気になる車、もう一台乗ってきました。
アウディ TTです。
試乗車は3.2 quattro
2.0 TFSIの方にも興味があったが、ブレラの3,2と乗り比べてみたかったのでこちらを選ぶ。
個人的にデザインは旧型の方が遊び心を感じて好きだったが、そこはかとなく知的な雰囲気をかもしだす現行モデルもなかなかイイ。
内装は至る所に配されたメッキリングなどで雰囲気満点。
質感も文句の付け所がないほどいい。
まさしくコックピットといった感じの、メカニカルなメーター周りもカッコイイ。
・・・しかしステアリングが、S2000のtypeVのようにヘンテコな形になっている。
F1をイメージしたのか?普通の形でいいと思うんだが。
さっそく道路に出てアクセルを踏み込む、途端グワァ==っと加速する。
スゴク反応がいい、そして速い!!
このエンジンのピックアップは、今まで乗った車の中でもトップクラス。
この出足のよさとスムーズさは本当にスゴイ。
・・・こりゃFDでもブースト全開じゃないと負けるかもしれない。
それだけの速さでありながら唐突感はなく、アクセル開度に対しフラットに加速する。
SトロニックのATモードは変速スピードも速く、タコメーターを凝視しなければいつシフトアップしたのかわからないほどスムーズ。
それが体感加速をさらに高めている。
これは回したくなる!
重さも感じない、ハンドリングもニュートラル!
思わず調子に乗ってスピードを上げすぎ、同乗の営業マンから苦言を呈された(反省
サスもいい、よくバランスが取れて路面への食い付きを実感できる。
でも、ちょっとした段差でのダンピングでサスの強度がやや不足しているかのような印象を受けた。
その感覚が、以前に乗ったC6コルベットに酷似していた。
・・・なぜか?営業の説明を聞いて納得した。
TTのサスにも、「マグネティックライド」が採用されていた。
ダンパー内に磁性体を封入し減衰力を制御する機構、基本的な原理はコルベットの「マグネティック・セレクティブ・ライド」と全く同じものだろう。
どうりで乗り味が似ているわけだ!
この微妙にダンパーの抜けが軽くなるような独得の感覚は、マグネティックライドによるものだったのか・・・(多分、きっと、恐らくそうだ!)
妙に納得したジョーであった。
しかしブレーキペダルが位置的にはアクセルペダルのかなり手前で、意識的に足を動かさないとブレーキが踏みづらいような感じ。
右左折の際、ウィンカーが戻った後も数回点滅するのも、個人的には違和感あり。
でもこのTTのデキは、予想以上だった。
最初はそれほど期待していなかっただけに、カウンターをくらったような衝撃です。
ブレラとTTを乗り比べて思ったこと。
二車を比べてみると
TT 3.2 quattro
全長×全幅×全高=4180×1840×1390mm
ホイールベース=2465mm
車重=1470kg
駆動方式=4WD
3.2リッターV6DOHC24バルブ(250ps/6300rpm、32.6kgm/2500-3000rpm)
タイヤサイズ=前後245/40R18
価格=574万円
ブレラ Sky Window 3.2 JTS Q4 Q-Tronic
全長×全幅×全高=4415×1830×1380mm
ホイールベース=2530mm
車重=1780kg
駆動方式=4WD
3.2リッターV6DOHC24バルブ(260ps/6300rpm、32.8kgm/4500rpm)
タイヤサイズ=前後235/45R18
価格=580万円
ボディサイズも近く、排気量、エンジンスペック、駆動方式、車両価格はガチンコ。
乗った印象としてTTは緻密で鋭く、ブレラは重厚。
しかし個人的な結論として、乗り比べてどちらがよかったかというと、TTの方が一枚以上うわてだと感じた。
アクセルレスポンス、加速性能、コーナーリング、これら全てTTが勝っていたと思う。
この違いは、やっぱり決定的に違う300㎏の重量差によるものだと思う。
TTはフレームの殆どにアルミを使用するなど、軽量化には余念がない。
サスの完成度やボディ剛性では甲乙付けがたいが、TTと比べるとブレラは重すぎる。
ブレラの方がずっと好みなだけに、TTの予想以上のデキのよさは「ブレラもこのくらいよければ・・・」なんて考えが芽生えるほどです。
車の色気では、圧倒的にブレラなんだが・・・
まだ見ぬTTロードスターが欲しくなりました。
Posted at 2007/03/18 19:02:32 | |
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