
欧州の小国巡りは、ドーハを経由してチューリッヒ国際空港からバスでリヒテンシュタイン公国に向かいます。
面積は153km² と世界で6番目に小さい国ですが、高度な印刷技術を活用して各国の切手を作るとても裕福な国だそうです。
首都ファドゥーツは小さな街で、主要な観光スポットも集まっているので半日もあればひと通り見学できます。
手前右手に写る国旗を掲揚した建物が国会議事堂、その屋根の上あたりの山の上に見える建物が今も公爵が住むファドゥーツ城。
さて、国会議事堂から目と鼻の先にあるファドゥーツ大聖堂の見学を終え、メインストリートに向かって階段を降りている最中に見かけたBMWF06。
6シリーズのグランクーペがやってきたとiPhoneを向けるも、シャッターチャンスを逃してしまいました。
正面右に見える大きな家は、招待客をもてなすゲストハウスとのこと。
ただ、走っているクルマは近隣諸国からやってきているのか、超高級車を見かけることはありませんでした。
次なる小国に向かって移動中、スイス領の中にあるイタリアの飛び地であるカンピョーネ・ディターリアで休憩中に見つけたマセラティレヴァンテ。
このとき、かなり大きなクルマだと初めて認識しました。
マセラティが製造するSUVだけあって高級感が漂っています。
小国巡り2か国目のサンマリノ共和国で見かけたフィアットパンダ。
フロントバンパーに4×4専用のものがついているので、FFではなく4WDになるのでしょうか。
外装色の濃い目の赤が良い感じです。
ここはサンマリノ要塞の中にあるツーリストインフォメーションです。
有料にはなりますが、パスポートに入国のスタンプを押してもらうことができます。
面積が61.2km²と世界で5番目に小さい国ですし、記念になるので押してもらいました。
小国巡り3か国目のヴァチカン市国のサンピエトロ広場前に停まるBMWi3。
ボディカラーからも分かるとおり、イタリア警察の車両です。
ちなみに、軍隊はスイス衛兵が任にあたっているそうです。
面積は0.44km²しかなく、世界で最も小さい国であることはご存知のとおりです。
小国巡り4か国目のモナコ公国で見かけたカジノ・ド・モンテカルロ前に停まる黒塗りの高級車たち。
手前から奥に向かって、アウディRS6、メルセデス・ベンツEクラスクーペ、メルセデス・ベンツSクラス、最後がメルセデス・ベンツBクラスです。
ちょっと現金なことをいうと、建物入口に近い手前に向かって段々と残価が高くなっている気がします。
私のE63M6で乗り込んだらここに停めさせてもらえるのでしょうか。
ちなみに建物内には誰でも入れますが、カジノのフロアに入るにはドレスコードをクリアしなければなりません。
ここはお金持ちの立派な社交場なので、残念ながら、観光客がひと勝負しようと気軽に遊ぶことはできません。
そして、建物入口の正面に置かれた真っ赤なフェラーリFF。
ナンバープレートに「MC」と書かれているので、オーナーはモナコ在住の方でしょう。
面積が2.02km²しかない世界で2番目に小さい国ですが、ここに住みたいと希望する人はかなり多いようです。
しかしながら、許可を得るのに預金1億円以上とか総資産10億円以上などと言われていますが、背後には山が迫り居住地が限られるため、ハードルはかなり高いみたい。
F1モナコグランプリで使われる
モンテカルロ市街地コースのフェアモント・ヘアピンからポルティエまで歩いてくると、目の前にはあのトンネルの入口があります。
同じくモナコナンバーを付けたBMWE39のツーリングは反対周りで出てきたところです。
観光バスが停まっている駐車場に近づいたとき、最高級スポーツカーが現れました。
何と、ブガッティヴェイロンが止まっているではないですか。
写真は撮り損ねてしまいましたが、カジノ・ド・モンテカルロとの往復の間、ベントレーコンチネンタルGT、マセラティグランツーリズモ、レンジローバー、メルセデス・ベンツE63AMGなどの海外でほとんどお目にかかれないクラスの高級車が走っているのを目撃しました。
しかし、選ばれしものしか購入が許されない超高級車を海外で目撃するのは初めてです。
ツアーでご一緒の方たちに話をすると、さすがに一同唖然です。
5つ目の小国に向かう途中、ランチ休憩で立ち寄ったリヴィアというイタリア領の中にあるスペインの飛び地で見かけたアウディ100。
トランクリッドに「2.8E」と記されたオーナメントが奢られていたので、V型6気筒2.8ℓSOHCエンジンが搭載されているモデルでしょうか。
ナンバープレートに「E」と書かれているので、スペインの登録車ですね。
ご一緒する方がバブルの頃に乗っていたというので、お金持ちですねと返して話に花が咲きました。
そして、小国巡りの最後となるアンドラ公国は、面積が468km²と観光した5つの小国の中では最も大きいですが、それでも世界で17番目に小さい国です。
ただし、ピレネー山脈の中にあるので、平坦な地形が少なく、住みやすい地形にある場所は限られそうです。
街中を走る自家用車はみなピカピカに磨かれているということに気がつきます。
日本も含めてこれ以上に綺麗にして乗っている国は今のところありません。
民族博物館のカサ・ルール博物館近くに止められたサーブ9-5エステート。
トランクリッドに「3.0TiD」というオーナメントが奢られていたので、V型6気筒3.0ℓのディーゼルエンジンが搭載されたモデルでしょう。
M2クーペのイメージカラーといえば、このロングビーチブルーではないでしょうか。
ゴールドのキャリパーはオプションのカーボンブレーキを採用した証です。
もちろん、このクルマも綺麗に磨かれていました。
さて、2年前のゴールデンウィークに台北に行ったときにホテル入口に停まっていたフェラーリ488GTB。
外装色は、フェラーリでは見たことがないグレー系です。
日本で考えると、多くの方が赤か白を選ぶでしょうし、黒、黄色、青、シルバーなどが少数派として続くのではないでしょうか。
赤といってもフェラーリは純正で何色かありますし、日本人の感覚ではこのオーナーは思い切った選択をしたという印象ではないでしょうか。
その向かいにはフェラーリディーノが止まっていました。
ディーノオーナーのみん友さんにホイールがセンターキャップになっていないので246ではと予想していただきました。
フロントバンパーは細いでしょうか。
残念ながら、リアからの写真もなく見分けるためのヒントは少ないです。
台湾ではフェラーリといえばこういう色が流行りということではないのでしょうが、こちらも488GTBと同じく渋いグレー系で塗装されています。
点心料理店として最も有名といえる鼎泰豊本店で食事した後、腹ごなしに永康街を歩いていると、黄緑色のランボルギーニーウラカンが走ってきました。
純正色のヴェルデマンティスだと思うのですが、グレー系のフェラーリとは違ってとても目を惹きます。
日本統治時代を思わせる街並みの迪化街という問屋街を散策していると、ポルシェパナメーラが止まっており、思わず写真に収めました。
ちょっと場違いな感じなのですが、「黄永生」という乾物屋は日本のガイドブックやテレビで取り上げられるくらいなので、もしかすると、店のオーナーが購入したクルマなのでしょうか。
次は、2年前の夏に行ったポーランドで気になったクルマを紹介します。
まずはホテル前の道路に止められていたBMWE46。
真っ赤なボディカラーにMスポーツとくれば、かなり目を惹くのではないでしょうか。
白いクルマは、パサートヴァリアントでしょうか。
フォルクスワーゲンは各車種の顔が似ているので、見分けるのが苦手です。
この写真の隠れた主役は後ろに写るトラム。
ワルシャワ市内に縦横無尽の網を巡らし、あちこちで走っているので、上手く乗りこなせれば便利だと思います。
ワルシャワの
文化科学宮殿の脇にある駐車場に止められていたポーランドの自動車メーカーFSOのポルスキ・フィアット125P。
ポーランド政府がフィアット社とライセンス契約を結んでいた時代に開発したクルマのようです。
サイドガラスの内側から貼られたビラに何が書いているのか分かりませんでしたが、ワルシャワ市内を観光するためのガイド車両であると紹介しているのではないでしょうか。
無名戦士の墓があり、衛兵の交代が目玉のサスキ庭園の脇に停まっていたポーランド警察のパトカー。
韓国自動車にはかなり疎いのですが、起亜自動車のシードという車種のツーリングワゴンではないでしょうか。
ここ10年ほど前から欧州で見慣れないクルマを確認すると韓国車ということが増えました。
日本車はリアから見ると独特の雰囲気があるのですぐに分かるのですが、韓国車は欧州車をお手本にしているのか、周りのクルマに同化してしまってシルエットで見分けるのは不可能だと思います。
国産メーカーの中では、最近のマツダ車はデザインに統一感がありアイデンティティを確立してきていますが、同時に欧州車の雰囲気が漂っているとも言えるでしょうか。
旧王宮近くのポドバレ聖三位一体教会前に止められたBMWE39。
阪急電鉄を思わせる渋いあずき色がかなり素敵です。
ワルシャワは第二次世界大戦により大半が破壊されてしまいましたが、戦前の姿を復元して世界遺産に登録された街ということもあり、現行モデルより一昔前のモデルのほうが溶け込んで自然な感じがします。
旧王宮と旧市街地を結ぶロイヤルルート沿いにあるラッフルズ・オイロペスキー・ワルシャワという5つ星のラグジュアリーホテル前にBMWG11が3台。
G系の7シリーズが発表されたとき、縦に大きなキドニーグリルがヘッドライトと繋がっているフェイスが受け入れられませんでしたが、こう見ると格好良く見えます。
Mスポーツのフロントグリル締まった顔立ちにしているのでしょうか。
フェイスリフトしてキドニーグリルが大型化した後期型はまだ受け入れられません。
その道路の斜め向かいのホテル・ブリストル前にはGMコルベット。
ピカピカに磨かれており、極上の状態を保っていると思います。
2代目以降のエッジを利かせたシャープなデザインがコルベットのイメージなので、この初代は名称こそコルベットですが別のクルマといった印象です。
クリームイエローとホワイトのツートンカラーのボディと薄いグレーの幌がメッキと上手くマッチしています。
昨年のゴールデンウィークも恒例になってきた台北へ。
そして、鼎泰豊本店での食事後に永康街を歩いていると、大胆にも道端に止められたサテン仕上げのBMWG11に出会います。
比較的人通りの多い場所に止めておいてキズでも付けられたらと気にならないのか、と考えるのは神経質過ぎますかね。
7シリーズに艶消し青紫色というのは個性があってとても良いのですが、ブラックのホイールがブレーキダストで汚れていたのが少し残念です。
宿泊したホテルに停まっていたアストンマーティンDB11。
ボンネットベントが4つあるのでV型12気筒5.2ℓツインターボエンジンを搭載したモデルです。
外装色は、シナバーオレンジでしょうか。
グロスブラックとのツートンにすることで締まった印象になります。
最後が半年前に行ったイスラエルから2台を選出。
1台がエルサレムの
オリーブ山ユダヤ人墓地を訪れたときに入口付近に止められたBMWE34。
墓地を見学中にこの時代のBMW独特の野太いエキゾーストを轟かせてかなりの坂を駆け上がっていきました。
もう一台が
ベツレヘムで見かけた真っ赤なフォルクスワーゲンゴルフⅡ。
フロントグリルに高性能グレードの「GTI」のバッチが見えます。
ただ、このグレードの特徴である赤いストライプで囲まれたグリルではないのです。
ただ、心のどこかに高い壁に囲まれたパレスチナ自治区にいるという閉塞感があるなか、このクルマを見て何だか活力をもらえたと感じたのは事実です。
さて、これにて前後編に分けて綴ったブログは終了します。
最後までお読みいただきありがとうございました。