子どもは夜泣きを殆どしなかったのに、勝手に心配になって昨日寝たのが4時で完全に寝不足なtomoです(泣)
子どもはお利口なのに、勝手に寝不足になる親って…(爆)
皆さん元旦の昼下がり、いかがお過ごしでしょうか?
さて、どこにも出かけることも出来ないので、少し気になったニュースを噛み砕いてみようと思います。
先日、みんカラをご利用の皆さんであればご存知の通り、昨年末後半に話題をさらった車
、「Q50オールージュ」と「GS-F」の2台が対照的な結論付けを行いました。
かたや市販化中止。
かたやデトロイトでショーモデルを発表。
Q50オールージュは2014年1月、デトロイトモーターショー14で発表。
新型日産スカイラインの海外仕様車、インフィニティQ50をベースにした高性能コンセプトカーで、2014年3月のジュネーブモーターショー14では、
パワートレインが日産『GT-R』から移植されると告げられ、大きな話題になりました。
Q50オールージュのパワートレインは、日産GT-Rベースの3.8リットル(排気量3799cc)V型6気筒ツインターボ。
最大出力は568ps、最大トルクは61.2kgm。トランスミッションは7速。
駆動方式は、前後トルクを50対50に配分するフルタイム4WD。
0-96km/h加速4秒以下、最高速290km/hの性能を誇るという、まさに4ドアのGTRという位置づけでした。
既に動画は見れなくなっていますが、F1レーサーのセバスチャンベッテルをテストドライバーに迎えて、スパでテストを行っているところから見ても、照準を街乗りよりはサーキットに振っていたと考えても良いかと思います。
日産としてはロードカーとしての仕立てではなく、サーキットを走れる車として仕上げようと考えていたということです。
おそらく発売するとすれば、GTRに準じた価格設定になるでしょうから、素の状態で1000万は確実に超えてくるかと。
GTRの実質の最量販グレード、Black Editionで1040万なので、おそらく1100~1300万の範囲だったのではと推測します。
かたやGSFは2015年のデトロイトモーターショーでの出展が既に確定。
まだTOYOTAからはGSFという明確な固有名詞は出ていませんが、もれ伝わる情報から間違いなくGSFだと考えていいでしょう。
GSFのパワートレインは、RCFベースの5L・V型8気筒NA。
最大出力は500ps超え、最大トルクも60kgmを超えてくることは確実。
トランスミッションは8速ATでRCFのミッションを踏襲して強化してくるものと思われます。
駆動方式は勿論FR。
RCFのTVDに相当する4輪コントロールの新技術を搭載してくると予想します。
一般的には予想される車重の重さ(おそらくRCFとの比較から2トンを超えてくるでしょう)から、ロードカーとしての性格が濃いように思います。
しかし、Fの名を冠するクルマを作る以上、サーキットを走れない車を作るはずがありません。
ティザーサイトでも、「Track-Ready」(サーキット走行に対応)という表現を用いており、どのようなアプローチでくるのかは微妙ですが、ただの直線番町のクルマを作るわけではないことが想像できます。
RCFと
M4の関係性に習うと、おそらく販売価格は1300万前後~と想像できます。
公言はしないでしょうが、間違いなくベンチマークはBMWの
M5。M5の価格が1550万ということを考えると、素のGSFに安全装備や各種オプションを追加していくとコレに近い金額になるような価格設定となりそうです。
RCFは標準金額953万ですが、オプションホイール+各種安全装備+TVDを装着した場合、1100万前後となり、M4の1120万と同じくらいになるように設定されています。
クルマのポテンシャルや能力を比較したり、どっちがいい、悪いをここで論じることは勿論不毛だと考えますが、どちらも
「サーキットも走れるハイパフォーマンス4ドアセダン」と位置づけたときに、なぜトヨタと日産でこうも明暗がくっきりわかれてしまったのでしょうか。
平成25年の売上高の結果を見てみると、トヨタは25兆6,919億と、もちろん日本メーカーでは第一位、日産も10兆4,825億と第二位につけています。
昨年比の伸びで見ても、
トヨタが15%伸び、日産も5%伸びと昨年からの伸びを確保している状況です。
しかしながら、純利益でいうとトヨタが2兆4,410億、日産が5,271億となり、伸びはそれぞれ80%伸び、4%伸びと、大きな差が開いています。
ちなみにホンダが50%伸び、富士重工190%伸び、マツダ270%伸びと、各社が大きく伸びを出している状況の中で、
日産だけが唯一一桁伸びを記録しています。
利益率から考えても
トヨタが9.5%の利益率を持っているのに対して、
5%と半分しかありません。
乱暴な言い方をすれば、
同じ金額のクルマを同じ台数売っても、日産はトヨタの半分しか儲からないということです(実際にはそうではないですが)
過剰な電気自動車への投資、利益率の低いエコカー・軽自動車・低価格車の量販、部品共通化による魅力的な車種の減少…。
せっかく人を減らして、無駄を省いて「利益の出る会社」にしたはずのゴーン日産が、ここに来て利益を生み出せない体質になっていしまっているということです。
もし日産上層部の判断が、
「他より儲かっていない」→「売れないスポーツカーの開発は止めるべきだ」という理論に到達しているのだとしたら、それは大きな間違いだと思います。
「GTRがあるからいいだろう」これもおかしな理論です。
4ドア高性能車、Cセグメント/Dセグメントの高性能車両のニーズは世界の車メーカのラインナップからも明らかです。
この景気回復局面(少なくとも自動車産業は)において、過去と同じようなやり方で大きく利益を上げることは不可能です。
勿論国によって、人によって差が出ているのも勿論ですが、儲かっている人が居ることも事実。
そして、その儲かっている人たちは、残念ながら現段階ではスモールカー1台もちの人たちではありません。
お金を使える人たちは少なくとも500万以上の車を躊躇なく購入できる、年収1200~2000万レンジの人たちです。
その人たち相手に100~300万のクルマのラインナップが大半のディーラーはお客様をつなぎとめておくことができるのでしょうか?
僕も仕事柄日産自動車と関連していることもあり、何とか頑張ってほしいと思うのですが、もしこのニュースが事実なのだとすれば、残念としか言いようがありません。
売れなくとも客寄せができる車を出すことは、本当に重要なことなのですが…。
Q50のクーペも大分のびのびになっており(これはどうも発売は決定なようですが)、どうも後手後手の対応が目立ちます。これでRCよりも性能的に?だとすると…。
自動車業界全体の活性化のためにも、
日産とHONDAの復活は無くてはならないと思います。
HONDAは
F1への復帰、NSXの発売、S660の発売と、魅力的な車種の投入・話題が続々と決まっています。
メイドインジャパンの意地を見せるという意味でも、今年の日産に期待したいと思います。