去る11月20日、鹿との衝突事故を起こしてしまい、愛車のムーヴを壊してしまったのですが…
(下記リンク先参照)
「過去最大の岐路。」
https://minkara.carview.co.jp/userid/2048908/blog/40739135/
その後…保険会社の担当者さんから連絡がありました。
内容は、壊してしまったムーヴの修理費の見積もりが、工場から上がってきたということ。
そして、それに基づいて、車両保険金の支払額が決まったということでした。
78万円
相棒を再び生き返らせるために、最低限これだけかかるとのことでした。
それに対して、車両保険金の額は、上限額いっぱいの
44万円。
全損扱いのため、特約金を入れての最大額でした。
ここで、担当者さんは、二つの選択肢を提示しました。
一つは、保険金をもらった上で、どうにかして車を修理すること。
もう一つは、保険会社に車を引き取ってもらって廃車手続きを行い、保険金を元手に、新しい車を見つけること。
普通に考えれば、保険金額の倍額かかる修理を諦め、新しい車を見つけるのが得策なわけです。
実際、みんな「いい加減買い換えろ」と口を揃えました。
しかし、何とかして約40万円捻出すれば、相棒は「治って」帰ってくるわけです。
僕は、長く連れ添ったこのムーヴが大好きです。
可能ならば、相棒の本当の限界が来るまで走り続けたい。
そう思って、8年と8ヶ月の間、ずっと一緒に走り続けてきました。
なので、こんな不本意な形で、相棒の命を終わらせてしまって良い訳がないと。
そう思っていたわけです。
しかし…事故を起こした後の、動けなくなった相棒の姿を思い出してみました。
彼は、今や、総走行距離が
19万5千キロを超えた、いわば「老兵」。
その彼を、僕のエゴのために、金の力で、無理やり、
第一線に復帰させるのは、果たして許されることなのだろうか…?
悩みに悩んで、一昨日、決断しました。
ムーヴの、廃車手続きを取ることにしました。
保険金以外で調達しなければならなかったお金も少ない額ではありません。
しかし、何とか用意することができそうな額でもありました。
本気でやれば、修理は、できました。
しかし…満身創痍の彼を、無理やり延命させて、走らせ続けることはできない。
僕はそう決心しました。
昨日、積んでいた私物を下ろすために、愛車のもとへ行きました。
保険会社が委託した処理業者が、いつ愛車を持っていってもいいように…
私物を下ろし終わって…最後に、愛車に謝りました。
「僕のせいで、ごめんな」と。
相棒が、僕に対して、どう思っているのか…わかりません。
だとしても、彼には、たとえどんな感情を持っていても良いので、
僕が彼のもとへ行くまで、僕の生き様を見てていて欲しいと思っています。
来週頭には、処理業者が、愛車を持って行きます。
その後、彼は解体され、永遠の眠りにつくことになるでしょう。
できることならば、もう一度元気に走らせてあげたかった…
悔やんでも悔やみきれません。
二代目の愛車は、まだ決まっていません。
しかし、彼の後を引き継ぐに相応しい相棒を必ず見つけてみせます。
そして、彼との思い出を胸に、新たな相棒と、新たな「旅」に出ます。
それが、彼に対する償いだと信じて。
いつか、そちらに行くその時まで。
安らかに眠れ。
我が最愛の人――
Posted at 2017/12/02 02:20:21 | |
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