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ラガーあきのブログ一覧

2014年12月23日 イイね!

試乗記 Audi RS7 Sportback

試乗記 Audi RS7 Sportback今年の12月は例年に比べて寒いと感じているのは私だけでしょうか。
せっかく朝早く起きてもコタツに入ると出られなくなります。
実際に外に出てみるとそんなに寒くはありませんが、何だか1日を無駄に過ごしているような…

夕方になって延期していた試乗の連絡がきたので、すぐに乗ることにしました。
首都高速があちこちで渋滞しているのでどういうルートにするか悩んでいましたが、お店に伺うと今日は一般道でお願いしますとのこと。

このクルマのスペックを分かっていて一般道のみの試乗はどうかと。
最大出力:560ps/5,700-6,700rpm
最大トルク:71.3kgm/1,750-5,500rpm
0-100km/h:3.9秒
最高速:305km/h(リミッター250 km/hは「ダイナミックパッケージプラス」で解除可能)

好きなように走って良いですと言われても、期待がしぼみますよね。



先日試乗したRS7 Sportbackと違ってブレーキはカーボンではないとのこと。
試乗車はアイビスホワイトでしたが、何だか高貴なクルマにみえます。
アルピンホワイトのBMWでもこういう見え方することがあるのかなあと、ちょっと気になります。



早速、乗り込んでシートポジションを調整します。
このクルマの純正シートはお尻の位置が低くてひざ裏に向かってちょっと強めに傾斜しているところがどうも馴染めません。
それに、4ドアクーペの最上級モデルなのに運転席からの眺めはセダンです。
ダッシュボード位置が低くて高性能クーペという雰囲気が伝わってきません。
裏を返せば、大型ボディーのクルマを運転するのに最適な着座ポジションということだと思います。

内装の質感もちょっとまだら模様。
所々にカーボンパネルで武装していますが、ダッシュボード、オーディオ周辺、ドアパネルの上部が樹脂製だったりすると、最上級モデルであればもう少し質感を上げても良いかなあと感じます。

ブレーキペダルを踏みながらスターターを押すと、スピードメーターとタコメーターの赤い針が瞬間的に振り切れんばかりに動いてすぐに定位置に戻ります。
これは本当に楽しい演出です。
同時に排気音が響きますが、RS4 Avantのように高性能車であることをアピールするような大きな排気音ではなく、ごく普通のクルマのような控えめな音で好印象です。



準備が整いアクセルを踏んで走り出しますが、信号ですぐにブレーキ。
軽くブレーキペダルを踏みますが急激に効きすぎて、ギクシャクしてしまい何だか使いにくい。
街乗りの低速のときは効きが強すぎる感じです。

どこを走って良いものか考えあぐね、営業の方の指示に従って走っていると前回の試乗コースと全く同じ道路を走ることになりました。
ダイナミックモードにすると路面の凹凸でクルマが小気味良く跳ねる感じです。
突き上げ感はなく、強い衝撃を足回りが吸収しながら室内にバウンドが伝わる感じです。
高性能なクルマに乗っているのだよと語りかけられているみたい。
ちょっとやる気がでます。
とはいえ、フルスロットルできる場面も限られるし、一般道では攻めるような運転をできる状況でもありません。
試乗した中でどのクルマが良いか営業の方に個人評価を話しながら1時間ほど乗せてもらいました。

こういう気楽な運転ならステアリング径が小さくてもそれほど違和感はありません。
ただ、ダイナミックモードにしてもステアリングが軽いのが気になりました。
専門的な言葉でいうとロードインフォメーションが伝わってこないというか。
どれくらいステアリングを切ればオンザレールになるのかさっぱり分かりません。
カーブに進入するところでステアリングを軽く切って、クルマの挙動に見ながら舵角を変えて合わせて走るといったら言い過ぎでしょうか。
これは、RS4 AvantやRS6 Avantも同様な印象です。

スロットルを思い切って踏み込むとターボラグは感じましたが、前回のときのようなクルマのガタツキはありませんでした。
今回は検証できませんでしたが、高速道路だとほとんど感じないのかもしれません。
とにかくターボが効きはじめると前が十分に空いていないと危険を感じるほど加速は素晴らしいです。



さて、ショールームに戻ってきてちょっと気になるクルマに目を向けます。
真っ赤なTT RS plus Coupeです。
他のRSシリーズとは異なりドアミラーキャップはカーボンです。
ずんぐりむっくりですが、固定式のリアウィングも付いていてちょっと気を惹きます。
近々にモデルチェンジが控えているそうで、試乗車がないとのこと。



直列5気筒DOHCターボエンジンが横向きにエンジンルームにおかれていました。
最大出力:360ps/5,500-6,700rpm
最大トルク:47.4kgm/1,650-5,400rpm
0-100km/h:4.1秒
最高速:278km/h

これなら十分以上に楽しめそうです。
レカロシートが装備されていて座り心地が最高です。
目線もスポーツカーです。
リアシートは完全におまけで、大人は首を曲げないと座れません。
乗り降りもしにくいので小さな子供を乗せるのでなければ、荷物置き場にしかなりません。

それから、リアシートを倒すとトランクに縦置きにゴルフバックが2本入ります。
2人でゴルフにいくなら困りません。

試乗してみたい1台となりましたが、車両価格が915万円でオプションや諸経費を加えると乗り出しは1,100万円くらいになるそうです。
小さいけれど、ピリリと辛いクルマですね。

さて、これで今年の試乗記は(予定通りなら)終了です。
毎回、長い文章にお目通しいただいている方には感謝の念で一杯です。
コメントを書き込んでいただける方も最近は増えてきました。
引き続き、来年もよろしくお願いします。

そういえば、Tesla Model Sの試乗記がみんカラスタッフのブログで紹介されて訪問者が増えました。

PV イイね!
12月17日 324  8
12月18日 251  1
12月19日 182  3
12月20日 151  0
12月21日 136  0
12月22日  75  1

アクセス数は落ち着いてきましたが、良く見るとイイね!を1つもらうのは結構大変なのですね。
そう考えると、ここまで読んでいただいてイイね!を押していただけるみん友さんには本当に感謝です。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
来年もテイストを変えずに頑張ります!

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。
Posted at 2014/12/24 01:05:43 | コメント(8) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2014年12月21日 イイね!

見学会 Aston Martin Vanquish Coupe Carbon Edition

見学会 Aston Martin Vanquish Coupe Carbon Edition展示車両ありとのことでショールームに伺ってきました。
Carbon Editionは、従来のVanquishにオプションとして設定されているCarbonパーツを標準装備としてパッケージにしたクルマです。
メーカーが提供するお買い得モデルであり、限定車ではありません。
とはいえ、いずれはラインナップから外れるとのこと。
DBS Carbon Editionと同じイメージでしょうか。
車両価格は3,395万円とVanquishの標準価格3,285万円より110万円高いですが、オプション分は300万円に近いのではないかとのことです。
思いつくままに価格表から拾ってみます。

<エクステリア>
・カラードブレーキキャリパー 184,680円
・ブラックフロントグリル 86,400円
・カーボンファイバーサイドストレーキ 184,680円
・カーボンファイバードアミラーキャップ 184,680円
・カーボンファイバールーフパネル 369,360円
・ブラックメッシュ(ボンネット&サイドストレーキ) 86,400円
・ブラックテクスチャード・テールパイプフィニッシャー 69,120円

<インテエリア>
・センタースタックロータリー 51,840円
・ブラックハードウェアパック 86,400円
・ジュエリーパック 86,400円
・ヘリンボンカーボンファイバーフェイシア 369,360円
・コントラストカーペットバインディング 69,120円
・コントラストステッチ 69,120円
・ヘッドレスト刺繍(AM Wings or Vanquish) 86,400円



これだけで足し上げると200万円ほどになります。
その他、2015年モデルに合わせてリリースされた20インチの10スポークホイールがありますが、オプション価格が不明です。
他のホイール価格から推測すると安く見積もっても50~60万円にはなると思います。

乗り出しは3,600万円のあたり。



悩ましいのが内外装の設定です。
外装色はカーボンブラックかストラトスホワイトの2色のみ。
内装色はオプシディアンブラックのみで、ステッチに赤、黄色などを選択してワンポイントで装飾する程度に抑えられます。
やはり、ヴァンキッシュに乗るなら有彩色が良いなあ。



さて、今回の本題ですが、本当はVanquishの買い方とタイトルはしたかったです。
でも、これでは刺激的すぎです。
それに、買い方なんて書けませんよね。
お金を準備すれば良いでしょ、で終わりですから。
どちらかといえば、誰か賢い買い方を教えてくださいという話です。



このクルマを眺めていると一度はじっくりと乗ってみたくなります。
初めてリアをみたときに痺れました、求めていたデザインはこのクルマにあると。
黄金比をあちこちに使ってデザインされているそうです。

自分の中で異変が起こったのは、憧れのヴァンキッシュに試乗したときのこと。
ちょっと低目で自然吸気独特の高く抜けていく感じに乏しく、シフトチェンジのときに籠るような排気音が好みと違うなあと。
それが、2015年モデルからトランスミッションがTouchtronicⅢが搭載され排気音が変わったのではないかとの期待がでてきました。
Youtubeで聞く限りは全体的に高くなって、籠る感じがありません。
実際のところを知りたくて仕方がありません。
これまでほとんど情報がないまま来ましたが、好みの音に変わっていたら…



このクルマにどのようにアプローチをするのが良いのでしょう。
お金がある方なら試乗して良ければすぐに買いですよね。
でも、私は3,000万円を超えるクルマをポンと購入できるようなお金持ちではありません。
仮に準備できたとして、どこかで手放さなければなりません。
どのような下取り価格になるのか、ランボルギーニやフェラーリよりは厳しいことは薄々わかっています。

みんカラにはランボルギーニやフェラーリを所有されている方は結構いらっしゃいますし、オフ会なども盛んに行われています。
色々な情報が集められると思います。
しかし、ヴァンキッシュオーナーと思しき方はみかけません。



どうやら、2015年モデルの試乗する機会はそのうちに巡ってきそうです。

自分の家を買うのも難しい選択ですが、価格が大きく目減りする高級車を購入するのはそれ以上に難しい選択が迫られるともいえます。
その中で、ヴァンキッシュはリスクの大きさを正しく評価するのが難しいクルマといえるかもしれません。
もちろん、リスクは冒さず近づかないというのも一つの考え方です。



皆さまはクルマを買うときに背伸びされたのでしょうか。
こんなふうに考えてクルマを買ったというのをぜひ教えてください。
Posted at 2014/12/21 22:23:16 | コメント(11) | トラックバック(0) | 見学会 | クルマ
2014年12月14日 イイね!

試乗記 Audi RS7 Sportback

試乗記 Audi RS7 Sportback銀杏並木が冬景色になった頃から朝晩の冷え込みが厳しく感じるようになりました。
先週の日曜日にゴルフに行ったら霜が降りていて芝生は真っ白。
最初の3ホールくらいはスパイク周辺に霜がこんもりついてショット、パットのたびに気になりました。午後には晴れて暖かい陽気になりましたが・・・
最近は、折角の休日もコタツに入って外出しようという気がおきません。
自分では寒さには強くて性格的にも犬タイプだと思っていますが、やっていることはネコそのものです。
(今回も大作となりましたので、もう辟易とされている方はスルーしてください。)



今日も朝から寒くてコタツの中でぬくぬくと過ごしていました。
それでも修理工場に入庫した愛車を見に行こうと計画していましたし、オークションで落札した新品のフロントグリルを持ち込まないといけないというノルマもあるので、重い腰を上げて出発することにします。
ショップに着くとベレット、117クーペ、ピアッツアがいっぱい止まっています。
ここに来ると写真をたくさん撮りたくなってしまいます。



愛車は最寄りの板金工場に移動しているとのこと。
鍵がなくて開けられないとのことで部品を置いて退散することにしました。



帰りはグラントゥーリズモMCセンテニアルをみようとマセラティに向かいます。
こちらも他の店舗に移動しているとのことで見ることができず。
もしやという予感はありましたが、どうも巡り合わせが悪い日のようです。
(写真は「展示会 Maserati 100th Anniversary in Japan」のときのものです。)



さて、日が落ちて待ちに待ったRS7 Sportbackの試乗です。
(やっと試乗記の始まりです!)
施設に駐車スペースがないので電車で向かいます。
ところが、地下鉄を降りて地上に出ると勢いよく雪(あられ)が降っています。
止みかけたところで意を決して歩きはじめますが、少しするとまた強く降ってくる始末。
こうなったらクワトロの威力を見せてもらおうと心に火が点ります。
ところが、ショップに着いて中に入るとすぐに雪が止みます。
何故でしょう。



RS7 Sportbackのスペックですが、RS6 Avantとエンジンは同じV8 3,992ccツインターボです。
最大出力:560ps/5,700-6,700rpm
最大トルク:71.3kgm/1,750-5,500rpm
0-100km/h:3.9秒
最高速:305km/h(リミッター250 km/hは「ダイナミックパッケージプラス」で解除可能)

RS6 Avant の試乗に飽き足らずにRS7 Sportbackにチャレンジするのは、やはりRSモデルの最高峰を知っておきたいからです。
S8は用意されていますが、RS8はありません。
脱線しますが、BMWも760iはありますが、M7はありませんね。
フルサイズのセダンだと、メルセデスベンツはSクラスにもAMGがあるので独壇場になっているのでしょうか。

BMW M6グランクーペは試乗しているので、Audiの競合車としてRS7 Sportbackは興味を惹きます。



今回の試乗は2週間前のAudi RS4 Avantのときで要領を掴んでいるので気楽です。
運転は一人で気ままにできますが、アクシデントは全て自己責任という点に留意が必要です。
早速、RS7 Sportbackに乗り込むと操作系はRS6 Avantとの共通性を感じました。
RS4 Avantで感じた不満はありません。

ただ、この試乗車も標準シートで秀逸なレカロシートではありません。
ちょうど腰のあたりがシートから離れるのが残念です。
シートの座面を一番下まで下げましたが、目線は高めです。
4ドアながらクーペモデルに座っているというよりセダンの感じがします。

次にハンドル径が小さいのに違和感を覚えました。
小型車ならこれで良いのかもしれませんが、全長501㎝×全幅191㎝×前項142㎝、車重2,070kg、560馬力のクルマを街中で走らせると思うと操りにくい大きさだと思います。
慣れもあるのでしょうが、交差点を減速しないで左折しようとするとライン取りが上手くいかない感じがありました。
RS6 Avantではなかった感覚です。

それからダイレクトモードの排気音。
アイドリングで低音が強く響いてくるのですが、耳に響くというより脳に響くような感じがして…
RS6 Avantではあまり気になりませんでした。

もう一つ残念だったのが、カーボンブレーキです。
RS6 Avantと違ってRS7 Sportbackは標準で装着されていますが、鳴きが酷くて折角の高級車が台無です。
(ホイールも21インチで迫力あります!)
明日に整備するとのことなので、ここでも巡り合わせの悪さが出ています。
ただ、カーボンブレーキ自体は好感度が高く、ガッツリ踏むとかなり強力に効くので、短い試乗時間では感覚が掴み切れずに上手く操作ができませんでしたが、慣れれば安心してアクセルを踏んでいける制動力を持っていると思います。



正直なところRS6 Avantより剛性が高いかはっきりと認識できませんでした。
ただし、RS6 Avantとの違いで印象に残ったのは、フルアクセルするとリアが少し落ちる感じがしたのと、ターボラグを感じたこと。
怒涛の加速は2,000回転を超えたあたりで始める印象です。
車体もどこかガタガタいって建てつけが悪い感じです。

担当の方に感想を求められて正直な印象を伝えるとRS7は個体差が大きいと。
車両本体価格が1,615万円もする高級車でそんなことがあるのでしょうか。



好感をもったのは、やはりクワトロの安心感。
濡れた路面のなか、交差点を曲がった直後にアクセルを強く踏み込むとお尻を少し滑らしますが、軽くハンドルを切ってカウンターを当てると4つの駆動輪で上手く態勢を整えてくれます。

いずれにせよ、RSモデルの印象がこのままで終わってしまうことに何だか納得がいかず、火曜日にもう一度試乗する予定です。
Posted at 2014/12/14 23:18:54 | コメント(6) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2014年12月06日 イイね!

試乗記 Audi RS6 Avant

試乗記 Audi RS6 Avant今回の試乗は提案が太っ腹です。
遅い時間にもかかわらず、どこを走りますかと。
どうせなら中央環状線を一周したいとリクエストしたらそうしましょうと。
渋滞が緩和した21時過ぎにショールームを出発です。

RS6 Avantといえば、BMWでいうとM5が競合車になるそうです。
車両本体価格は1,563万円ですが、乗り出しで1,750万円くらいになるとのこと。
試乗車にはオプションでサンルーフがついていました。

Audiは来年1月から価格見直しで一律に3%値上げするようです。
円安の影響なのでしょうか。

それから、2015年モデルのフェイスリフトでナビゲーションシステムが一新されるとのことですが、注目はヘッドライトが点灯したときのLEDライトが作り出す形状が変更されることらしいです。
従来は、タイトル画像のとおりヘッドライト下側を取り囲むように点灯していますが、新モデルは下側に膨らんでいる部分も真っ直ぐに真横に伸びてサイドにぶつかったところで上下に枝分かれするようになります。
つまりY字を45度倒したみたいな形状で点灯します。
(書いて伝えるのが難しい…)

これを契機にセールス攻勢をかけたのかRS6はかなり売れたらしく、在庫は赤の1台のみとのこと。
若いセールスマンは不人気の赤と言っていましたが、RSモデルなら歓迎できる色だと思います。
このライトが気に入っているかたは直ちにAudiショールームへ。

エンジンはV8 3,992ccツインターボでスペックは次のとおり。
最大出力:560ps/5,700-6,700rpm
最大トルク:71.3kgm/1,750-5,500rpm
0-100km/h:3.9秒
最高速:305km/h



それでは、運転席に乗り込むことにします。
先週、RS4 Avantに試乗したので運転席周りの操作機器は見慣れた感じです。
大きな特徴として、BMWは上級モデルほど高級感が増しますが、Audiのそれは変わりません。
前回、今回とも真っ暗な中での試乗だったので細かな見栄えは分かりませんが、さすがはRS6というようなワンランク上の高級感は感じません。

シートは標準のものでレカロシートは装着されていません。
これならE63M6のもののほうが良いです。
ただ、高い次元での比較で不満とまではいえません。



エンジンのスタートボタンはやはりシフトレバーの左です。
どうやら左ハンドルとパネルが共通のようです。
ただ、RS4Avantでは不満の残ったハザードランプのボタン位置はナビモニターの下の中央にあるので、これなら良いと思います。

ブレーキペダルを踏みながらスタートボタンを押すと…あれ、エンジン掛かったよなという印象です。
低い排気音はもちろん聞こえてきますが、華美な演出がないことに好感がもてます。
これは充分なスペックからくる余裕と受け止めました。
一言つけ加えるなら、RS4 Avantは高性能車であることを印象付けようと背伸びしてアピールしています。

ボディーサイズは全長498cm×全幅193cm×全高148cmとかなり大型ですが、運転席に座ってみると大きさはそれほど感じません。
敢えていえば、全長があるせいか、ルームミラーに映る後方視界と左ドアミラーから見る左サイドの景色が遠い感じ。

RS6 Avantはパドルシフト付きの8速AT車です。
すぐにスポーツ走行を試してみたいところですが、逸る気持ちを抑えて、コンフォートモードでスタートします。
ブレーキから足を離すとクリープが始まり、アクセルペダルを軽く踏み込むとスムーズに走り出します。
クルマの流れに任せてアクセルを踏む限りはエコカーみたいに静かです。

もちろん、足回りはしっかりしているのですべてはいなしてくれませんが、乗り心地はマイルドです。
欧州車であればこれくらいの硬さというくらいで、スペックが信じらません。
このままでは良くわからないと思いアクセルを意識的に踏むと、踏み込んだ瞬間にわずかに大きくなったエキゾーストとともにグンと加速します。
あまりにも加速が鋭いので前車への距離があっという間に詰まり、うかうかしていると突っ込んでしまいそうです。
見込み違いのアクセルワークをしそうなので、首都高速に入るまでは大人しくすることにしました。
これはかなり速いなあと予兆を感じました。

とある首都高速の入口からETCレーンをくぐって、本線でアクセルを踏む瞬間を探します。
少し前車との距離を空けてアクセルを踏み込むと加速が鋭い。
エコモードのままシフトダウンもせずに徐にアクセルを強く踏み込みますが、それだけでぐっと前に出ます。
フルスロットルにすると、アクセルを踏んだ瞬間にプラス20km/hの世界に連れていかれ、そこからグイグイと加速する感じ。
1,750rpmから71.3kgm ものトルクを発揮するエンジンは、2,040kgもある車重もものともせずに瞬間的に日常走行からスポーツ走行にワープします。

試乗車にオプションのヘッドアップディスプレイがついていないなかったので、加速中の速度が分かりません。
強くアクセルを踏むと低めの排気音が大きくなりますが、ハイパフォーマンスカーとしてはかなり静かな範疇です。
聞かせようという設計はしていないと思います。
これがアダとなって速度感が掴みにくいのです。

本当はスピードメーターに目を向けたいのですが、この加速感の中ではほかのクルマの割り込みが怖くて正面から目を外すのは危険です。
このクルマにヘッドアップディスプレイは必要です。

4,000~5,000回転で有り余る性能ですので、リミッターは気になりません。
RS4 Avantのように高回転まで回して楽しむクルマはシフトアップするタイミングを探るためにリミッターと睨めっこするのにヘッドアップディスプレイが欲しいですが、RS6 Avantはクルマの速度をチェックするのに欲しいです。

これ以上の性能は使い切れないと思いつつも折角なのでダイナミックモードに切り替えます。
今回の試乗で教えてもらったことですが、シフトレバーをDレンジで縦下に引くとコンフォートとダイナミックモードの切り替えが行われます。
ちなみに、シフトレバーを左に倒すとマニュアルモード、右に戻すとオートマモードです。

ダイナミックモードに切り替えると足回りが硬くなったのが分かりました。
継ぎ目を乗り越えるときにしっかりと反応が伝わります。
でも、その差はそれほど大きくありません。
知らされなかったら分からないかもしれないと言ったら過言でしょうか。



このクルマの乗り心地は本当にマイルドです。
今までRSモデルはMモデルやAMGと同じ方向性のスポーツ性の高いモデルであり、ALPINAが対極にいるというイメージでした。
今回の試乗でRS6 Avantがどちらに近いかと問われれば、MモデルではなくALPINAと答えます。
それくらい乗り味はマイルド、排気音も室内に響くことはなく控えめでした。
MモデルやALPINA乗りの方の意見を聞いてみたいところです。

このクルマには4気筒休止システムがついています。
高速道路でものんびりと走っているとシステムが作動します。
運転がダルイよと言われているみたい…
ちょっと悔しくてアクセルを踏んだりして無駄な抵抗をします。

結局のところ、あまりにも加速性能が良くて、パドルシフトを積極的に使いながらマニュアルモードでもっと早く走ってみようという場面は訪れませんでした。
レインボーブリッジでシフトダウンして駆け上がれば良かったと少し後悔したくらいです。

ダイレクトモードにしてもハンドルの重さは感じません。
切りはじめも軽いままでもう少しタイトになったほうが良いかなあと。
M6グランクーペに試乗したときのスポーツ・プラス・モードのような過激な設定はみじんも感じません。
もっとも、このクルマの位置づけからすると優雅に乗るほうがスマートなのでしょうね。



デザイン面でいってもツーリングモデルが好きではない私がみてもバランスが良くて格好良い。
フェンダーの張り出し具合もボリュームがあって迫力を感じます。
首都高を走っても全く疲れはありません。
あえていえば、オプションでレカロシートにしておきたいところ。

来週は同じエンジンを搭載したRS7 Sportbackです。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。
Posted at 2014/12/06 15:06:21 | コメント(12) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記

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