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2020年11月23日 イイね!

憧れのAston Martin Vanquish Sのオーナーに

憧れのAston Martin Vanquish Sのオーナーに英国からQ SpecialのChiltern Greenで塗装されたVanquish S Coupeを個人で並行輸入しました。
走行距離は僅か110milesという極上車。
展示車やデモカーに匹敵する多くのオプションが選ばれています。
販売店からとある経営者が所有するコレクションの1台であったと聞いています。



並行輸入にこだわった理由の1つにスペックがあります。
Vanquish Sは、Vanquishをリファインしたモデルとして2016年11月に発表されています。
吸排気から見直しを行い、エンジンの最高出力はVanquishの568BHP/6,650rpmから595BHP/7,000rpmに向上しています。
ただし、このスペックは英国を含む欧州地域に限定されており、日本を含むそれ以外の地域は580BHP/7,000rpmに抑えられています。



Vanquish Sに搭載されている自然吸気V型12気筒エンジンは、フォード社デュラテックに搭載されたV6エンジンをベースにコスワース社と開発し、DB7 Vantageから採用している伝統の5,935cc。
当初の最高出力は420BHP。
アストンマーティンは、このエンジンの最後の改良にあたりリッター当たり100BHPを超えるものを目指したのではないか、と。
ご存知のとおり、現行モデルのDB11やDBS SupeleggeraのV12には、5.2ℓのツインターボが採用されています。
Vanquish Sが発表される半年ほど前に限定販売されたZagatoモデルに搭載されているエンジンと同じスペックであり、595BHPのAM27が最終型ということになります。
そうなると、その最高出力を発揮するエンジンが搭載されたVanquish Sに乗りたい。



もう一つのこだわりは外装色。
英国車に乗るのであれば、大好きなグリーン系が良いかな、と。
希望としては、ため息が出るほど美しいApple Tree Greenです。
ただ、トランスミッションをZF社の6速TouchtronicⅡから8速TouchtronicⅢに入れ替え、性能アップを図った2015年モデル以降では英国の自動車検索サイトでも見たことはありません。



また、Vanquish Sの発表から僅か1年後に175台限定のUltimate Editionを公表し、Vanquish Sの生産は終了しています。
Ultimate Editionの外装色は、メーカー指定のUltimate Black、Xenon GreyまたはWhite Goldの3色です。
つまり、通常のVanquish Sは発注枠が1年に限られているので、生産台数は少なく、グリーン系で探すとなると選り取り見取りというわけにはいきません。



長らく購入するか悩んだといえば、このAlloro GreenのCoupeです。
走行距離は192milesと超低走行の認定中古車だったので、車両としては最高の条件です。
ただし、売出し当初は新車並みの価格に設定されており、手が出せる状況ではありませんでした。



私が購入したクルマと違い、フロントスプリッターからサイドシル、リアディフーザーに向かってシルバーのペイントで装飾されるフルグラフィックスパックが入っています。



これは Vanquish Sになって設定されたオプションです。
GTカーらしくはありませんが、アクセントとして入れるほうが格好良いと私は思います。
このクルマも外装はフルオプションといっても良いくらいで、オプションリストに残るものといえば、ドアハンドルのカーボンくらいでしょうか。



外装色がより鮮やかなAston Martin Racing Greenであれば悩みは深まっていたでしょう。
シルバーが強めのAlloro Greenは色味に渋さが強まります。
色合いは光の加減で変化するでしょうし、英国車だからこと似合う落ち着いたカラーといえば高く評価できるのでしょうが、彩度がもう一歩と感じてしまうのが悩みどころでした。



同じ角度からの写真で色味を比較してみます。
上がAlloro Green、下がChiltern Greenです。
同系色でその違いは僅かではありますが、彩度はChiltern Greenのほうが感じます。



それから、私のクルマも結局は同じ内装色なのですが、Obsidian Blackの単色であったこと。
Vanquishに使用されているレザーは良いものなので、質感が見た目に分かりやすい黒も悪くはないのですが、好みでいえば茶系であって欲しいところです。
逆にいえば、内装色が黒なら外装色がもう少し艶やかでも良いのかな、と。



もう一点が、シート、ルーフ、ドアの内張りなどに施されるフィログラフと名付けられたキルティングが選ばれていなかった点。
Vanquish Sになってデザインが維新されたこのキルティングがあると、オシャレな感じがでます。
こちらは、私のクルマには選ばれています。



このクルマは在庫期間が長くて値引きが少しずつ進行しましたが、もう一声あるなら商談に望もうと考えたところでHPから消えてしまいました。
この車両とは不思議な巡り合わせで、私が販売店にChiltern GreenのVanquish Sの購入意思を伝えて間もなく、その販売店から200milesの中古車として売出されました。



並行輸入といっても、専門業者に輸入代行を頼めば、国内でクルマを購入するのとあまり変わらないように思います。
欲しいクルマの条件を提示して、車両探しから納車まで全てをお任せできるフルサービスもあります。



もちろん、並行輸入するときの注意点もあります。
最大の問題は、実車をどう確認するのかということでしょうか。
海外といえども実車を下見するという姿勢で望めば悩みは解消しますが、今の環境下で欧州へ行くのはほぼ不可能です。
国内でも遠隔地の場合は同じなのかもしれませんが、写真や動画などの画像で決断することが前提となります。 



その点、私の狙ったChiltern Greenという外装色は微妙な色目を把握するのに苦労しました。偶然にも都内で売り出されたV8 Vantage Sが同じChiltern Greenだったので、お店に実車を見に行きました。
ウェブサイトに掲載されているVanquish Sの写真と比べるとかなり落ち着いた色彩かな、と。その後、英国の販売店に色々と照会しましたが、肉眼でみるとどう映るのか、最後まで確信に至りませんでした。



注意点は他にもあります。
購入を決めたら車両代金に相当するお金を準備する必要があります。
手付は払うとしても、現車が日本に到着したところで引き換えられるのであれば安心なのですが、販売店がクルマを手放すのに車両代金の全額を支払うのが条件になるはずです。
私は販売店に直接コンタクトして売買交渉をしたので、ネット上の情報だけで大金を払っても大丈夫なのか、その販売店や輸出を代行する業者が信頼できるのか、という難題を抱えることになりました。



輸入業者を通さなければ、販売店や輸出業者に自分で海外送金することになるため、マネロンに該当しないことを証明するために銀行が求める様々な書類を提出して審査をクリアしなければなりません。
また、支払いが外貨建てになるので、換金するまで為替変動のリスクがあって、数十万円くらいは支払総額が増える覚悟が必要です。



もちろん、並行輸入車を整備してくれるショップも考えておかなければなりません。
このように、心配事は考えだしたら収束しなくなるので、取引相手が信頼に値すると目星が立った段階で、私は決行することにしました。
このクルマが最後にして最高の条件を満たすVanquish Sだと信じて。



販売店に購入意思を伝えてから5か月半。
納車も見えてきたのでブログにアップすることにしました。



まだ、実車は積載車に乗っているところをちらっと見ていませんが、私の眼にはこの写真が一番近い色に写りました。
いずれにせよ、手元に届いたらこのクルマを話題にブログを書きたいと思います。
Posted at 2020/11/23 21:06:25 | コメント(14) | トラックバック(0) | Vanquish S | 日記

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