
今年の12月は例年に比べて寒いと感じているのは私だけでしょうか。
せっかく朝早く起きてもコタツに入ると出られなくなります。
実際に外に出てみるとそんなに寒くはありませんが、何だか1日を無駄に過ごしているような…
夕方になって延期していた試乗の連絡がきたので、すぐに乗ることにしました。
首都高速があちこちで渋滞しているのでどういうルートにするか悩んでいましたが、お店に伺うと今日は一般道でお願いしますとのこと。
このクルマのスペックを分かっていて一般道のみの試乗はどうかと。
最大出力:560ps/5,700-6,700rpm
最大トルク:71.3kgm/1,750-5,500rpm
0-100km/h:3.9秒
最高速:305km/h(リミッター250 km/hは「ダイナミックパッケージプラス」で解除可能)
好きなように走って良いですと言われても、期待がしぼみますよね。
先日試乗したRS7 Sportbackと違ってブレーキはカーボンではないとのこと。
試乗車はアイビスホワイトでしたが、何だか高貴なクルマにみえます。
アルピンホワイトのBMWでもこういう見え方することがあるのかなあと、ちょっと気になります。
早速、乗り込んでシートポジションを調整します。
このクルマの純正シートはお尻の位置が低くてひざ裏に向かってちょっと強めに傾斜しているところがどうも馴染めません。
それに、4ドアクーペの最上級モデルなのに運転席からの眺めはセダンです。
ダッシュボード位置が低くて高性能クーペという雰囲気が伝わってきません。
裏を返せば、大型ボディーのクルマを運転するのに最適な着座ポジションということだと思います。
内装の質感もちょっとまだら模様。
所々にカーボンパネルで武装していますが、ダッシュボード、オーディオ周辺、ドアパネルの上部が樹脂製だったりすると、最上級モデルであればもう少し質感を上げても良いかなあと感じます。
ブレーキペダルを踏みながらスターターを押すと、スピードメーターとタコメーターの赤い針が瞬間的に振り切れんばかりに動いてすぐに定位置に戻ります。
これは本当に楽しい演出です。
同時に排気音が響きますが、RS4 Avantのように高性能車であることをアピールするような大きな排気音ではなく、ごく普通のクルマのような控えめな音で好印象です。
準備が整いアクセルを踏んで走り出しますが、信号ですぐにブレーキ。
軽くブレーキペダルを踏みますが急激に効きすぎて、ギクシャクしてしまい何だか使いにくい。
街乗りの低速のときは効きが強すぎる感じです。
どこを走って良いものか考えあぐね、営業の方の指示に従って走っていると前回の試乗コースと全く同じ道路を走ることになりました。
ダイナミックモードにすると路面の凹凸でクルマが小気味良く跳ねる感じです。
突き上げ感はなく、強い衝撃を足回りが吸収しながら室内にバウンドが伝わる感じです。
高性能なクルマに乗っているのだよと語りかけられているみたい。
ちょっとやる気がでます。
とはいえ、フルスロットルできる場面も限られるし、一般道では攻めるような運転をできる状況でもありません。
試乗した中でどのクルマが良いか営業の方に個人評価を話しながら1時間ほど乗せてもらいました。
こういう気楽な運転ならステアリング径が小さくてもそれほど違和感はありません。
ただ、ダイナミックモードにしてもステアリングが軽いのが気になりました。
専門的な言葉でいうとロードインフォメーションが伝わってこないというか。
どれくらいステアリングを切ればオンザレールになるのかさっぱり分かりません。
カーブに進入するところでステアリングを軽く切って、クルマの挙動に見ながら舵角を変えて合わせて走るといったら言い過ぎでしょうか。
これは、RS4 AvantやRS6 Avantも同様な印象です。
スロットルを思い切って踏み込むとターボラグは感じましたが、前回のときのようなクルマのガタツキはありませんでした。
今回は検証できませんでしたが、高速道路だとほとんど感じないのかもしれません。
とにかくターボが効きはじめると前が十分に空いていないと危険を感じるほど加速は素晴らしいです。
さて、ショールームに戻ってきてちょっと気になるクルマに目を向けます。
真っ赤なTT RS plus Coupeです。
他のRSシリーズとは異なりドアミラーキャップはカーボンです。
ずんぐりむっくりですが、固定式のリアウィングも付いていてちょっと気を惹きます。
近々にモデルチェンジが控えているそうで、試乗車がないとのこと。
直列5気筒DOHCターボエンジンが横向きにエンジンルームにおかれていました。
最大出力:360ps/5,500-6,700rpm
最大トルク:47.4kgm/1,650-5,400rpm
0-100km/h:4.1秒
最高速:278km/h
これなら十分以上に楽しめそうです。
レカロシートが装備されていて座り心地が最高です。
目線もスポーツカーです。
リアシートは完全におまけで、大人は首を曲げないと座れません。
乗り降りもしにくいので小さな子供を乗せるのでなければ、荷物置き場にしかなりません。
それから、リアシートを倒すとトランクに縦置きにゴルフバックが2本入ります。
2人でゴルフにいくなら困りません。
試乗してみたい1台となりましたが、車両価格が915万円でオプションや諸経費を加えると乗り出しは1,100万円くらいになるそうです。
小さいけれど、ピリリと辛いクルマですね。
さて、これで今年の試乗記は(予定通りなら)終了です。
毎回、長い文章にお目通しいただいている方には感謝の念で一杯です。
コメントを書き込んでいただける方も最近は増えてきました。
引き続き、来年もよろしくお願いします。
そういえば、
Tesla Model Sの試乗記がみんカラスタッフのブログで紹介されて訪問者が増えました。
PV イイね!
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アクセス数は落ち着いてきましたが、良く見るとイイね!を1つもらうのは結構大変なのですね。
そう考えると、ここまで読んでいただいてイイね!を押していただけるみん友さんには本当に感謝です。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
来年もテイストを変えずに頑張ります!
それでは皆さま、良いお年をお迎えください。