
久しぶりの大黒PA。
調べてみると2018年8月以来で訪れたのは何と3年2か月ぶり。
近いうちにと思って過ごしてきましたが、3年という年月はあっという間に経過してしまうものなのですね。
(ブログアップはさらに1月後となってしまいました!)
みん友さんからのお声掛けがなければ、どうなっていたことやら。
クルマを走らせる絶好の機会とばかり117Coupeで出動することにします。
とはいえ、交通量が多いうえに路肩の退避ゾーンも少ない首都高速を現代のクルマのような信頼性を持ち合わせない古いクルマで走るプレッシャーは計り知れません。
首都高速を走行中、スロットルペダルを踏む足裏に稼働するエンジンから伝わってくる微細の振動が消えたらと想像すると、右車線を走っているときはもちろんのこと、長いトンネル内ではここで止まったら大変だから出口までは駆け抜けてくれと祈りにも近い気持ちが芽生えます。
ところが、そんな不安な気持ちをよそに、ローダウンしてオリジナルから乗り心地が大きく悪化した117Coupeはうねりと段差の絶えない路面と格闘しつつも順調に走り続けます。
ここ数年は定番となったHEATランプの警告灯も一度も点灯せず、神奈川県内に入ります。
多摩川トンネルで後方から近づく4灯ライトは川崎航路トンネルに入る頃には射程圏内に迫り、早目に道を譲ります。
暫くして、接近するのは白いハコスカだと分かり、大黒PAまで後ろを走行しようかと思い立ちましたが、トンネル内に低音を響かせながら抜かれたと思ったら一気に置いていかれてしまいます。
大黒PA に入り駐車スペースを探していると、ぼー&ぽーさんの誘導があり、良い場所に止めることができました。
お向かえの駐車スペースに停まっているのは先ほどのハコスカのようです。
エンジンのバラしと吸排気の見直しでもう20馬力アップなんて昔の夢がふと頭を過りましたが、このクルマには優雅に走り続けてもらわなければなりません。
オリジナルからもう一点だけ変更を許容するならタコ足でしょうか。
今後も基本的にレストア中心で維持していきたいと思います。
さて、みん友さんの愛車を拝見に伺います。
a_z(エージー)さんのアルファロメオ 4C Spider 33 Stradale Tributo。
4Cの最終モデルです!
外装の随所にカーボンパーツを採用しており、スペシャリティモデルに仕上げられています。ボディカラーも専用色が使われているとのことで、国内15台限定の最終モデルはファン羨望の1台だと思います。
発売当初のモデルより直進性が安定して高速道路が安心して走れます、とのインプレッションを頂きました。
続いて、@ひこさんの愛車はポルシェ911GT3RS(Type 997)。
クルマ好きには説明無用の1台です。
ボディカラーは専用色のオレンジでしょうか。先月、もう一台の愛車である真っ赤なフェラーリF430のMTを見せていただきました。
サーキット走行も想定した組合せとしてベストな選択肢を教えていただいた気がします。
久しぶりにお会いしたofcさんの206。
少しタイヤが左に切られていて良い感じの写真になりました。
ライトカバーのある黄色いディーノだったのでいらっしゃることは確かであると、クルマの写真を撮りつつもご本人を探してしまいました。
117Coupeはルーフが長く伸びていますね、と感想を聞かせていただいたので、比較しようとリアからもじっくりと拝見させていただきました。外装は緩やかな曲線で成形され、優雅なクーペに思います。
伸びやかなリアフェンダーにスパッと切り裂いたようなテールが印象的です。
白いロータスエスプリといえば、映画『007 私を愛したスパイ』を連想します。
ジェームズ・ボンドは白いエスプリで敵地から逃走中、敵のヘリコプターから機関銃で攻撃を受けて海中に逃げ込みエスプリを潜水艇に転換します。
海上でホバリングするヘリコプターに向かって潜水艇からミサイルを撃ち込み撃破すると、海中から現れた次なる敵を退け、浅瀬に向かって浮上します。
浜辺のスロープでエスプリに再び転換し、人で溢れる砂浜に姿を現します。
007シリーズのボンドカーとして、最も格好良く描かれている場面だと思います。
エスプリはジウジアーロがデザインしたクルマとしても有名です。
左リアクォーターパネルに「ESPRIT 3」とあるので、S3なのでしょうか。
ほぼ同時期にデザインしたと言われている、マセラティブーメランと類似しており、BMW M1やデロリアンも同じ系統に入ると思います。
直線とエッジを基調とした理想的なスポーツカーをデザインすると、ウェッジシェイプに辿り着くのでしょうか。
シルバーのロータスエスプリといえば、映画『プリティーウーマン』を連想します。
エドワードを演じるリチャード・ギアが道に迷い、ストリートガールを演じるジュリア・ロバーツを助手席に乗せて道案内してもらいます。運転を交代してドライバーになったジュリア・ロバーツはエスプリを見事に乗りこなすと、リチャード・ギアは興味を抱き、二人の物語が始まることになります。
第二世代のいわゆるニューシェイプモデルは、ジウジアーロモデルとは全く違うクルマに見えることがあります。
エスプリのアイデンティティであったエッジを削り、シャープで平べったいイメージだったものが丸みを帯びてふっくらした印象に変化したことによるものだと思います。
しかしながら、落ち着いてじっくりと観察していると、共通性を感じる部分も多くあります。デザインしたロータス社のピーター・スティーブンにちなんでスティーブンスモデルとも呼ばれていますが、オリジナルのプロポーションを変えずに見直しに留めたのではないかと思います。
007を話題にしたので、繋がりでいうと最新作『No Time To Die』に登場するアストンマーティンDBS Superleggera。
予告編を見る限り、本作ではダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドが運転するボンドカーとしてではなく、ボンドが引退したMI6のダブルオーエージェントに新たに採用された黒人女性に支給された車両として登場するようです。
このあたりの設定は、今の時代の流れを反映したものになっているようです。
エンジンは5.2ℓV型12気筒ツインターボを搭載しており、最高出力725PS/6,500rpm、最高トルク900Nm/1,800-5,000rpm。
ただし、1、2速ではメカニカルな負担を抑えるためトルクも抑えてあるようです。
DBS Superleggeraには、世界限定25台の007 Editionなる特別仕様が存在します。
英国本国で認定中古車が1台売りにでています。こちらの車両はボディにデカールを貼った通常モデルのようです。
アストンマーティンの広報車でドライバーはディーラーの営業マン。
大黒PAにクルマ好きがたくさんあつまるので、アピールのために車両を持ち込んだようです。
アストンマーティンのラインナップの中でGTシリーズの中核に位置付けられていたDB9。
エンジンは、伝統の自然吸気6ℓV型12気筒が搭載されています。
2004年からマイナーチェンジを繰り返しながら、DB11にその座を譲るまでの14年製造された息の長いモデルです。
このクルマは2008年以降の中期モデルになります。
フラグシップのV12 DBSや第二世代のVanquishとは異なり、エアロパーツを奢ることなく、シンプルで美しさが引き立っています。
また、中期モデルまではヘッドライトの形状に丸みがあり、エレガントな印象を強く抱かせます。
近年のアストンマーティンのコンセプトを最も具現化しているように思います。
ボディカラーはライトニングシルバーに見えます。
青白く光るボディカラーがDB9の造形にマッチしています。
リアはふっくらした作りにダックテールを組み合わせて実に上手く纏められています。
後期モデルでなければ手頃な価格になってきたので、ちょっと贅沢気分を味わいつつ気負わずに乗るクルマとして欲しくなります。
自然吸気のV12といえば、美しいエキゾーストを轟かせるフェラーリがすぐに思いつきます。
FFはスポーツカーの中心的な存在ともいえるV8ミッドシップモデルのシャープなデザインとは一線を画し、ふっくらとして落ち着いた印象を与えます。
裕福な人たちが乗るフェラーリと言われると、そんな気がしてきます。
右ハンドルを選ばれた点にゆとりを感じます。
発売当初はシューティングブレークに目に馴染まず、ボリューム感のあるリアが重たく見えてフェラーリのラインナップとして違和感がありました。
とはいえ、走りに妥協している訳ではなさそうです。
ちょっと見ただけでも、4本出しマフラー、リアディフューザー、リアフェンダーのエアアウトレットと只者ではない雰囲気。
エンジンは、6.3ℓ自然吸気V型12気筒が搭載されており、最大出力660PS/8,000rpm、最大トルク683Nm/6,000rpmを発揮し、0-100km/h加速3.7秒、0-200km/h加速11.0秒とかなり俊速です。
フェラーリの現行フラグシップともいえる812スーパーファスト。
エンジンは、6.5ℓ自然吸気V型12気筒が搭載されており、最大出力800PS/8,500rpm、最大トルク718Nm/7,000rpmを発揮します。
そのオープンモデルである812GTSは、クーペモデルより車両重量が75kg増加するものの、よりクリアーなエンジン音と0-100km/h加速3.0秒以下、0-200km/h加速8.3秒という驚異的な加速を楽しめるようです。
何よりも目を惹いたのがこのボディカラー。
ソリッドなグレーはアストンマーティンのチャイナグレーを想起させます。
デモカーを見たとき、数多くの選択肢の中から1つと言われて選ぶには思いっ切りが必要かなと思いましたが、マクラーレンのシケイン、ポルシェのクレヨンと他社メーカーもラインナップ。
それぞれ675LT、911GT3RSで塗装された個体を目にすることもあり、スポーツカーに選ばれるカラーになりましたが、華やかなフェラーリのフラグシップである812GTSに選ぶとは恐れ入りました。
内装を茶系にして組み合わせるあたりはお洒落な方は違うともはや脱帽しました。
ミッドシップV8フェラーリの起点のモデルともいえる308。
ピッコロフェラーリの系譜を作ったディーノと比べると、かなりシャープなラインでデザインされていることに気がつきます。
ランボルギーニがミウラとカウンタックで大きくイメージが変わったように、1960年代後半と1970年代半ばにかけて、デザインに大きな変化があったのでしょうか。
スーパーカー世代としては、512BBと同様、リトラクタブル・ヘッドライトのフェラーリとして憧れのクルマです。
茶系メタリックに塗装された308を初めて目にしました。
当時の経緯など、オーダーされた最初のオーナーに話を聞いてみたいと思わずにはいられません。
いずれにしても、フェラーリもクラシックの部類に入ってくると人気色やイメージカラー以外の色のほうが雰囲気があって良いのかな、と。
スーパーカーや旧車が多く止まっているゾーンから離れた場所に止まっていた488ピスタ。
綺麗なブルーメタリックに塗装されたフェラーリに強く惹きつけられましたが、内装は赤で纏められていて、とても格好良い。
かなり思い切った色合わせをしたと感心してしまいましたが、スペチアーレモデルなら少し派手な組合せをしても似合ってしまいますね。
このクルマはF12dtfでしょうか。
フェラーリのスペシャルモデルをきちんと見分ける知識を持ち合わせていないので断言できないのですが、エアロダイナミクスを採り入れたカーボンパーツで武装されたF12ベルリネッタであることは見分けられます。
F12ベルリネッタより110kgも軽量化され、同じ6.3ℓ自然吸気V型12気筒エンジンながら最高出力は40PS引き上げられて780PS。
799台限定で希少価値も高いですが、車両価格はF12ベルリネッタのほぼ4倍と高額に設定されているようです。
スーパーカー世代としては、ランボルギーニカウンタックの流れを引くアヴェンタドールの前を素通りすることはできません。
しかも、500台限定のSVロードスター2台が並ぶとなるとじっくりと眺めたくなります。
アヴェンタドールの販売台数が、ランボルギーニ社の歴代V12モデルの累計販売台数を超えたというニュースを少し前に目にしました。
製造開始から10年経過していますが、車両価格が5,000万円前後もするスーパーカーが1万台以上も売れたことに驚きます。
イオタが車名に入っていると話題を集めたアヴェンタドールSVJ。
ニュルブルクリンク北コース6分44秒97という性能には驚きました。
アヴェンタドールはライバル社の2世代先を行くと、最高出力700PSの6.5ℓ自然吸気V型12気筒エンジンを搭載して登場し、改良を重ねてSVJでは最高出力は770PSに到達。
SVJロードスターが最後のスペシャルモデルになるかと思っていましたが、ウルティメがアヴェンタドールのファイナルモデルとして発表されました。
SVやSVJのような固定式のリアウィングは付いていないアヴェンタドールSに近い外観に仕上げられるようですが、最高出力はSVJより10PS引き上げられて780PS。
自然吸気V型12気筒モデルの系譜はどのように引き継がれるのかも注目しています。
このマクラーレン600LTを見かけた瞬間にボディのあちこちをチェックしてしまいました。Vanquishを買うのか、600LTを買うのか、迷っていた時期があり、オプションの設定は頭の中に入っているからです。
そして、外装は知っている限り、オプションのカーボンパーツが選択されています。
車名のとおり、600は最高出力600PS、LTはロングテールを意味します。
同じスポーツシリーズに分類される540Cや570Sとは異なり、テールエンドを伸ばしてエアロダイナミクスをより追及したデザインになっています。
特に、エンジンフードから上方に突き出すマフラーエンドから排気ガスを流して整流するという発想を採り入れているあたりはロードカーの領域を遥かに超越した設計のように思います。
メルセデス・ベンツ190E 2.5-16も停まっていました。
エアロパーツで完全武装しているおかげでかなり強面に見えます。
メルセデスAMGも厳ついですが、63シリーズにも引けを取らない迫力を感じます。
フロントリップが低く張り出しているので、段差やスロープには気が抜けないのではと心配になります。
Evolution Ⅱの純正リアウィングは3倍は大きいでしょうか。
世界限定500台のEvolutionⅡは米国のオークションで2,000万円を超える価格で取引されているほどの人気があり、国内でもかなり高値で売買されるようです。
人気が高くて良い値段が付くというと聞こえが良いですが、値上がりを期待した投資が目的で収集の対象になっていることが高値の主因だとすると複雑な気持ちになります。
国産車でいうと、マツダRX-7が良い値段が付いている1台と言えるでしょうか。
格好良い造形の2代目FCに対し、曲線で美しさが加わった3代目FDはJDMとして人気が高いのか値上がりが大きく、1,000万円以上の車両価格が付けられているものもあります。
黄色いFDといえば、イニシャルDで登場する高橋啓介が操るマシーンが思い浮かびます。
漫画の中では、エンジンや足回りはもちろんのこと、エアロパーツを採り入れ、ヘッドライトも開閉式から固定式に換装した完全なるチューニングカーでしたが、このクルマはオリジナルを守りながら乗っているように見えます。
国産のスーパーカーといえば、初代NSXが最初に思い浮かびます。
リトラクタブル・ヘッドライトを採用している前期型が端正な顔立ちで格好良いと思います。
和製フェラーリなどと表現されたりしますが、フロントから見る限り本家を超えていると言ったら言い過ぎでしょうか。
発売当時はバブル最盛期だったこともあり、1,000万円近いのにオーダー待ちになってプレミアムが付いていたと記憶しています。
スカイラインGT-Rの2倍ほどの価格ということからもかなり高額だったことが伺えます。
空力的な安定性を追及したことから長く見えてしまうリア。
少し重たく見えてしまうのが気になります。
今の技術を持ち込むのであれば、リアディフューザーを上手く取り込んで、シャープな仕上がりにしたのではないかと想像してしまいます。
さて、ここから国内外の旧車の世界へと考えておりましたが、ブログも長くなってしまいました。
紹介したい名車がまだまだあるのですが、今回はここまでとします。
最後までお目通しいただきありがとうございました。