• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2014年08月31日

試乗記 Aston Martin V12 Vantage S

試乗記 Aston Martin V12 Vantage S 久しぶりの試乗記です。
イタリア街・辰巳での楽しい一瞬からわずか数時間後の話です。

待望のアストンマーティンです。

前回のVanquish Volanteの試乗会のチャンスを逃していたので、是非とも実現したかったV12 Vantage Sの試乗です。
他に、DB9 CoupeとDB9 Volanteが用意されていましたが、乗るならM6よりスパルタンなクルマなので迷いはありません。
集合場所は京浜島の安田造船所というところ。

首都高を大井南ICで降りて首都高沿いに国道357号を走ると2車線で真っ直ぐな道をしばらく走ります。
白バイを2台も見かけ、そのうち1台はクルマを左に寄せて質問をしているところでした。
慣れない道路に不穏な雰囲気を感じましたが、無事に目的地に到達。

試乗車はメタリックが少し混じった白色の(確か)シルバーフォックスです。
内装はブラックが基調でセンターコンソールがピアノブラック、ステッチはシルバーです。

エンジンは、Vanquishと同じものが載っています。
5935cc V12DOHCで、最高出力573ps/6750rpm、最大トルク=63.2kgm/5750rpmを引き出します。
加速性能は0-100km/hが3.9秒、最高速が328km/hとアストンマーティンの市販車としては最高のパフォーマンスです。



さて、試乗のためにV12 Vantage Sに乗り込みアストンマーティン独特の儀式を行います。
クリスタルキーをセンターコンソールの上部中央にある差込口に指で長めに差し込み続けると、ライオンのようなガォーという大きな咆哮でエンジンが始動します。
シート左側のセンタートンネル側面のスイッチでドライビングポジションを調整しますが、座面が低いです。
ハンドル位置も少し上げます。
M6のシートを一番低くして鍛えているつもりでしたが、目線の違いは大きいです。
シートをボンネットにギリギリ目線がかかるくらいまで上げて走ることにします。

アルカンターラのステアリングはさらっとしていて手触り感がよいです。



シート右側にあるサイドブレーキを下ろして差込口左側のDボタンを押すと走りだします。
ただし、V12 Vantage Sはシングルクラッチの7速セミATですからアクセルを踏み込まないと前には進みません。
さっそく、軽くアクセルを踏んで走り出します。

すぐにゴロゴロゴロとアストンマーティンならではのエキゾーストが聞こえ始めます。
まずは、オートマモードです。
ギアチェンジでギクシャクして乗り心地が良くないのはすでに知っています。

そのうち、アクセル踏み込んでギアチェンジしたらアクセルを緩めてスムーズな加速を目指すようアドバイスをもらいます。
E63 M6に乗っているときと同じように運転してみますが、実践してみるとこれが案外と難しい。
運転が慣れてきて分かったことですが、これまたM6と同じで軽く踏んだ時はかなりスムーズに加速ができるのですが、フルアクセルにすると1速から2速、3速のつなぎでバタバタが出てしまいます。

どこが試乗コースだったのか覚えていませんが、2車線の国道357号を走ったときに色々と試してみました。
3速くらいからのアクセルベタ踏みの加速はかなり心地よく、背中をグググッとシートで押していってくれます。
この力加減はE63 M6よりかなり強くて印象的です。
トルクバンドが広いのが効いているのでしょう。
1つのギアで広い速度域をカバーできるので、ギアチェンジせずとも長く力強い加速が味わえます。

それに、トンネルの中でこの加速をするとエキゾーストの反響も楽しめます。
もうこれだけで欲しくなる要素十分です。

ただ、この道の路面は少し凹凸でうねっているところがあったので乗り心地もつかみました。
E63 M6のように時として感じるゴンという激しい振動はありませんでした。
その分、バネのようにピョンピョン跳ねるというか柔らかく路面を飛び跳ねていく感じがありました。
かといって柔らかいわけではありません。
結構、路面の状況をシートやハンドルを通じてお尻や掌に伝えてきます。
やはりGTカーとしての要素ではなく、スポーツカーの要素を入れたクルマなのだなあと感じた瞬間でした。

これは、2名乗りのクルマですが、実際は1名で運転して楽しむクルマだと思います。
女性を助手席に乗せるのはちょっと厳しいかなあという感じがします。

とにかく中間加速の素晴らしさとエキゾーストの美しさには大きな魅力を感じました。
さて、値段は車両価格が2,300万円で乗り出しが2,500~2,600万円だそうです。
実用性を求めてはならないとすると夢のようなクルマです。

アストンマーティンにはどうしても乗ってみたい。
最近、ヴァンキッシュが2015年モデルからリファインされ性能がアップされるというニュースを見つけました。
最高出力:573ps/6750rpm → 576ps/6650rpm
最大トルク:63.2kgm/5500rpm → 64.2kgm/5500rpm
0-100km/h:4.1秒 → 3.8秒
最高速:295km/h → 324km/h

ただ、私が気になったのがエキゾーストです。
以前の試乗記でも記している点ですが、ギアボックスがZF車のTouchtronic Ⅱの 6速ATからTouchtronic IIIの 8速ATになったこともあって、YouTubeで聞く限りはギアに対するエキゾーストの切れが良くなっているみたいです。
しばらくは妄想が続きます。

試乗が終わったらショートクルーズが用意されていました。
羽田空港から飛び立つ飛行機を見ながら優雅な気分で…V12 Vantage Sの背中をぐっと押す加速がしばらくは忘れられません。

ブログ一覧 | 試乗記 | クルマ
Posted at 2014/09/01 00:10:11

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

🚂茨城県の下館駅からSL真岡に乗 ...
ババロンさん

ビーナスラインへドライブ🚗
天の川の天使さん

GWの楽しみは、5/5の福井ですね
P.N.「32乗り」さん

昭和の日🎌
よっさん63さん

ストームグラス
ヒデノリさん

3本無料だなんて(*^^*)
chishiruさん

この記事へのコメント

2014年9月1日 11:12
ラガーあきさん、こんにちは。
遂に体験されましたね!

クルマは走らせてナンボでしょうが、
Aston Martin はその佇まいを
眺めているだけで夢心地の気分に
浸れる気が致します。

「実用性を求めてはならない。」
この言葉が全てに於いて別世界の次元
である事を如実に物語っておりますね!
コメントへの返答
2014年9月1日 13:12
F13M6さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
Aston Martin試乗記は一番力を入れているつもりですが、注目度がイマイチなのです。
目にする機会が少ないから喜ばれるかなあと思いきや、Alpinaの反響が一番のようです!

高級感が漂い過ぎなのに、何でこのパーツはプラスチックなの?というアンバランスさがAston Martinの可愛らしい演出だったりします。
(好きなら何でもOKという感じ?)

2名乗りのVantageシリーズはベイビーアストンとも呼ばれ、ファニーフェイスと寸どまりなダックテールが可愛いです。

実用性という点にも着目すると、M6は実に素晴らしいクルマです。
9割以上の方はMモデルなんて知らないでしょうから500馬力超のモンスターマシーンといってもただのBMWです。
1台ですべてをこなせるという点に着目すれば100点です。

クルマに何を求めるかですが、Aston Martinをセカンドカーとして乗れれば実用性は気にしなくて良いので文句はないでしょう。
夢が遠のいていきます・・・







2014年9月1日 15:52
こんにちは.

貴重なレポートを楽しく読ませてもらいました.

アストンマーティン,このクラスの車の中では一番好きかもしれません.普通に興味もあるんですが,肝心の現実味がほとんどないのでちゃんと調べたことがないんですよね.だから,ぶっちゃけどのモデルがなにで,みたいなことが全く分かりません(笑.ラピードはドアの数が違うのでさすがにわかりますが…….


アルピナはいっても335ベースだったりといった感じなので,もとはBMWと思えばまだイメージを湧かせる手がかりが多い気がしますね.なので,実際には大台を超えるようなクルマばっかりですが,まだマシなのかもしれません.とはいっても,自分も5年位前まではアルピナなんて誰が買うんだろうって真剣に思ってましたけど…….

一方のアストンって,自分が実際に所有して乗ってるイメージがそもそも湧かないんですよね.レベルが違いすぎて.そういった意味でも超級のカテゴリーだと思います.なので,こうして実際にご自身が購入されるイメージを前提としてお持ちのラガーあきさんのブログ記事を読むにつけ触発されますし,こうした縁に触れて少しづつ慣れていくしかないな,と思っています(笑.

というわけでこっそり期待してますので,ぜひまた書いてください.
コメントへの返答
2014年9月1日 20:50
mashowさん、こんばんは。

楽しんでいただき光栄です。

フェラーリやランボルギーニといったイタリアのスーパーカーに比べて脚光を浴びにくいアストンマーティン。
どんなモデルがラインアップされているかわからないというのも合点がいきます。

でも、大まかなラインナップは簡単です。
エンジンはV8とV12の2本立てで、2名乗りのVantageだけV8モデルも準備されています。
それ以外の車種はV12一本でエンジンチューンを変えて微妙な性能の違いを出しているようです。

V12モデルとしては、VantageSのほか4ドアのラピードと2ドアGTカーのVanquishとDB9がラインアップされています。
ラピード以外はクーペのほかにヴォランテ(=カブリオレ)が選べます。

mashowさんにはとりあえず「ヴォランテ」がお勧めですね!

「自分が実際に所有して・・・」は核心をついています。
私もどうしたら購入・維持できるだろうと妄想しながら、その先はと考えると果たしてどこに乗っていくのだろうに行きつきます。
庶民に高嶺の花は似つかわしくないのでしょうか。

mashowさんに刺激をもらって頑張ります。
もちろん、「実は購入してしました!」なんてご報告をいただくのもアリです。
2014年9月1日 21:12
こんばんは(^^♪

素晴らしい試乗記、読みごたえタップリですね(*^_^*)

自分が試乗しているかのような気分になれました。

優雅なアストンの中でV12ヴァンテージは異質なスパルタンさをはなってますよね~。

ヴァンキッシュのミッションも遂にⅢになるんですね。

ショートクルーズといい、とても素敵な試乗会、羨ましいです!(^^)!
コメントへの返答
2014年9月1日 21:39
atsuhlyさん、こんばんは。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
今回の試乗時間も短いながらもかなり良かったと思います。
アクセルを踏み込むタイミングもありましたし、トンネルがコースに入っていたことも大きなポイントです。

こういった機会でお会いして意見交換できると良いですね。

室内を低音がこだまするように響いていたエキゾーストが、アストンマーティン独特の甲高い機械音が切れ良く響くようになるということなしになってきます。
実車が見るのが今から楽しみ・・・

船酔いしないかとビクビクしていましたが、1時間くらいのクルーズも天気は今一でしたが気分は良かったです。


2014年9月2日 10:32
こんにちは!
試乗されたのですね!!
アストンマーチンの加速感まさに仰ってる感じですよね(笑)
ボクは乗せてもらった方にいつでも貸してあげるよと言われるのですが、恐れ多くて借りれません(=o=;)
コメントへの返答
2014年9月2日 13:15
SILVER BULLさん、こんにちは。

V12VANTAGE Sに試乗してきました!
加速の力強さに加えて、あのエキゾーストにはやられてしまいます。
心地良すぎて浸っていると、速度計とタコメーターが・・・

貸してくれるお友だち、羨ましいです。
アストンマーティンに乗る方は心が広いのですね。

プロフィール

「@プリマヴェーラさん、こんにちは。
ビルの合間から見える東京タワーに向かって頑張れ〜、と応援したくなる不思議な気持ち。
今日は良いことあるといいですね。」
何シテル?   12/16 13:04
自分が子供の頃に父親が購入したいすゞ117Coupeに乗っています。 この車なら悪くないし譲って貰えるならと免許の取得とともに軽い気持ちで乗り始めたのが私のカ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/4 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

リンク・クリップ

ランチの大黒 3気筒編 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/03/04 18:26:46
BMW(純正) idrive 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/05/30 07:52:57
Leather Custom FIRST 車検対応カラーシートベルト加工 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/02/20 22:00:22

愛車一覧

BMW M6 クーペ BMW M6 クーペ
BMW M6 クーペに乗っています。 ボディーカラのインテルラゴス・ブルーがとても気に入 ...
アストンマーティン ヴァンキッシュ アストンマーティン ヴァンキッシュ
長く憧れていたVanquishを手に入れました。 アストンマーティンのフラグシップとして ...
いすゞ 117クーペ いすゞ 117クーペ
親から引き継いで20年乗っています。 愛着が湧きすぎて手放すことを諦め、レストアして綺麗 ...

過去のブログ

2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation