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2014年05月25日 イイね!

試乗記 Alpina D3 BiTurbo & D5 Turbo

試乗記 Alpina D3 BiTurbo & D5 Turbo試乗記 Alpina D3 BiTurbo & D5 Turbo

同時に試乗できると知って世田谷ショールームに行ってきました。
高性能のディーゼル車というのもピンときませんが、Alpinaとあれば興味も湧きます。

カタログから車両のスペックを簡単に拾っておきます
D3 BiTurbo 2,992cc 350ps/4,000rpm 71.4kg・m/1,500‐3,000rpm 
D5 Turbo  2,992cc 280ps/4,000rpm 61.2kg・m/1,500‐3,000rpm 

いずれもボア84.0mm×ストローク90.0mmの直列6気筒エンジンですが、車両名称のとおりD5はシングルターボなのでツインスクロールターボのD3より出力性能は劣ります。
したがって、走行性能もD3がD5を凌駕しています。
0→100km/h
D3 BiTurbo 4.6秒
D5 Turbo  5.9秒
最高速
D3 BiTurbo 278km/h
D5 Turbo  256 km/h

トランスミッションはいずれもZFの8速スポーツATでハンドルの裏にあるアルピナ社独自の左右のボタン(突起)でアップ・ダウンできるスイッチトロニックです。
1速から8速までのギア比は同じですが、ファイナルギアレシオはD3の2.813に対してD5は2.471になっています。

さて、どちらから試乗するかでちょっと逡巡してしまいました。
結局、頭の中で整理できないまま、D3 BiTurboを指名しました。
結果的に考えると、今回のようにすぐに乗り換えるのであれば、どちらが先でも違いは良く分かると思います。

試乗車はD3もD5も右ハンドルのアルピナブルーでシルバーのデコレーションでした。
内装は黒で統一されていてオーソドックスな設定になっています。

まず、D3の内装ですが、アルピナステッチの入った革のステアリングにミルテウッドトリムが奢っていて、ブルーのメータークラスタに高級感を感じます。
また、ドライバーズシートに座った印象としては、座面が高くて前面の見切りが良いのでフロントが短く感じて運転しやすい印象です。
(これはベースとしてのBMWの利点です。)
ただ、悪くいえば、車両価格が1,000万円級の車(乗り出しは1,150万円位になるとのこと)としては普通のセダンで高級感はあまり感じません。
上手く表現できませんが、胸から上がフロントガラスの上にあるようで見切りは良いけれど大きな車に包まれている印象がありません。
あくまでも、アルピナの高級感があちこちにワンポイントで散りばめられているという印象です。
このあたりは私の感覚ですし、「高級感=善」ではありませんので個人の感性にお任せしたいと思います。

試乗コースは第三京浜の往復です。
実はここはアルピナを試すのにうってつけの場所があるのです。
第三京浜を保土ヶ谷に向かって走り始めると多摩川を渡ってすぐのところで上り車線の二子多摩川料金所の張り出しにより下り車線は左右にうねって走ることになります。ここを超えて直線になると道路の継ぎ目を強く感じる区間がしばらく続くのです。
足回りをチェックするのに最適な路面になっています。

Alpinaの絶妙な足回りを試そうとスポーツモードに設定して試乗を開始しました。
継ぎ目がきたところでカタン、カタンと始まりましたが、思ったより突き上げがありました。
これは以前に試乗したB6 BiTurboとの対比なのですが、もちろん、愛車のM6(E63)とは全く比べものにならないほどマイルドです。
折角なのでコンフォートに変えてもらうとほぼカタンという音だけに近づきました。
これなら同乗している人も継ぎ目がほとんど気にならないと思います。

さて、朝一番を希望してみたものの今日の第三京浜は交通量が多く、踏めるチャンスが少なかったです。
オートマモードで8速走行でしたが、少しアクセルを踏むと7速に落ちて排気音が少しだけ野太く大きくなって加速していきます。
さすがに最大トルクが71.4kg・mだけあって、少し加速したいだけならアクセルを踏み込むだけで良く、スイッチトロニックの出番はありません。
長距離をイーブンペースで走るには最適な車だと思います。
余計な操作は不要で、アクセルワークだけでストレスを感じず疲れ知らずの運転ができます。

もう一つのハイライトである加速性能は交通量が多くてなかなか試す場面が訪れません。
やっと、保土ヶ谷料金所でETCを超えると前が少し空いたのでここぞとばかりフルアクセルしました。
こちらもスイッチトロニックなんかは使わずともスムーズに加速していきます。

D3の0→100km/h 4.6秒というタイムは何とM6(E63)と同じです。
私の予想はSMGを駆使してシフトタイミングを上手くつかまないとしっかり加速してくれないM6(E63)よりアクセルベタ踏みでいけるD3のほうがアマチュアにはよほど速く走れるし、そのように感じるはずと思っていました。
もちろん、タイムは計測していませんが、スムーズな加速が得られるD3はM6(E63)より実際に速かったのだと思います。

ただし、体感的には全く別物でした。
というのは、M6(E63)は1速でリミッターの8,250rpmまで回してもカタログ値で速度は74km/hなので、高速道路でスピードアップするにはヘッドアップディスプレイとにらめっこしながら2速にギアチェンジするタイミングを計らないとなりません。
このとき、5ℓ V10エンジンは上まで回るので美しい排気音を奏で始めます。
だから、M6(E63)で思いっきり加速しようとすると、ドライバーは耳で官能的な排気音を楽しみながら目で回転数を追いかけてと結構忙しく、加速が早く感じます。
(官能的な楽しみが短いと感じます。)
もう少し付け加えておくと、出だしがもっさりしていることもあり、エンジン回転数ととも2次曲線的に加速していく印象です。

だからスムーズにイーブンペースで加速していくD3は思ったほど速いという印象が残りませんでした。
ただ、帰りの上り車線でも強くアクセルを踏み込むチャンスがありましたが、低回転から高トルクが発生するエンジンはすぐに加速が始まりほんとうに運転が楽です。
1,500回転から71.4kg・mものトルクを発生させるエンジンンがあれば、スイッチトロニックがお出ましするチャンスは限られるのではないでしょうか。

さて、D3の次にD5の試乗です。
こちらはドライバーズシートに座るとボンネットの膨らみが前方視界を一部遮り、ボディーの大きさを感じます。
D3と違って首から上がフロントガラスから出ているだけで、車にしっかり包まれている感じです。
逆にいえば、見切りが悪く、ボディーサイズに慣れるまでに少し時間が必要です。
(これもベースとしてのアルピナではなくBMWとしての特徴です。)

内装もD3に較べるとミルテウッドトリムがはるかに沢山使われていて贅沢な感じです。
ハンドルセンターの位置も高くて高級車の印象を感じます。

さて、こちらもスポーツモードでスタートします。
第三京浜の例の継ぎ目もD3よりマイルドです。
それにD3では標準仕様のファブリックシートだったのが、D5では同じく標準の革シートになっていましたが、革シートのほうが座面の張りが強くてお尻をしっかり跳ね返してくれて乗り心地が良いです。
ただ、営業マンいわく、3シリーズと5シリーズのシートに違いはなく、あくまでも素材の違いだと。

こちらも途中からコンフォートモードに変えました。
これほど大きなボディーの車になると優雅に運転したくなります。
アクセルを踏むタイミングも少なかったですが、こちらの加速は少しのんびりです。
この車にはスイッチトロニックは必須です。
思い切って3速くらいまで落とさないと加速感が味わえません。
ただ、これでもD3に較べると加速スピードはかなりゆっくりです。

おかげでアクセルのベタ踏みをしても恐怖感がありません。
要注意なのは排気音も大きくないし、加速もゆっくり目で恐怖感がないからと続けているとスピード出しすぎになってしまう点です。

インプレッサーがちょこちょこ走っていたので追従しようとすると・・・
コンフォートモードではボディーがふられて車線変更がピタッと決めにくいです。
高速道路ではスポーツモードにしないと走りにくいかもしれません。
今日の試乗ではD3だとコンフォートモードでもそれほど柔らかいと感じませんでしたが、D5だとスポーツモードがちょうど良い感じです。

いずれにせよ、2台のアルピナの運転ができたのは大きな収穫です。
しかも、ディーゼル車といってもガソリン車と何の違いもないことが良く分かりました。
(ディーゼル車=廉価車というイメージは払拭できました。)
燃費はD3なら18km/ℓ、D5なら12km/ℓくらいに見ておけばそこそこアクセル踏みながら楽しい運転ができそうな話しぶりでした。
そう考えると、高性能車としては燃料代の面からみるとかなりの優れものになるはずです。

ちなみにD5は車両価格1,099万円(乗り出しは1,250万円位)とのこと。

私は・・・やっぱりB6 BiTurboに乗りたい。
D5はもう少し大人にならないとダメですね。
Posted at 2014/05/25 01:16:08 | コメント(8) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ

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