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2018年06月04日 イイね!

訪問記 BMW GROUP TOKYO BAY 後編

訪問記 BMW GROUP TOKYO BAY 後編4か月ほどにPCのハードディスクが壊れてしまいましたが、昨日ほぼ復旧して戻ってきました。
おかげで、お蔵入りしていたブログをアップすることができます。
長くなりますが、以下は760Liに試乗した後の話になります。

折角なのでM760Liのほかに乗ってみたいクルマはありませんか、と聞かれてオーダーしたのがM2 Coupe、M4 Coupe、M140iの3台。
M760Liに乗った後だと物足りなく感じますよ、と受付に冷やかされましたが、Mモデルの魅力は知っているつもりなので大丈夫ですと。
M2 Coupeが圧倒的な一番人気だったようですが、今なら空いているので行きましょうと。



BMWの中で一番小さな2ドアクーペでスポーツ走行が楽しめるとなれば、人気があるのは当然なのかもしれません。
しかも、Mモデルの購入を考えると、M4 Coupeの新車価格は1,200万円台に到達しており、800万円台のM2 Coupeは背伸びすれば何とか手に届く現実味のあるクルマだと感じる方も多いと思います。
最高出力:370ps/6,500rpm
最大トルク:47.4kgm/1,400~5,560rpm
0-100km/h加速:4.3秒
最高速:270km/h (Mドライバーズパッケージ装着車)
オプションの設定もかなり限られており、見積りしたら大台到達というようなこともなさそうです。



クルマに乗り込もうと近づくと、まだ残像が残っているM760Liとのボディサイズの違いに驚きます。
全長がかなり短くボディがコンパクトになったのがはっきりと認識できます。
内装は2シリーズの質素な造りを踏襲しているといえます。
Mステッチの入ったステアリングとシフトノブが目に入らなければ、特別なクルマであることに気がつかないでしょう。
目を惹くのは、インテリア・トリムとしてカーボンが使われていることでしょうか。
ただ、艶のあるグロス仕上げではなく、メッシュ地のオープンボア仕上げです。
写真ではそれほど気にならないかもしれませんが、実物を見ると違いは明らかです。
樹脂製のダッシュボードが少しカサカサして硬質な素材に見えるのも気になります。
もう少ししっとりとした質感に見えると印象も変わるのではないでしょうか。



メーターパネルも2シリーズと共通なのか、シンプルな作りです。
良く見ると、タコメーターにあるMロゴと300km/hのフルスケールメーターがMモデルであることを主張しています。
目線の高さを合わせるためにシートの高さを調整しようとすると、フロント側が支点になって座面を傾けるように上下するので、スポーツカーらしく下げようとすると腰に負荷がくる姿勢になってしまいます。
シートの調節機能としてはM4 Coupeでも同じで、フロント側も含めて調整できたM760Liが至れり尽くせりのクルマであることを再認識させられました。
エンジンスタートさせると、M760Liなど吹き飛ばすような威圧的なエキゾーストを轟かせます。
これからMモデルを運転することの心の準備を問うための号令とも受け取れますが、エキゾースト・システムで音を増幅させているのであれば、音量はもう少し小さくても良いかなあと。



DCTなのでクリープはありません。
とりあえず、様子見しようとオートマモードで走り出すと、実にスムーズに変速して7速DCTであることも忘れてしまいそうです。
ステアリングからは、M760Liのようなボディの大きさを感じず、身体が軽くて俊敏に動けるような感覚が伝わってきます。
もしかして、Mモデルの楽しさを最も堪能できるのはこのM2 Coupeなのかもしれないとの予感がしました。
交差点の左折ではステアリング操作に対して、機敏な動きで鼻先がクイクイと入っていきます。
M760Liのような独特のアシストもないので、違和感もなくステアリング操作が楽しくなります。
シートのサイドサポートで体をしっかりと支えてくれるので、もうひと踏みしたくなります。
加速性能でいえば、E63M6の507馬力モードで引き出せる0-100km/h加速の4.6秒を軽く上回っています。
パドルシフトでシフトダウンしてスロットペダルを意識的に踏み込むと、大きなエキゾーストと轟かせながら加速します。



ただ、強面のエキゾーストな割には加速感は穏やかな感じで、レッドゾーン間際まで引っ張ってシフトアップすることに冷静さが保てます。
E63M6はデフォルトの400馬力モードでも回転数の上昇に従ってスロットルペダルを踏む右足に伝わる力感が増し、タコメーターの針がレッドゾーンに向かって吸い込まれていくようで、引っ張るとシフトアップのタイミングを取るのが簡単ではありません。
カタログ値と実感が合わないのはターボエンジンと自然吸気エンジンの出力特性に起因するのでしょうか。
逆に考えると、M2 Coupeのエンジンは、出足からの加速が良く、最後まで使い切りやすくてスペックの持て余し感の少ないバランスのとれた性能なのかもしれません。
敢えていうと、コストの観点からなのか、M社が手掛ける専用エンジンを搭載できなかったデメリットがこうした印象に繋がっているのかもしれません。
気になるのはブレーキの初動が効きすぎること。
いつもの調子でブレーキペダルを踏み込むと、ギクッとした動きがいきなり出てしまいます。
慣れもあるでしょうが、ブレーキペダルの踏み出し加減に気を付けながら走らせることになります。
M2 CoupeはLCIモデルへの切換えとGTSやCSなどのハイパフォーマンスモデルの登場という噂がありますが、どんな発表があるか楽しみに待ちたいと思います。

(注)1か月ほど前に、M3やM4で使っているエンジンユニットを搭載するコンペティションモデルを販売すると発表がありました。



こうなると、兄貴分のM4 Coupeも久しぶりに乗ってみたくなります。
最高出力:431ps/5,500~7,300rpm
最大トルク:56.1kgm/1,850~5,500rpm
0-100km/h加速:4.1秒
最高速:280km/h (Mドライバーズパッケージ装着車)
ホイールはオプションのスタースポーク・スタイリング、ブレーキもカーボン・セラミックでゴールドのキャリパーが奢られています。
ドアを開けて乗り込む際にカーボン製のルーフが目に入り、Mモデルだけが持っている特別感を感じます。



M2 Coupeに比べて内装の質感が向上しています。
革シートにグロス仕上げのカーボン・トリムが雰囲気を引き立てているのでしょうか。
ある意味、M4 CoupeはGTカーとしての要素が強く、M2 Coupeはスポーツカーとしての要素が強いと評価することができるのかもしれません。



エキゾーストもM2 Coupeより音量が抑えられ、むしろ底力を感じる音質に仕上げられているように感じます。
加速性能は0-100km/hで0.2秒差ですが、M4 Coupeにはスロットルペダルを踏んだ直後の出足からパワー感があり、体に緊張感が漲ります。
こういった感覚の違いが正しい認識なのか興味があるところですが、もう少し乗り比べしないと自分でも良く分かりません。
ブレーキはM2 Coupeのときとは異なり、初動から過度に効くことはなく、タッチに気を使うということもありません。
逆に、カーボン・セラミックだから何かという違いも感じません。
癖もなく普通で扱いやすいなあと。
ブログが長くなるので、M4 Coupeの印象については以前のブログに譲ります。



外見からは凄みを感じないM140i。
写真を撮り忘れてしまいましたが、Mスポのフロントスポイラーがボディと上手く調和していて穏やかなルックスに見えます。
このクルマがM2 Coupeに勝るとも劣らないスペックであることが疑わしくなるほどです。
最高出力:340ps/5,500
最大トルク:51.0kgm/1,520~4,500rpm
0-100km/h加速:4.6秒
最高速:249km/h
それでも、価格は600万円前半とM2 Coupeより200万円ほどお買い得な設定になっています。



ボディにストライプを入れて、ダブル・スポークの格好良いホイールを履かせたらMモデルも顔負けのルックスです。
カーボンのミラーカバーやルーフ・スポイラーもブラックも使っています。



ブレーキ・システムも18インチ用のものに入れ替えると、オプションの総額は税込130万円を超えます。
ここまでドレスアップできるパーツが純正品で取り揃えられているのは楽しみがあって良いですね。
このクルマは118i M Sportがベースですが、ライバルはA45 AMGやAudi S1と真顔で答えられる迫力があります。
もし、M140iで同じ仕様を目指したら、乗出しで800万円近くなってしまいます。



以前に代車として借りた118iが予想を遥かに超える性能を見せてくれたことが頭の中に刻み込まれているので、M140iの底力にはとても興味がありました。
118iは、1.6ℓのツインパワー・ターボとはいえ、120iのディチューンエンジンであり期待薄だったのですが、街中・高速ともピックアップが良くて想像以上の走りができます。
その遥か上位のモデルなので、期待せずにはいられません。
最大トルクでみるとM2 Coupeを凌駕しており、100-200km/h加速ではM2 Coupeに対して同型のエンジンを搭載したM240iに軍配が上がるという情報があるほどです。
下剋上のような期待感を抱いてエンジンをスタートさせましたが、M140iはATなのでブレーキから足を外せばクリープして走り出しますし、乗り心地に角がなくM2 Coupeよりかなりマイルドに仕上げられています。
もっと積極的に走らせようと駆り立てられる仕掛けが施されているわけでもなく、スペックを意識せずに日常の流れに乗って穏やかな気持ちで運転し続けられます。
そこで、直線区間でシフトダウンして思い切りスロットペダルを踏み込むと潜在力を発揮してしっかりと加速してくれます。
ただ、M2 Coupeほどの力感はありません。
0-100km/h加速でいえば507馬力モードのE63M6と同じ4.6秒ですが、スムーズなシフトアップで加速に荒々しさがないことが影響しているからなのか、E63M6の400馬力モードで感じる迫力にも及びません。
色々と期待を膨らませ過ぎたことでかえってインパクトに欠けるように感じるのでしょうか。
考えてみると、M140iの設定は、Mモデルのように僅かなスロット操作に対して低回転域からでも迫力あるエキゾーストでドライバーを奮い立たせるようなことはせず、中速域以上で真価を発揮させるようになっていたのかなあと。
何だか不完全燃焼のまま試乗は終了してしまいました。



さて、ここで自分のリクエストは終了しましたが、ナビゲーターはBMWでもなければBMW Miniからでもと追い討ちをかけてきます。
そして、Mモデルなどのハイスペックのモデルに興味がある方にMiniでお勧めがありますとこのクルマを紹介されました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、John Cooper Works 。
モータースポーツで伝説的なJohn CooperにちなんだモデルはBMW Miniとして最上位に位置します。
5Doorの試乗車も用意されていましたが、ボディの小さい3Doorを指名しました。
外装のグリーンにレッドをコントラストに使った配色、フロントのエアロ、赤のキャリーパに専用アルミホイールとしっかりと魅せてくれます。



ドアを開けると内装や操作パネルに抜かりがありません。
機能性を優先したデザインのBMWと異なり、遊び心の詰まったトグルスイッチ、大きな円形の計器パネルを組み合わせて設計したダッシュパネルは見ているだけで楽しくなります。
正直なところ、モーターショーなどで展示されていても内装まで観察していませんでしたが、改めて注目してみると魅力に溢れています。
エンジンは、2ℓツインパワー・ターボの縦置き型ハイパフォーマンス版が搭載されており、BMW Miniとしては最上位の性能を発揮します。
最高出力:231ps/5,200〜6,000rpm
最大トルク:32.6kgm/1,250〜4,800rpm
0-100km/h加速:6.4秒(6速AT)、6.6秒(MT)
最高速:246km/h



シートに座ると太もも部分に盛り上がりがあって、サイドサポートもしっかりしているので、座った瞬間に運転姿勢が出来上がってすぐにでも走らせたくなります。
イグニッションは、パネル下段中央にある赤いトグルスイッチを下に押すとオンになります。
やや低音のエキゾーストを響かせエンジンが始動します。
適度な音量と音質で、威圧的なMモデルのものより高揚感があって好印象です。
6速ATのトランスミッションは、アクセルワークを強くしたら段付き感が少しあるかもしれないと予想しましたが、最近の8速ATと遜色ない感じです。
FF車特有のクセでも感知できれば良いのですが、街中を少しアップテンポに走る程度であればステアリング操作に違和感もなく、コーナリングも安心して楽しめます。
Mモデルのように自分とクルマを追い込んでいくような走らせ方より、軽快に走らせることに向いているでしょうか。



これならデートカーやファミリーカーとして楽しいドライブができそうです。
試乗した3ドアタイプはAT車で435万円。
乗った印象からすると高くはありませんが、グリーンのボディカラーにボンネットストライプを入れて、オプションのホイールに履き替えると、乗り出しで500万円を超えてしまうかもしれません。
ファミリーカーとして考えるのであれば、乗り降りやトランクの大きさを考えて5ドアの選択も有力ですが、車両価格が90万円高いので、乗り出しで600万円近辺となります。
性能は別にしてM140iよりは手頃ですが、リーズナブルというには少し高いでしょうか。
ただ、今回試乗した中で印象が一番良かったのはこのクルマです。
オールマイティなようでキチンと特長を持っているという点で、幅広く活躍してくれる1台だと思います。

PC不調のため長らく日の目を見なかったブログがアップでき、ちょっとした達成感に浸っているところです。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2018/06/04 22:28:37 | コメント(6) | トラックバック(0) | 訪問記 | 日記

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