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2020年10月29日 イイね!

カーライフを振り返る_後編

カーライフを振り返る_後編前編から少し時間が空いてしまいました。
Rolls-Royce Wraithに続いて注目したクルマの話です。



次に注目したのが、McLarenのSuperシリーズ。
走行性能は、Ferrari、Lamborghini、Porscheなどのトップモデルに引けを取らない高性能スポーツカーです。
その中で、650Sの登場により先代モデルになったMP4-12C Spiderが候補に挙がりました。



650Sの試乗では、今まで運転したクルマでは体感できない圧倒的な性能に驚かされます。
坂道を駆け上がる際にスロットルを意識的に踏み込むと、背後から押される力が強烈で、まるでBMW M6で慣れた自分の体が遊離して置いていかれるかのようです。
街中では危なくて気軽にフルスロットルなんてできません。



私にとって、最大の悩みどころはそのプロポーション。
FRのスポーツカーに見慣れているので、運転席が前後の中央に位置してボンネットが短く、リアが長く見えるバランスが好きになれません。



高いオプションが色々と入っていたのですが、この車両みたいにドアミラーカバーとサイドエアインテークがカーボン織りで黒くなっていたらもっと格好良いかな、と。



スペシャルカー選びのベンチマークとなっていたのは、Vanquishの2015年モデルです。
TouchtronicⅢの8速ATが搭載され、シフトチェンジで切れのあるエキゾーストを聞かせてくれるように改善されています。
もちろん、トランスミッションにかかる維持費のことを抜きにすれば、V12 Vanquishと同様により高性能なVanquish Sをラインナップし、7速SMGのSportshiftⅢを搭載してくれれば理想的なクルマが出来上がるはずという勝手な構想はありました。
しかし、今になって冷静に考えてみると、予算をどう工面するのかということが唯一にして最大の悩みだったのかもしれません。



そういう意味では、このデモカーとの出逢いが新たな期待を生みました。
Marina Blueと呼ばれる外装色は、ジーンズのような濃い藍色で目に心地良く映ります。



Apple Tree Greenは別格としても、光の濃淡でエッジが引き立つSkyfall Silver、鉛を削り出したときに出るずっしりと重みのある光沢を放つTungsten Silver、あるいはラメが細かくて真珠のようにキラキラ輝くMorning Frostなど、シルバーやホワイトメタリック系でもVanquishの魅力を十分に引き立てますが、できれば有彩色という私の希望に合致します。



内装は柔らかい薄めの茶系色で纏まられ、前席はオプションのベンチレートとアワーグラスキルティングと呼ばれるステッチが選ばれているので申し分ありません。
One-77スタイルのステアリングやブラックピアノのフェイシアも余裕があれば入れたいと思うオプションが選ばれています。



ホイールは、2015年モデルの発表に合わせて新たにデザインされた10スポークのもので、価格設定の一番高いサテンブラック&ダイヤモンドターンドを履かせています。



フロントグリルやテールパイプはオプションのブラックなので、ルーフやドアミラーカバーもカーボン織りを選択すればもっとエクスクルーシブな印象なのかもしれませんが、Ultimate GTとしてスポーツ感を敢えて強調せず、ラグジュアリーに纏めるという点で納得感もありました。
次のデモカーを発注すれば手離すことになると聞いたので、そのチャンスを待つことにしました。



そんな中、V12 Vantage Sをベースにしたスペシャルモデルを販売すると話を伺ったこともありました。
車両価格は Vanquishと同等か少し高くなるということで気乗りせずに流してしまいましたが、登場したVantage GT12は世界限定100台の希少な存在です。
V12エンジンの最高出力が595BHPに高められ、このスペックはのちに発表されるVanquish ZagatoやVanquish Sへ引き継がれます。



メーカーも本気でなければ、こんなに大きなリアウィングは付けないでしょう。



リアディフューザーもレーシングカー顔負けな迫力があります。
しかしながら、これほど高額な限定車をサーキットで走らせる勇気はありませんし、私には扱えきれないという不安が先に立ってしまいます。
特別感は十二分です。
というより、街中で走るには目立ち過ぎるかもしれません。



Aston Martinにはメーカーオプションとしてフロントのリフトアップ機能が用意されていないので、フロントリップを擦らないか気になります。



フロントをより大きく下げて、いまにも飛びかかりそうな攻撃的な姿勢に見えて格好良い675LT。
CoupeとSpiderで世界限定500台ずつ生産されましたが、光栄にも低走行のCoupeを認定中古でとお話し頂きました。
日本では数少ない右ハンドル設定です。
ハンコを押せば確定という土俵際で考えようとかなり前向きに検討しましたが、自然吸気V12エンジンとオープンカーへの夢が頭をよぎり、見送りました。
このクルマを買っていたら、今も大きなローンを抱えながら楽しいカーライフを送っていたかもしれません。



2016年5月にAston MartinからVanquish Zagatoが発表されます。
しかし、最初に披露されたCoupeバージョンを画像で見たとき、そのデザインに違和感を覚えました。



デザインのあちこちに黄金比を取り入れ均整を取りながら、流れるような美しい造形に仕上げられているVanquishに手を加えて、大きな口、異形なサイドガラス、先の尖ったお尻にして斬新さを採り入れたところでオリジナルに馴染まないし、釣り合いがとれていないのではないか。



しかも、その車両価格は、世界限定99台とはいえ、通常モデルの3倍近い価格に設定されています。
過去のZagatoモデルはいずれも希少で高値で取引されているとはいえ、このデザインで人気を博すのだろうかと疑問に思いました。



しかし、世界のセレブはおぼろげな情報で購入を決めていたらしく、プレス発表されたときに購入枠は残っていなかったようです。
展示車両を見る機会に恵まれたので、折角だと思ってお店に伺いました。



ところがというより予想に反して、実車は写真や動画で見るのとは全く異なり、実に格好良く仕上がっているではないですか。
心のなかで、イタリアの老舗カロッツェリアに白旗を上げました。
外装色のLava Redに金色のアクセントも見事に馴染んでいて、車両そのものにセレブ感が漂っています。



その後、99台限定でVolanteが販売され、同じく99台限定のShooting Brakeや28台限定のSpeedster なども製造されていますが、いずれもプレス発表前に完売したようです。
Vanquish Zagatoは、Aston Martinの中でも憧れのモデルになりましたが、これこそ永遠に高嶺の花として心に刻まれるクルマとなるのでしょう。



Zagatoシリーズの発売から半年ほどのち、Vanquishを改良したSバージョンとしてVanquish Sが発表されました。
エンジンの最高出力は、568BHPからZagatoモデルと同じ595BHPに引き上げられています。
トランスミッションはTouchtronicⅢの8速ATと変わりませんが、0-100km/h加速も0.3秒早くなりZagato Coupeと同じ3.5秒。
最も気になるエンジン音は、オフィシャルビデオを確認した印象では、スロットルを踏み込むと、さらに金属的で乾いた音が際立つように変わっています。



個人的には、美しいVanquishの造形には、シンプルな2本出しのテールパイプが似合うと思いますが、クワッドエキゾースト・テールパイプと呼ばれる4本出しになったことが奏功したのか、エキゾーストも明らかに半音は上がって抜けが良くなった感じがします。
私の勝手な解釈でいえば、これでAston Martinから引導は渡されたと思いました。



その後、ライバルメーカーから魅力的なモデルが発表されます。
McLarenのSportsシリーズから発表された600LT。
675LTを見たときに通常モデルとは異なる格好良さにすっかりと魅入ってしまったので、ロングテールといわれると期待してしまいます。



この攻撃的なリアに600LT Spiderへと靡く気持ちが生まれます。
固定式のリアウィングにゴツいリアディフューザーを追加して通常のSportsシリーズとは全く異なるプロポーションになります。



スロットルを煽ると、リアデッキに取り付けられたエキゾーストパイプから炎が出て、リアウィングは高熱の排気ガスで加熱されるので、走行直後は直に触れないよう注意を要するみたい。



実はこのモデルの発表を聞いたとき、MP4-12Cがデビューした8年前と同じ600PSという抑え気味のスペックが気になりました。
Sportsシリーズとしては最も高く設定されたとはいえ、先行発売したSuperシリーズからみれば同じエンジンながら最も抑えられた出力です。
訴求するなら625PSにしても良かったのではないか、と。



ところが、セールスマンいわく、性能的には675LTに近いレベルにあり、コーナリングは720Sに引けを取らない、とのこと。
スペックでは分からないものです。
LTの称号を名乗るに相応しいマシーンといえます。



シートは、オプションでUltimateシリーズの最新モデルMclaren Sennaと同じカーボンファイバー製のものを装着することもできます。
いずれのクルマも乗りこなせる水準を遥かに超越した世界にあることは分かっているのですが、Mclarenから思い切って第一線の走行性能を持つ最新のスポーツカーはどうでしょう、と問われた気がしました。



Aston MartinからVanquishの後継フラグシップとして登場したDBS Superleggera。
迫力ある大きなボディにVanquishにはない威厳のような威圧感を感じます。
外観から分かる通り、DB9とは異なる全く新しい設計のもとで作られた後継車のDB11と共通のプラットフォームのDBS Superleggeraは、憧れのDBS V12やVanquishとは世代の異なる新しいクルマといえます。



DB11の顔立ちはDB9を現代風にアレンジしたと言われれば納得できるのですが、DB11に似た顔立ちのDBS Superleggeraの巨大なフロントグリルは流石にやり過ぎてしまったな、というのが第一印象でした。
Zagatoでは実車を見て自分の感性の完敗を感じましたが、今度こそAston Martinは・・・



エンジンは、伝統の5,935ccのV型12気筒NAと別れを告げ、新しい5.2ℓV型12気筒ツインターボが搭載されています。
そのスペックは、最大出力725PS/6,500rpm、最大トルク91.8kg•m/1,800-5,000rpmという強力なパワーであり、その冷却に必要という説明がなされています。
そういう意味では、機能に見合ったデザインだと言えるのかも知れません。



ボリューム感のあるリアは、DB9の面影が復活しました。
しかし、美しさより迫力が前面に出ている点で印象は異なります。
只者ならぬ雰囲気は、リアウィングやVanquish Sで解禁したクワッドエキゾースト・テールパイプを採用しているあたりに見られるでしょうか。



迫力満点の雰囲気も慣れると、Aston Martinの持つ美しいバランスを保ちながら、格好良く仕上げられているように見えてきます。
次作「007」の予告編を見ると、ボンドカーではなさそうですが、DBS Supeleggeraが登場しています。
V12 Vanquish、DBS V12とフラグシップモデルが『Die Another Day』から3作に渡りボンドカーに採用されましたが、前作『Spectre』ではDB10というVantageベースに開発された映画専用の車両がボンドカーとなり、第二世代Vanquishが「007」に登場することはありませんでした。
ダニエル・クレイグもAston Martin100周年記念モデル「Centenary Edition」の007番のVanquish Coupeにプライベートで乗っていたのですが・・・

さて、次回に続きます。
Posted at 2020/10/30 20:54:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | 徒然草 | クルマ

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