
12月4日に「007 SPECTRE」が公開されました。
映画は先行ロードショーで鑑賞してしまいましたが、プロモーション用として阪急メンズ東京にDB10が展示されていたので、実車を見に行ってきました。
DB10と名付けられたこのクルマを初めて目にしたのは、次作007のボンドカーとして発表されたときです。
プロポーションが現行モデルのDB9と異なり、格好良くないなあというのが第一印象です。
ちょっと寸詰まりな感じのリアはF-TYPEクーペにそっくり。
愛嬌のあるダックテールのほうが良かったなあと。
その後、DB10はDB9の後継モデルではなく、「007 SPECTRE」のために制作されたカスタムメイドのクルマであると知りました。
サム・メンデス監督がアストンマーティンのデザイン・スタジオを訪れた際、壁に掛かっていたプロトタイプのスケッチが気に入ったことがきっかけになったようです。
DB10は10台制作され、7台は映画で破損し、残りの3台のうち1台が制作会社、1台がアストンマーティン、そして最後の1台が来年にチャリティ・オークションにかけられるという情報もあります。
テールパイプはVanquishのオプション設定になっているブラック・テクスチャという仕上げになっています。
DB10はV8 Vantageと同じプラットフォームとエンジンを使って開発されており、0-100km/h加速が3.2秒というスペックのみ発表されています。
だとすると、エンジンはV8 4,735ccです。
加速性能は市販車両のV8 Vantage S Coupeが4.8秒。
V12エンジンを搭載したVantageモデルの最高峰であるV12 Vantage Sが3.9秒であり、そのGTモデルのVantage GT12でも3.7秒です。
ボディーパネルはVanquishと同じようにカーボン製で軽量化を図っているとのことですが、ここまで性能が上げられるのであれば市販車両も同じようにすれば良いのに・・・
ちなみに、限定77台で制作された最高級モデルで7.3ℓエンジンを搭載したOne‐77でも3.5秒。
サーキット専用車両Vulcanで2.8秒というクルマはありますが、市販モデルとして3.2秒というのは画期的な数値なのです。
顔つきは完全にサメです。
フロントグリルがアストンマーティンであることを教えてくれています。
ボンネットには沢山のパンチ跡のような穴が開いていました。
フロントのパネルラインからフロントバンパーごとチルト式で開閉するようです。
ライトは独特の形状をしています。
フロントはサメ顔を強調するようなデザインです。
映画を見てから分かったのですが、暗い中を走るときは、こういうデザインのほうがライトの残像が残って格好良く映るのは確かです。
ホイールは専用の20インチのもので、フロントが255/35、リアが305/30です。
V8 Vantage Sだと19インチでフロントが245/40、リアが285/35なので、ベース車両よりインチアップしていることになります。
フェンダーミラーはシャープなデザインになっていて、従来のアストンマーティンのデザインとは異なっています。
ステーのみカーボンにしているようです。
敵から逃れるためのカーチェースする場面を想定すれば、上下が狭くて見えにくくないのでしょうか。
私がQならもっと上下にもワイドにするかな。
ガラスにはスモークが貼っていて中を見ることはできません。
ハンドルが右か左か分かりませんが、映画のボンドカーは右ハンドルです。
切り上げようとすると、サラリーマン風のオジサンに写真を撮って欲しいと声を掛けられました。
サイドの髪をかき上げ、「007 SPECTRE」のポスターに映るボンドのようにお腹のあたりで両手を交差させて人差し指を外側に向け、DB10のサイド正面でポーズを取ります。
シャッターを数回押して本人に渡すと、髪の毛を整えたいのでもう一度。
出来上がりに満足すると、今度はもう少し下から見上げるように撮って欲しいと。
ご本人は満足されたようでした。
同じ銀座でも、4人組の尾根遺産に写真を撮って欲しいとせがまれるのとはえらい違いです!
まあ、楽しかったですけれどね・・・・(かなりやせ我慢です。)
嗜好に合わないと思っていたDB10ですが、実車を見ると案外に格好良く思えました。
来年にはDB9の後継モデルのDB11が発表されるはずですが、どんなデザインになるのか今から楽しみです。
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Posted at
2015/12/05 18:15:48