
サブコンが気になります。
これまで、自分はクルマにサブコンなるものをつけたことがありません。
バイクには、ギアポジションを誤魔化して速度リミッターを解除する装置を自作して取り付けたことがありますが、これも広い意味ではサブコンと言ってもよいのかもしれません。
320dにサブコンを取り付けてみたい・・・
コモンレールシステムのディーゼルエンジンの場合、コモンレールの燃料圧力センサの値に細工をする方式が定番のようです。
BMW320dに使われているコモンレール燃料圧力センサは、2000barに対応するボッシュのものらしいので、たぶんこれが使われているものと思われます。
http://industrial.boschautoparts.com/Technical%20Resources/High200_0281002755.pdf
センサの出力電圧の正常値は0.5V~4.5V これ以外の電圧だとECUがセンサに異常が発生したものとみなされます。0.5から4.5Vの正常範囲では、電圧と燃料圧力がリニアに比例します。
資料のグラフから、1ボルトあたり500barの圧力変化ということになります。
ちなみに、センサにかけられる最大圧力は・・・あれ、これ単位間違ってないですか。
たぶんMPaの間違いで、2300気圧、センサが破裂する圧力(Rapture pressure)は・・・・4000気圧ということのようです。
サブコンは、センサの電圧を低く加工し、燃料圧力をもっと上昇させるようにとECUを騙すわけですが、たった1ボルトで500気圧も違うのですから結構微妙な加工をすることになります。
たとえばPICのようなワンチップマイコンを使ってサブコンを作ろうとすると、センサの電圧をサンプリングするADコンバータのビット数が8ビットの場合、LSBが変化すると約9.8気圧の違いが発生してしまいます。10ビットだと2.44気圧です。すくなくとも10ビットの分解能は必要のような気がします。
次にサンプリングの時間間隔(サンプリング周波数)ですが、デンソーの特許論文なんかを読んでみると燃料噴射前と噴射後の燃料の圧力差をきちんと認識できることが必要となっているようなので、サブコンは圧力変化の高い周波数成分をきちんと伝えられるようになっていなければなりません。
4気筒エンジンだと1/2回転おきに爆発をしていることを考えるとエンジン回転数の2倍程度の周波数の変化には余裕で応答できなくてはヤバそうです。最高6000r.p.mまで回るとすると、1秒間に100回転、その倍だと200Hzになります。最新のディーゼルエンジンは5回に分けて噴射しているとのことなので・・・・うーんどの程度のサンプリング周波数が必要なんだろう。
目標はサブコン自作ですが、結構ハードルが高そうなので、とりあえず市販のサブコンをひとつ購入して分析してみようと思います。
Posted at 2014/05/24 23:24:43 | |
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サブコン自作 | 日記