
注)
前回の続き
囚われのジョーを救ったのは、他ならぬジョーを嵌めた張本人であるレクサスのお姉さんだった。
お姉さんが乗り付けてきたレクサスの究極マシーン、IS-Fに乗ってN社から脱出したジョー。
しかしN社はその追跡として、最強のマシーンを送り出したのだった。
ジョー
「あ...、あれはGT-R!
3.8リッターV6DOHC24バルブターボで480ps/6400rpm、60.0kgm/
3200-5200rpmというハイスペックを誇り、
トランスアクスルレイアウトに
伝統の四輪制御機構アテーサETSを組み合わせた
新次元マルチパフォーマンススーパーカーと銘打たれた
日産のフラッグシップカーだ!!」
お姉さん
「あ・・・、あれがGT-R!?」
ジョー
「ま、まずいぞ...
相手はスポーツカーの聖地ニュルブルクリンクを7分38秒で走り抜けた車だ!
しかもそれすらも一部ウェットの状態だったらしい!!」
お姉さん
「く、詳しいのねジョーさん」
ジョー
「N社も本気のようだな、
いかにIS-Fといえども、あれが相手では勝ち目は薄いぞ、
くそっ、こんなときにデュアリスがあれば・・・」
________
どうやら試乗させてもらえないみたいなGT-Rですが、今回は自分でも驚いたことにGT-Rを試乗させてもらう機会に出会えましたw
乗り込んで、おそるそるアクセルを踏んで発進。
するといきなりノッキングしたかのように、ガックンと走り出しました。
同じような(?)DSGのアウディTTでは、もう少しスムーズな気もしましたが・・・
何かこれには、アクセルの踏み方にコツっぽいものがあるのかもしれないです。
最初はとりあえずATモードで走る、少しアクセルを踏むと駆動音と共にギアも一気に6速に跳ね上がった。
ギアチェンジするたびに後ろの方からするメカのような駆動音、そしてアイドリング状態から響く独特のメカっぽい排気音。
何か、本当に車というよりもメカって感じですね。
足も結構硬く、ハンドルも轍に取られますが、ボディの剛性感もカナリのものです。
パドルシフトの変速スピードも速いです。
そして感覚が掴めてきたところで、アクセルを踏み込んでみると・・・、スピードメーターの針がまるでタコメーターのように跳ね上がった!!
ターボもトルクが盛り上がるドッカン系ではなく、スムーズに㌧でもない加速をしました。
この前のIS-Fと比べても、加速感は三割増しくらいに感じましたよ。
今まで試乗では500psオーバーのものまで経験済みなのですが...、マジで速さだけは別格です。
確かにこれは、今まで乗ったどんな車よりも速いかもですね。
ブレーキは本気で踏み込んではいませんが、「軽く踏んだだけでもすごく効く」って感じです。
そしてコーナーもなんか普通じゃありませんでした。
その重量のイメージからすると、とても曲がるような車には思えなかったのですが、これまたライトウェイトのようなノーズダイブ。
自然な動きではないんですが、「よくわからないけどとにかくすごく曲がる」って感じなんです。
それとこの車、周囲の注目度もカナリのものでした。
道行く人の3人に一人くらいは、こっちに注目してたような感じです。
存在感の点では合格なんでしょうかね?
気になった点は、ATモードでゆっくりと流すときですらギアチェンジが押し寄せ、ギクシャクとしてしまうところですかね。
色々なところで言われてるようですが、確かに...
あと何度見ても、フロントが微(ry
今回の試乗で、このモンスターの性能を何パーセント程度発揮できたのかはわかりませんが、その片鱗はひしひしと感じ取ることは出来たと思います。
スペック上は既存のスーパーカーを凌駕する車であることは納得です。
・・・でも萌えません。
一体感、ダイレクト感といったものとは程遠い乗り味です。
車を操っているというよりも、動かしているという感じというか、走るための操作をさせられているというか・・・
速さでは確かにGT-Rは頂点近辺までいったかもしれません。
しかし、自然に笑みがこぼれるような車ではありませんでした。
(別の意味で笑ってしまった車もありましたがw)
楽しい車ではなく頼れる車、操る車ではなく操られてしまう車という感じですね。
それにこんな車を所有してしまったら、他の殆どの車が遅く感じてしまう恐れがあるので、それはそれで面白くないとも感じるのです。
速度感のなさも異常なほどでしたので、普通の車のメーターの読みを+40㎞表示に改造したら、意外とGT-Rのような気分が味わえるかもしれませんw
ジョーは速さ以上の楽しさと、すごさ以上の感動と、力強さ以上の美しさがある車が好き!
まあ結局は、買えない奴の言い訳ってことにしておいてくださいww
___________
ジョー
「力だけでは得られない物もある...、
頼りがいのある強い男は良き友人にはなりえても、
決して恋人にはなりえないのさ・・・、一部の人を除いてはね、
ジョーは力強い肉体美よりも、繊細な美を好むのだじょー」
お姉さん
「ジョーさん、こんなときに何わけのわからないことを言ってるのよ!
このままでは、N社のエージェントに追いつかれるわ!」
ジョー
「ごめん、少し冷静さを欠いていた・・・、
でも君は肉体美の中にも心という名の繊細な美を持っている・・・、
まさしく完璧だよ」
お姉さん
「ジョーさん・・・」
ジョー
「約束するよ、必ず生還する、・・・そして君と共に生きてゆく」
お姉さん
「不思議ね・・・、こんな状況なのに何も怖くないの、
きっと隣にジョーさんがいるからね」
覚悟は決まった、何も恐れるものはない。
・・・だが、猛追するGT-Rとの距離は詰まることなく、いつまでも平行線で縮まることがない。
お姉さん
「おかしいわね、あの性能ならとっくに追いついていても
おかしくないのに...」
ジョー
「そうか、奴らめ、Sモードを使うことができないようだな」
お姉さん
「Sモード?」
ジョー
「登録されている特定のサーキットでリミッターが解除できる制御機能さ、
これを解除しない限りは、GT-Rも公道という檻の中で
リミッターという鎖につながれた狼に等しい・・・」
お姉さん
「つまり公道での最高速はGT-RもIS-Fも互角ということね!
こんな局面での走行は、N社にとっても想定外だったようね」
ジョー
「ああ、これからはどこまで速度を維持できるかの勝負だな、
でもお姉さん・・・、ジョーの理性のリミッターの方は、
GT-Rのようにしっかりしていないみたいだ・・・、そ、そろそろヤバイ!
速度同様にパンツが頭打ちだ!」
お姉さん
「だ、大丈夫?ジョーさん・・・!」
ジョー
「ダ、ダメだ、我慢できない・・・
こ、こんな状態ですまないけど、さっきの続きをしてくれ・・・、は、早く・・・」
お姉さん
「もう・・・、仕方ないわね」
再びお姉さんは、ジーンズのファスナーを下ろす。
・・・だが、再びお姉さんの動きが止まった。
お姉さん
「嘘・・・!し、信じられない...、抜かれてるわ!」
ジョー
「・・・え?おかしいな、まだヌイてないはずだけど」
お姉さん
「それも小さい・・・!小さいわ!!」
ジョー
「何!?僕が小さいだと!」
男の尊厳を侮辱するものは、誰であろうと許さない。
しかしお姉さんにとって気がかりなのは、後方の状況のようだった。
お姉さん
「ち、違うわ、GT-Rが抜かれたのよ!小さい車に!!」
ジョー
「何だって、そんなまさか・・・」
ジョーはドアミラーに映る後方に目をやる。
ジョー
「ば、馬鹿な・・・、あ、あれは・・・!!」
ジョーとお姉さんが見たもの、それは・・・
続・・・
きは期待しないでほしいけど、もう最後までやるしかない?
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車 | 日記
Posted at
2008/04/23 19:04:38