
ポルシェセンターから、つくばにてベンツと合同で行われる試乗会の招待状が届いたので、つくばエクスプレスに乗ってはるばるやってきました。
つくばエクスプレスは本当に速く、ぼ~っとしている間に秋葉原からつくば駅に着きました。
便利な世の中になったものです。
因みに画像は、乗ってませんけど赤のケイマンです。
会場に向かった。
そこにあったのは、色とりどりのポルシェとベンツ・・・
911カレラ、カイエンにE63 AMG、S600L等など豪華な車が試乗車として並んでいた。
この中からいくつかの車を選び、試乗させていただくことが出来る。
とりあえず試乗希望としてジョーが選んだ車は、ボクスターとSL55 AMG。
オープンカー好きとしては、外せない選択でした。
まずはポルシェ ボクスターに試乗。
試乗車は上級グレードのボクスターSではなく、ベースのボクスターでミッションはディプトロニックS。
価格は621万。
スペックは2,7リッターの水平対向で、240PS/6,400rpm、27.5kg・m/4,600~6,000rpm
重量は1390㎏。
タイヤサイズは、フロント205/55R17、リア235/50R17
オプションはなし。
サスの減衰調整のPASMや、レスポンスをアップさせるスポーツクロノパッケージといった、走りを楽しむ上で重要なオプションが付いてないのがガッカリです。
このエクステリアは、個人的には911カレラよりも好みです。
さっそくソフトトップを開けてもらい、シートに座った。
久々のオープンカーということもあるが、走り出す期待感に胸が躍った。
タイトな内装の雰囲気も悪くない。
質感は・・・、まあスポーツカーは走って楽しければいいんだから、内装は三の次かな?と思えてきたので、スルーすることにします(笑
路上に出て、アクセルを踏んだ。
背後から、刺激的なエンジン音が響いた。
アクセルレスポンスもとてもよく、体感速度が速いためか2,7でも非力さは感じない。
最初はボクスターSがよかったな~とか思ったりもしましたが、押さえられたパワーによってよりパワーを引き出しやすく、アクセルを踏み込める楽しさがあるので、むしろ刺激度ではこっちの方が上ではないかと思います。
鼻先が軽いMRのおかげで、ハンドリングも911カレラ4よりも軽快です。
ボディ剛性も、納得のレベル。
何よりもすばらしかったのは、その高回転まで突き抜けるような排気音。
S2000のようなガサツさも感じる音ではなく、まさしく官能的という表現が似合う音でした!
しかもボタンで排気音を調整する機能もオプションであるらしいので、興味が尽きないところです。
まあ、はっきり言ってしまえば動力性能も平凡だし、ブレーキも4ポッドのドリルドローターの割りには効きがイマイチだし、サスも路面のコンディションで走行中挙動が乱れるほど跳ねたりする等、冷静に評価するなら欠点も多く挙がるんですが、これほどの爽快感を味わえるならそんな細かい欠点はどうでもよくなります。
・・・まあ、価格は割高な印象ですけど(汗
イメージ的には、音がよく、ボディがしっかりしたマツダロードスターといった感じだと思います。
ボクスターSのMTでなかったことが惜しまれますが、2,7でも刺激は十分です!
これは欲しくなりましたじょー。
やっぱりオープンはイイ・・・、と、改めて思い起こさせられました。
次に乗ったのは、SL55 AMG。
お値段、1800万。
スペックは5,5リッターV8スーパーチャージャーで、517PS/6,100rpm、73.4kg・m/2,600~4,000rpm
重量は1960㎏
タイヤサイズは、フロント255/35R19、リアは285/30R19
う~ん、思わず声に出したくなるハイスペック!
もちろんこちらも乗り込む前に、バリオルーフを開けてもらいます。
さすがに内装は豪華でいたせりつくせり、文句のつけようがない。
この辺りは、サスガはベンツですね。
さっそく乗り込み、スペックに気後れしながら路上に出る。
・・・重い車だ。
あまりにも乗り味は、ずっしりとしていた。
普通に街中を運転するなら、ただの鈍重な車といった印象です。
やがて赤信号で止まる、車線の先頭に立った。
・・・これはチャンス、赤信号からのスタートダッシュで、思い切ってアクセルを踏み込んだ!
リアタイヤが悲鳴を上げた、しかしすぐにTCSが働いて2㌧近い車体を「ゴオオオオォォォ====!!!」と猛烈に加速させた。
(本当に「ゴオオオオォォォ====!!!」っと音を立てたんですヨ)
「うああああああああぁぁぁぁ!!!、○○○㎞に!?」と叫びそうな感じでした。
アクセル一踏みでスピードメーターが跳ね上がる。
加速してゆく周囲の風景は、まさしく異次元。
しかし、なぜかシートに押さえられるといった程の強烈な加速Gは感じず、・・・それほどでもなかった。
ものすごいスピードで過ぎ去ってゆく周囲の風景との差に、違和感を感じるほどでした。
・・・あまりにもシャシーがしっかりしているため、そのとんでもないパワーを体感上は感じさせないみたいです。
それほどまでに余裕のあるボディ剛性でした。
うねった路面を○○○㎞で走り抜けても挙動が乱れることはなく、その速度域で段差を拾っても、何事もなくいなす。
これはポルシェとはまた違った安心感。
ブレーキのタッチもスサマジイ。
鳴きが耳につくが、○○○㎞で走る2㌧近い車体を、涼しげに停止させる。
とにかく、スゴイの一言。
サスガはAあーMまーGげー。
すごくハイスペックな車でした。
全く性格の違う2台のオープンを試乗させていただいたジョーですが、どちらもいい車でした!
この2車の比較は無意味だとは理解していますが、乗ってどちらがよかったか敢えて言うのなら・・・、ジョー的にはボクスター方がよかったと思います。
スペック上は圧倒的にSL55ですが、肌で風景を感じる刺激は、ボクスターの方が完全に上でした。
SL55はハイテクの塊といった感じで、運転してもあまり楽しさを感じなかったんです。
オープンカーとしての爽快感も、ボクスターの方がよりダイレクト感があり、ただの高性能な機械といった感じのSLには、風景との一体感も希薄な印象でした。
オープンカーは、適度にユルイ方が楽めるのかもしれません。
SL55は、高速道路に持ち込まないと楽しめません。
楽しめるポイントの多さでは、圧倒的にボクスターです。
はっきり言ってこれは、同じオープンでも全然違います。
どちらか1台を買うとするなら、断然ボクスターです!
(・・・単にSL55は、買えないだけの話だったしますけど)
やっぱりオープンカーは単純なスペックじゃないんだな~・・・と、今更ながらに感じさせられました。
しかし、ヒサシブリにオープンカーを堪能できたので、とても楽しめた試乗会だったじょー!
帰りにはまた、秋葉に寄り道して買い物しようかと思ったんですが、疲れたんでそのまま真っ直ぐ帰りました。