえる第三京浜の継ぎ目をコンフォートで迎えます。
いなしてくれて心地良いです。何個か乗り越えたところでスポーツモードに変えると振動の伝わりが強くなりましたが、それでも十分にいなしてくれます。
高速道路ではこれくらいが安心して乗っていられる硬さといった印象です。

今回の試乗は次の予約があるので都築でUターンです。
気持ち良く加速という場面は限られていましたが、排気音はなかなか良かったと思います。
ティプトロニクスでギアチェンジしなくてもアクセルベタ踏みすればスムーズかつ十分な加速が得られるという点ではトルク数値で上回るD3 BiTurboと遜色はないと感じました。
敢えていえば、排気音はB3 BiTurboのほうが気持ち良いです。

ただ、車両価格はD3 BiTurboの977万円に対して、B3 BiTurboは1,063万円。
もちろん、B3 BiTurboのほうが良いものが標準装備だったりするので単純比較はできませんが、D3 BiTurboのほうが燃料代もかなり安い済みますし、排気音にこだわりがなければ維持費が抑えられるD3 BiTurboが良いのかもしれません。
まあ、標準ラインナップのBMWではなくAlpinaを選ばれる方が、排気音を気にしないとは思えませんが・・・

私が気になったのはロードノイズ。
やはり、ここは1世代前とはいえ6シリーズに分があるようです。

もう少し堪能したかったというのが本音ですが、突然お邪魔して何とか時間を捻出いただいた営業マンに感謝です。

ブログをご覧になった皆さまが試乗されるときの参考にしていただければ幸甚です。

タイトル画像は試乗車にしたかったのですが、1枚きりで良いものが撮れなかったのでB6 SuperChargedとの競演にしました。
やっぱりAlpinaは格好良いです。
ブログ一覧 | 試乗記 | 日記
Posted at 2014/07/27 22:16:36

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この記事へのコメント

2014年7月28日 0:10
こんばんは.

B3bitruboに乗られたんですね.

僕もコンフォートはロール感がやや強いかなという嫌いがありました.だから,最初からSportモードが標準になっているほうがよいと思いました.

スイッチトロニックは積極的にギヤを選びたいシーンやギヤを固定したい状況,つまり峠のアップダウンワインディングなどではぜひ欲しいですが,それ以外ではおっしゃるように使わないかもしれませんね.

ロードノイズは同じくかなり気になりました.おろしたてのD3ではさほど気にならなかったのでタイヤの古さの問題はあると思います.けれど,B3もそこまでの走行距離でもなかったので,PSSというスポーツタイヤが元からそこまで静かなわけではないことと,3シリーズのボディの静粛性が5シリーズ以上と比べて劣ることが原因だと思いました.

エグゾーストは明らかにB3の方が良い音ですね.上品でかつ芯があり素敵だと思います.

ディーゼルの燃費のよさは,経済性もありますが僕にとって魅力なのは「足が長いこと」ですね.無給油で1000km以上簡単に走れるのはGTカーとしては大きな魅力だと思います.この辺は,それぞれの車の使い方で評価が分かれるでしょうか.

自分目線ばかりで書いてしまいましたが,大筋で同感のインプレッションでした.

あ,最後にひとつ.NでD3やB3に試乗させてもらった経験と,知人の先代D3を伊豆で走らせてもらった経験をあわせて考えると,3シリーズというそこそこ小さめのボディにアルピナのエンジン,ハンドリングや足回りが加わったすばらしさというのは,高速道路オンリーだとほとんどわからないなあと思ってしまいました.この辺についてコメントするには,もう究極的には買うしかないんでしょうね…….
コメントへの返答
2014年7月28日 13:29
mashowさん、こんにちは。

早速コメント頂きありがとうございます。

感性一辺倒のインプレッションに補強いただき光栄です。このやり取りもブログのひとつですから。

本文では触れませんでしたが、運転席のドアを開けたときから1,000万円のクルマなんだということが頭から離れなくなりました。
ここでは詳細を割愛しますが、B3に試乗して似た価格帯のD3やD5のなかでベストはD5かも知れないとの結論に至りました。
先日の試乗のときには走行性能でやや劣るD5の心証が良くなかったので自分でも不思議です。

この辺りの話はいずれどこかでお話できると良いかなあと思っています。
まあ、都築との往復でアルピナの何がわかるのだと言われてしまえばそれまでですが、クルマ選びを少し考えさせられる試乗となりました。

私こそ、自分目線の書き方ですね。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

2014年7月28日 10:45
ラガーあきさん、こんにちは。

またまた素晴らしい試乗記、ありがとう
ございます!同じアルピナでもやはり
ディーゼルとガソリンではかなり違うよう
ですね?Mモデルより更にトルクフルな
アルピナですが、素のBMWに比べサウ
ンドの味付けもより凄味がありそうです。
B3bitruboのマフラーはやはりアクラボ
なんでしょうか?
ディーゼルかガソリンかで悩み所では
ありますが、何れにしてもアルピナが
造り出すクルマ、面白くない筈はありま
せんね!
コメントへの返答
2014年7月28日 18:18
F13M6さん、こんにちは。

写真のないつまらないブログにお付き合いいただき、ありがとうございます。

B3かD3かの分水嶺は、音か維持費かと言ったら怒られるかもしれまん。
大体、M6なんて乗り回しておいて、エコを真剣に考えなさいとダメ出しまでもらいそう。(特にV10エンジンは・・・)

とにかく、M6は罪作りなクルマです。
刺激が強すぎて・・・早く大人の世界を知り過ぎたと後悔しそうです。

マフラーがアクラボか・・・踏むとイイ音しました!
真偽のほどは別途報告ということで。
求む、スーパーバイザーからのコメント。
2014年7月30日 22:10
こんばんは(^^♪

B3、良い車ですよね~。

個人的にはアルピナならではの要素が詰まったD3に惹かれますが、新型M3が排気音などで人工的になり過ぎているので、M3とB3ならB3が良いです。

いつかはアルピナを所有したいものです(*^_^*)
コメントへの返答
2014年7月30日 22:41
atsuhlyさん、こんばんは。

B3に乗ってからほぼ丸1日はアルピナのことが頭から離れませんでした。

アルピナ社はハンドルの裏側に付いているスイッチトロニックを押してB3やD3が走ることを本気で想定して設計しているのか・・・そもそも必要なのか・・・
Mのように強面な外観でもないうえに、シフトダウンなんてしなくてもアクセルを踏込んだだけで早いクルマ。
Mとの思想の違いのようなものをかなり肌で感じました。

また、B3やD3のような加速性能の高いクルマより豪華な内装で積極的にスイッチトロニックを押したくなるD5のほうがアルピナというクルマの運転を満喫できるのではないかとか。

少し自分なりの頭の整理ができてきたところです。

今の未成熟な私には、タイトル写真に使ったB6 SuperChargedが魅力満点に写ります。
一世代前ですが、M6とB6という組み合わせに惹かれます。
(これ、絶対に却下されますが。)

試乗で分かろうなんて虫が良すぎますかね。
やっぱりオーナーになって初めて見えてくる・・・見えてきたらリピーターでしょうか。
2014年8月7日 13:08
す〜っと読ませていただきました!

確かに高速走行時のアルピナの素晴らしさ
とか、エンジンの回り方、排気音とか、試乗車では判りずらいかと思います。
試乗車は、クルマ全体の角が取れてませんものね。。。

その中にあって、ラガーあきさんのインプレは適確だと思いました。

アルピナのフィロソフィーとして、新旧モデル、モデルシリーズに関係なく同じ味付けとなっているはずです。

基本とするところは、人間の五感に直接訴えるものです。電子デバイス全盛のモデルにも、可能な限りアナログ感を残す味付けがアルピナにはあり、それがドライバーの
感性を刺激してドライバーも気持ちよく感じる訳です。

タイヤもあえてランフラットを使用しないのもそのためであり、かつ、ロードノイズが高めなのも人間の五感に働き掛けるための重要なファクターだと私は理解しております(^^)

アルピナは、5万キロくらいまで走ってその素晴らしさに感動致します、これ本当の話しですわ。

試乗すると、逆に余りの普通感に驚くこともあるかと思います。

話しはそれますが、アルピナが真骨頂を発揮するのは、3シリベースのB3だと私は理解しております(^^)



コメントへの返答
2014年8月7日 19:39
シゲルビッチさん、こんにちは。

以前にみんカラのブログで、
Mモデル→ポルシェ→アルピナ
で上がりという持論を書いている方がいらしてとても印象に残りました。
そのときは意味が分かりませんでしたが、最近になって分かりような気がしてき始めました。

アルピナはMモデルと同等以上の性能がありますが、Mモデルのようにドライバーに速く走らせるように気持ちを揺さぶりません。

この話はいつかもう少し突っ込んで書いてみたいと思います。

いや、Z3の良さまでご理解いただけるシゲルビッチさんには釈迦に説法ですね。

アルピナの真骨頂は3シリーズ、なるほど。
ただし、ビターボ君は3シリーズにして3シリーズに在らずです。
だって、あんなに内装が豪華なB3は規格外です。

アルピナは内装も込みで評価すべきと考えています。
そう考えるとD5は個人的には良い線いっているかなあ。

プロフィール

「@プリマヴェーラさん、こんにちは。
ビルの合間から見える東京タワーに向かって頑張れ〜、と応援したくなる不思議な気持ち。
今日は良いことあるといいですね。」
何シテル?   12/16 13:04
自分が子供の頃に父親が購入したいすゞ117Coupeに乗っています。 この車なら悪くないし譲って貰えるならと免許の取得とともに軽い気持ちで乗り始めたのが私のカ...
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